山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コウシュウ?タカオ? さっぱりわからない  本社ヶ丸  平成29年9月18日

2017年09月20日 | 山梨百名山
 台風18号が去り、この日の朝は朝焼けと富士山を見るには絶好の機会だろうと狙っていた。未明2時半に目が覚めたので手っ取り早く甲府盆地の夜景が眺められる甘利山に出かけてみることにする。しかもこの日の未明3時半過ぎに接近した金星と細い月が東の空から昇って来るという絶好の日だった。しかし・・・無情にも甘利山林道のゲートに到着すると台風のためゲートが閉鎖されていて通行止めになっていた。韮崎に戻ってインターから中央道に乗るが時間は既に4時近く、しかもまだ小雨が降っている。富士山は下からでは見えそうも無い。心が折れた。自宅に帰って寝直すことにする。

 目が覚めたのは朝の9時、外を見ると真っ青な青空が広がっている。高速に乗ってそのまま富士五湖のどこかに行くという手段もあっただろうが、2時間ほどしか寝ていなかったのでそのまま山に登ることは出来ない。自宅に戻ってさらに4時間近く寝たのでこれからなら出かけることが出来そうだ。昨日のヒゴタイの決着がまだ着いていないので、今度は少し岩の混じった山塊を選択して手軽に行ける本社ヶ丸に行ってみることにした。御坂側の三ツ峠登山口から出発したのは午前11時になった。


    台風の影響で林道には木の枝が散乱している。


    こちら側も鹿の食害が酷い。テンニンソウがずいぶん食べられている。


    林道終点到着。ここから登山道に入る。


    早速発見。葉はバイオリン型と言うよりは鉾型でどちらかというとコウシュウヒゴタイのタイプ。


    しかし総苞を見ると薄い蜘蛛毛が生えている。ではこれはタカオヒゴタイなのか??さっぱりわからない。


    清八山の松の木と富士山


    黒岳と釈迦ヶ岳、そして甲府盆地


    葉の茶色いトモエシオガマ


    ちょい岩場。左側から簡単に登れる。


    山頂到着。


    三ツ峠と富士山


    雲が巻きつく夏の富士山

 花を見ながら三脚を担いで登って来たので山頂到着は午後1時20分になってしまった。ヒゴタイの仲間は葉っぱは見つかるものの花があまり見つからない。軽く昼食をとって下山するが、下山しながらのほうが多くのヒゴタイに出会うことが出来た。


    鉾型の葉っぱ。コウシュウ?


    しかし総苞には蜘蛛毛あり。


    今度は葉にほとんどくびれが無い典型的なコウシュウ型、と思ったが・・・


    総苞には薄いながら蜘蛛毛あり。


    今度は葉にくびれがあるがバイオリン型とまでは言えない。


    これにも蜘蛛毛あり。


    これは鉾型の葉と言って良いだろうが、これには蜘蛛毛が無い。


    これはくびれの無いコウシュウ型の葉をしているが・・・


    総苞にはしっかりと蜘蛛毛がある。

 葉が鉾型だろうがバイオリン型だろうがくびれが無かろうがほとんど関係無く蜘蛛毛があったり無かったりしているように見受けられる。そもそもほぼ同じような場所に咲いているこれらのヒゴタイは別物なのだろうか?同じものを見ているようにしか思えない。だとすれば、これはコウシュウなのかタカオなのか?さっぱりわからない。ひょっとしたらこの2種類は同じもので若干の形態の変化があるだけなのでは?とも思ってしまう。おそらくは今シーズンも2種類の区別は出来ずに持ち越しになってしまうのだろう。

コメント (4)
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