山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

「山梨県の絶滅危惧の花たち」写真展が始まりました。  平成29年12月7日

2017年12月07日 | 花・花・花
 四方を山に囲まれた山梨県は富士山をはじめとする山岳風景も然ることながら、高山植物をはじめとする多種多様な植物の宝庫でもあります。その中にあって今回は特に稀少な絶滅危惧種ⅠA類の花たちを集めて写真展を開催させていただいております。展示会場となる art&cafe Grape は喫茶店内をギャラリーとして使用することが出来る、癒しとくつろぎの空間になっています。店主さんは絵画教室も主宰されており、山梨県山岳連盟自然保護グループの大先輩でもあります。お店は甲府市朝日町商店街の南側に位置しております。道路が一方通行であることと、駐車場が狭いということがありますので、お越しの際は道順と駐車場にご注意のうえお立ち寄りください。

 会場:甲府市朝日2-16-21 art&cafe Grape  055-225-5775

 会期:平成29年12月7日から平成30年1月8日午前まで


    art&cafe Grape 右手が駐車場。3~4台駐車可能。



    店内の様子

 展示写真12点のうち4点を紹介します。


    タカネマンテマ  平成29年7月 北岳で撮影

 キタダケソウと並んで北岳を代表する花のひとつです。横向きで花を咲かせているのが満開の状態です。花が終わると上を向くようになります。



    ホテイラン  平成28年5月 櫛形山で撮影

 かつては櫛形山林道の脇でも咲いているのが見られたそうですが、現在では数が激減し、絶滅寸前の状態に追い込まれている貴重な花です。鹿の食害と気象の変化による山肌の乾燥化が大きな原因になっていると考えています。



    スルガジョウロウホトトギス  平成29年9月 南部町で撮影

 山梨県に咲くジョウロウホトトギスということで別名カイジョウロウホトトギスと呼ばれます。盗掘著しく絶滅したのではないかと思われていましたが、人の近付かない渓谷の奥深くにひっそりと咲いていました。



    ベニシュスラン  平成29年7月 南部町で撮影

 山梨県ではまだ絶滅危惧種に指定されていませんが、きわめて個体数が少なく2年後のレッドデータブック書き換えの際にはⅠA類、あるいはⅠB類に入ってくると思われます。紅色の花がとても美しいですが筋の入った葉も美しい植物です。


 オリジナルブレンドのコーヒーがたいへんおいしいお店です。おいしいコーヒーを飲みながら、くつろぎの時間をお過ごしください。
コメント (2)
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