山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士川町の林道から狙う白山岳で割れるダイヤ 成功?失敗??  平成29年12月12日

2017年12月12日 | ダイヤモンド富士
 昨年の撮影データから私が計算した結果では、高下からの白山岳で割れるダイヤモンド富士撮影は12月13日から可能となる。その前に、先日ダイヤモンド富士撮影に訪れた林道からだと1日早く白山岳ダイヤの撮影が可能なはずである。ただし、12日のダイヤは展望地の端で木に邪魔されて富士山が見えるか見えないかのギリギリのポイントになるはずだ。好天となった12日の朝、いちはやく白山岳で割れるダイヤを撮影すべく、朝4時半起床で撮影に訪れてみた。


    本日の撮影地は木の生えるギリギリのところ。実際の計算座標は木の中だが、2台のうち1台はここで構える。


    若干木が邪魔になる程度で撮影は十分。


    そしてもう1台は木の枝の隙間から狙うが、視野はいまいち。


    200㎜で狙う。白山岳が輝き出した。


    白山岳左に光が現われている(と思う)。雪煙に阻まれて光芒が出ない。


    右側からも光が出ている。


    計算した座標からは左にずれているが、この位置で良かったようだ。


    完全に割れているはずだが・・・再三悩まされている雪煙に今回も阻まれる。


    たぶん、もう融合している。

 もう1台のほうは300㎜にエクステンダー装着して600㎜で狙ってみた。登録座標よりもわずかに右にずれた場所だが、こちらは座標も撮影も完全に失敗した。


    剣ヶ峰の右側から光が出現している。


    さらに、レンズに結露が発生しているらしく、キラリと輝かず。かつ、どうやらピンボケ。

 1台のほうは場所的には良かったが雪煙に阻まれてピカリと割れるダイヤとしては不満足に終わり、1台は論外であった。一応は割れるダイヤモンド富士にはなっているので、成功ということにしておきたい。
 

    やはり遠距離のダイヤは格好良い。


    割れなくても十分に絵になるが、光り方がいまいちなのでレンズの選定か工夫が必要だと思う。


 いつまでこの林道が開いているのかは不明だが、そろそろ凍り付いてくるだろうからいつ閉鎖になってもおかしくない。撮れるうちに撮っておきたいと思うが再訪できるかどうかも不透明だ。
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富士山頂に昇るオリオン座、およびオリオン座大星雲 ふもとっぱら  平成29年12月11日

2017年12月12日 | 星空
 本日の忍野村からの夕暮れキャッツアイ狙いは立ち位置は良かったものの雲に阻まれて撮影は失敗に終わった。しかし、その後空の雲は晴れてどんどん透明度を増して行く。もう少し早くこのような空になってくれれば・・・と思いながら場所を移動する。この空ならばきっと星が輝いてくれるはずだ。11月中旬に富士山頂に昇るオリオン座大星雲の撮影にもう一度挑戦するためふもとっぱらに向かう。今回は電灯の明かりが邪魔になる池のほとりでは無くてその先の広大な草地の中から撮影を試みる。カメラ機材2セットの他に今回は簡易赤道儀スカイメモSも持って行く。駐車料金と入場料を受付で支払ってから車でふもとっぱらの草地の中に乗り付ける。


    ふもとっぱらの草地の中はテント場にもなっている。冬になると葉の落ちた柏の木が良いアクセントを添えてくれる。


    柏の木と夜富士。プレアデス星団が空高く昇り始めている。


    夜になるとピント合わせが難しい。300㎜望遠、大丈夫そうに見える。


    7時10分過ぎ、山頂の雲の中にオリオン座大星雲が現われた。


    こちらが200㎜。F2.8の明るいレンズは撮り易い。


    Iso6400、2.5秒でこのくらい写ってくれる。


    こちらはIso6400, 2秒。この撮影には明るいレンズのほうが圧倒的に有利。


    追尾装置を1/2追尾(半分の追尾スピード)で4秒露出。富士山の輪郭がボケるがこのくらい撮れる。


    ついでにオリオン座大星雲だけ追尾。30秒で画像調整してこのくらいは簡単に写ってくれる。


    プレアデス星団。少しピンボケ、かつ30秒追尾では星団周辺の淡い星雲は写らない。


    富士山頂に昇ったオリオン座。前回はピンボケで使えなかったハーフ拡散フィルター装着画像を今回はきっちりと再写。


    富士山頂に昇るオリオン座


    星空の撮影地としては素晴らしい環境のふもとっぱら。これからも何かの機会に訪れることになるだろう。

 流星群の撮影地の下見も兼ねた今回のふもとっぱら星空撮影である。風が吹かずに湖面が静寂ならば湖のほとりだろうが、湖面が揺れてダブル富士にならなければ、こちらも有力な候補地である。もうすぐふたご座流星群の極大を迎える。

コメント (2)
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雲に邪魔されてキャッツアイ再写ならず 忍野村農道  平成29年12月11日

2017年12月12日 | 山梨無名山
 朝からスッキリとした青空が広がり、昼12時を過ぎてもどの方角から見る富士山ライブカメラでもスッキリとした富士山が見えている。これは昨日失敗した望遠レンズでのキャッツアイ再写に行くしか無いだろう。午後からの内科受診を変更してもらって忍野村に向かう。ところが、昨日とは逆に河口湖まで行くと富士山の山頂に雲が巻いている。かなり微妙な雲行きである。

 前日よりさらに1本遠い農道沿いに車を止めさせてもらいカメラをセットする。前日の失敗を繰り返さないように今回は最初からBorg300mmをセットし、もう1本はCanon70-200mm装着し、主に200㎜で狙う。あまり絞りたくなかったのだが、F18まで絞って1/4000秒でシャッターを切ってもまだ画像が明る過ぎる。EosM2はシャッタースピード最速で1/4000秒なのでこの設定で撮影することにする。


    本日も撮影地は昨日と同じ忍野村の農道。


    なかなかの輝き。これだけ見ると撮影条件は良さそうに見えるが・・・


    300㎜で捉えると山頂には雲が巻いている。かつ、霞がかかっている。


    山頂に太陽がかかる。


    同上


    白山岳に太陽がかかり始める。


    やはり・・・雲で拡散して光芒が出ない。


    おそらく白山岳ど真中に陽が沈んで割れていると思うが・・・


    残念ながら本日は雲に阻まれて太陽が描出出来ず。


    300㎜もほぼ同様な結果だった。


    残念。もう太陽は沈んでいるだろう。

 300㎜望遠レンズのほうをファインダー越しに覗いていると、肉眼では太陽の輪郭がうっすらと見え、白山岳ど真中で割れているのが確認できた。キャッツアイもティアラも雲と霞が大敵なので、よほど条件の良い時でないとなかなか満足の行くものは撮らせてくれない。懲りずにまたチャレンジである。


    普通のダイヤを撮るならばこれくらい見えていれば十分だが、キャッツやティアラはそうは行かない。
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忍野村農道からのキャッツアイ  平成29年12月10日

2017年12月12日 | ダイヤモンド富士
 予定では早朝の朝霧高原から見る剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士に決着を着けるはずだったが、前日の富士川町ダイヤモンド富士撮影が早朝4時起きだったのがこたえて、この日は朝5時に目を覚ましたものの体が全く起きられずあきらめて10時まで寝る。ならば夕方のダイヤはどうかと職場に行ってパソコンで太陽の位置を調べ、GPSに位置を登録する。石割山界隈の山の上から良い場所が無いかと探ったが、既に二十曲峠から杓子山側に位置が移動して良さそうな場所が無く、忍野村の農道沿いから狙うことになる。

 午後12時半に甲府を出発したが、郊外の富士山が見える場所まで行くと山頂に雲が巻きこれでは無理だろうと一旦退却して買い物に出かける。1時半過ぎに再び富士山を見上げると今度は雲が晴れてスッキリとした富士山が姿を現している。急げばまだ間に合いそうだ。甲府昭和から御坂インターまで高速道路を使って忍野に向かい、ダイヤ30分前に現地到着した。しかし今度は車を止めるに良い場所が見つからず、止む無く農道の中に路上駐車させてもらう。


    本日の撮影地は農道の中。道は普通車がすれ違うのにギリギリで、路上駐車は申し訳ないが近場に車を止めるに良い場所が見つからず。


    夕陽が白山岳に近付く。


    200㎜望遠レンズ


    白山岳に太陽がさしかかる。さて、どうか?


    もう少し!


    キッチリと、割れました。


    富士山との距離が近いので大きな猫の目にはならない。


    ひとまずはキャッツアイ撮影成功。そしてこの距離での太陽軌道も割り出すことが出来た。

 もう1台は70‐200㎜ズームレンズに2倍エクステンション装着して400㎜で狙ってみた。ところが・・・レンズの絞りをF11からF16くらいに調節しようと思っていたのだが何故かF2.8のまま設定が変えられない。何故?頭が混乱していろいろいじっているうちに太陽が白山岳に沈んでしまう。そういえば、Borgレンズ使用する際にエクステンションの送信機能を停止させないとシャッターが切れないので、接続部分にセロテープを張ってブロックしていたのを忘れていた。気付いた時にはもう遅く、シャッタースピード1/8000の最大速度で切るしかない。


    400㎜望遠でもきっちりと割れているのだが、絞りが効かないのでなだらかな光になってしまった。


    この光り方、気に入らない。ダラケた猫の目。


    いつかリベンジ再写。


    本日も実りある夕暮れダイヤ撮影だった。

 これで忍野村農道あたりからだとキャッツアイは撮影可能であることが証明された。GPSで位置情報もキッチリと記憶させたのでこの距離でのカシミール3Dによる太陽軌道もわかった。失敗した400㎜望遠での撮影は天気を見て再写に訪れたいと思う。
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