山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

あと一歩、されどなかなか届かない白山岳ダイヤモンド富士 高下  平成29年12月21日

2017年12月21日 | ダイヤモンド富士
 天候に恵まれたこの日の早朝も早起きして高下に出かけた。ダイヤの1時間前に現地到着したが、駐車場に車がずらりと並んでいる。シーズンに入って人が増えてきたが、白山岳ダイヤ狙いは一人だけだった。GPS座標を見ながら隣に三脚を並べさせてもらい、写真の話をしながらその時を待つ。10分ほど前になって少し離れたところに居た女性にダイヤになる時間を尋ねられたので、白山岳ダイヤの話をすると我々と並んで3人で狙うことになった。今までに無く好天に恵まれたこの日、軌道の修正も行ったことだし、きっと今日こそは、といつもそう思いながら撮影に臨んでいるわけだが、今日こそは・・・どうなのだろうか?


    若干霞が出ているものの、今季4回目で最も撮影条件に恵まれたこの日の朝。右上に輝くのは木星。


    裾野に少し雲が出た。ダイヤまであと10分ほど、今度こそはと気合を入れて待つ。


    チカリと光った、が、想定していたよりも左側。


    なんでそこからか?前日よりは良いがもう少し右から出るはずだった。


    右からも出たが、立ち位置はわずかに左に寄ってしまっている。


    一応は割れて全部で4つチカチカッと出てはいるが・・・


    200㎜のほうは完全に2つ光芒が出てはいるが・・・


    これでは満足出来ない。


    しかも、200㎜望遠のほうはピンボケ。

 3人のうちではいちばん右寄りに立っていた私のポジションがいちばん良かったはずだ。おそらく他の2人も満足な画像は撮れていないはずだ。おそらくは明日の天気も晴れだ。ということで、明日の朝も3人並んでリベンジしようということでその場で話がまとまった。同じものを追い求めていると仲間になるのも早い。そして、失敗するからこそ写真は面白いのだと思う。


    ダイヤモンド富士としてはこの日も悪く無かった。

 また明日、頑張りましょう。でも連日の早起きで朝の弱い私は起きられるかどうか?
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山梨県最北端のキャッツアイ 鳥井立  平成29年12月20日

2017年12月21日 | ダイヤモンド富士
 山梨県の東の果て、神奈川県との県境近くに鳥井立という無名の山がある。山と呼ばれる場所で冬至の頃にダイヤモンド富士が見られるのはここが北端となる。昨年は12月19日に訪れているが、ダイヤモンド富士にはなったもののギリギリの位置で白山岳キャッツアイは逃している。今年は1日遅らせて12月20日に訪れてみた。予想が正しければ、20日から23日にかけてこの山から白山岳の真上に陽が沈んで割れる、キャッツアイという特殊な夕暮れのダイヤモンド富士が見られるはずだ。

 記憶ではこの山でダイヤになるのは4時半ごろだと思った。3時に登山口の厳道峠(がんどうとうげ)に到着し、ここから標高差200m強を登れば鳥井立なので余裕で間に合うはずだ。3時15分に出発するが・・・??


    巌道峠の登山口。


    巌道峠展望地から見る富士山。ずいぶん夕陽が富士山に傾いているような??


    急登を登って尾根を行くと、眼前に鳥井立が迫る。


    この上が鳥井立。富士山展望台は山頂の手前にある。


    45分ほどかかって4時に展望台到着。もう夕陽が富士山のすぐ近くまで来ている。

 展望地に到着するともう太陽が富士山にだいぶ近付いている。400㎜望遠レンズを装着してセットが終わるともう太陽は富士山にかかり始めていた。完全に記憶違いで、夕陽は4時10分には富士山山頂に沈み始めていた。カメラ1台は三脚を立ててセット完了したがもう1台は間に合わず、手持ちで撮ったが完全にピンボケのうえにシャッターを切った時にはもうキャッツアイは終わっていた。


    あっという間に太陽が富士山の真上に来てしまう。F16に絞ってシャッタースピード最速にしても明る過ぎる。


    PLフィルターを装着して減光し、F11、1/6400 でシャッター連写する。


    さあ、どうだ?来るか、キャッツアイ。


    やや左目が大きいが初めてまともなキャッツアイの撮影に成功。


    逆光だとPLフィルター本来の効果は出ないが、減光は可能。これが無いと光が放散してしまいキャッツアイにはならなかっただろう。


    白山岳を過ぎて右側に夕陽が沈む。


    もう1台はセットが間に合わず、200㎜望遠を手持ちで撮る。しかし、ピンボケのうえに撮り始めた頃には太陽はもう白山岳を越えていた。


    陽が沈み雲が少し染まる。

 またしても時間を間違えたために不消化なキャッツアイ撮影となってしまったが、とりあえずは昨年からの宿題であった山梨県最北端のキャッツアイ撮影には成功した。

 まだ登山道は良く見えるのでヘッドライトをセットせずに下山する。厳道峠の展望地まで下りたところで再び三脚とカメラをセットする。この日はキャッツアイの他にもうひとつ見るべきものがある。


    空が暗くなった頃に現れた月齢2の月。


    同上。


    夕空に輝く月。厳道峠は電線が通っていて広角で撮影すると邪魔になる。


    富士山上に現れた地球照の月


    この月は石割山山頂からだと富士山の上に沈むのが見られたのだが、月が小さくなってしまう難点がある。


    これくらい離れたほうが月と富士山のバランスは良い。


    夕焼けの中の地球照の月。


    夕闇に包まれた地球照の月。

 ドタバタで撮影したキャッツアイと違ってこの地球照の月は見え始めた頃から夕闇に包まれるまで約50分間、じっくりと楽しむことが出来た。

 朝も夕も、ダイヤモンド富士は再三撮影に失敗しているが、たまには成功することもある。
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