山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士川町林道からの剣ヶ峰ダイヤモンド富士  平成29年12月26日

2017年12月26日 | ダイヤモンド富士
 今期3度目の訪問となる富士川町の林道である。もう冬季閉鎖になっているのではないかと心配していたのだがまだ開いていた。前回は12月12日に白山岳側から昇るダイヤモンド富士を狙ったが、今回狙うのは剣ヶ峰側である。富士山との距離が遠いうえに白山岳よりも尖りが鋭いので2つに割るのはた易いと思われるが、竜ヶ岳のような多分割が可能なのかどうかは未知数である。ダイヤ30分前に現地到着、途中に3台ダイヤ狙いの車が止まっており三脚を構えて準備している最中だった。


    本日は富士川町の林道から剣ヶ峰ダイヤを狙う。天候は上々。


    朝焼けをバックにした富士山が美しい。


    ダイヤ間近に雲と雪煙が現われてしまう。それともうひとつ・・・


    いくらモニターで合わせてもピントが合わない。空気の乱れて富士山の輪郭が波打ってしまっている。


    雪煙が輝き出した。もうすぐ。

 
    光芒が現われたが・・・やはり雪煙に邪魔されて輝かず。


    剣ヶ峰右側からも現れている。


    400㎜望遠はこの輝きが精いっぱい。


    ダイヤモンドというよりはキャッツアイに近い。


    もう1台の200㎜望遠。


    こちらのほうがダイヤらしく輝く。


    雪煙が出なければ、たぶんもっと大きくキラリと輝いたであろう。


    距離が遠い分だけダイヤの輝きは大きい。

 キラリと大きく輝く剣ヶ峰ダイヤを期待したのだが雪煙と大気の乱れによって満足な画像とはならなかった。しかし、計算通りに剣ヶ峰で割れるダイヤの撮影には成功した。おそらくは富士山との距離がほぼ同じくらいの富士見山や七面山からこの剣ヶ峰ダイヤを狙ったとしても同じような割れ方になるのだろう。距離が遠くなる分だけ剣ヶ峰が小さくなってダイヤを割るのは簡単になるが、大気の層が厚くなりキラリという輝きは失われて行く。よほど空気が澄んだ好条件の時でなければこれ以上の距離からの割れるダイヤは難しいであろう。


    本日も良いダイヤモンド富士を見せていただきました。レンズ交換時にセンサーにゴミが入ってしまった。

 この林道沿いから剣ヶ峰ダイヤを狙えるのは年に2回だけで、この日が最後の日となる。また来年、天候と日程が合えば狙ってみたい。
コメント (2)
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ダイヤモンド&キャッツアイ 高尾山へ  平成29年12月25日

2017年12月26日 | ダイヤモンド富士
 先日の12月20日に鳥井立で白山岳に沈む夕陽「キャッツアイ」撮影に成功し、カシミール3Dで計算した夕陽の軌道のズレがおおよそ分かってきた。そのデータをもとに、昨年2度訪れたがうまく撮れなかった高尾山のキャッツアイ軌道を再計算してみた。すると、高尾山山頂の大見晴からキャッツアイが見られるのは12月25日が有力であるということがわかってきた。平日なので行けるかどうかわからないので、みちほさんご夫妻にミッションを託し、それが正しいかどうかを証明してきてもらうことにした。

 しかし、この日は幸運にもかなり早く仕事を終えることが出来た。12時過ぎには甲府を出発できそうである。昼食は車の中にあったおやつでとりあえずは済ませて中央道を走って高尾山口に向かう。午後1時半ごろに高尾山駅前の駐車場に到着するとちょうどみちほさんご夫妻が出発するところだった。ダイヤモンド富士の時間には十分に間に合うのだが、この時間の出発で場所が確保できるのかどうか?ちょっと心配だ。私は一足遅れて午後2時のケーブルカーに乗り、黙々と歩いて2時45分に高尾山山頂に到着した。平日で風が強かったことがあるのか、以外にも山頂で三脚を立てているカメラマンは少なく、楽勝で場所を確保できた。


    ダイヤの時間までまだ1時間以上ある。想定していた以上に人もカメラマンも少ない。

 2台のカメラのセットがおおよそ澄んだところで山頂の食堂に立ち寄って昼食を済ませ、その時を待つ。冬型の気圧配置で爆裂低気圧が発生したために風が強いはずだが、高尾山山頂は意外と静かだった。スッキリとした富士山とは言い難いが、霞が少なく雲もほとんど巻いて来ない。ダイヤモンドとキャッツアイ撮影にはかなりの好条件である。


    少しずつ太陽が富士山に迫ってきた。


    いよいよ山頂付近にやって来た。センサーにゴミが入っているのを知っていたが、取り去り切れずそのままで撮影。


    接地


    400㎜望遠。PLフィルター装着し減光。


    4分の1沈んだところで中央になる。想定していた通り。


    約半分沈んだところ。


    さあ、どうか? キャッツアイ成るか??


    こちらは絞り改造200㎜。光芒が出る。


    見事に成功。


    高尾山のキャッツアイ。


    光芒が出るこちらのレンズは付けまつ毛のように見えるので、勝手に「レディー・キャッツアイ」と呼んでいる。


    強風で雪煙が多かったのがちょっと残念。


    これにて昨年からの課題であった高尾山のキャッツアイをクリア。


    影富士が出た。


    さらに大きな影富士。

 十分に満足した高尾山のダイヤモンド富士&キャッツアイだった。撤収して5時15分の最終ケーブルカーに間に合ったのだが、あえて歩いたことが無い1号路を歩いて下りてみた。あまり歩いていないだろうと思っていたのだが、以外にも10人以上の歩行者と出会った。金毘羅台という展望台があったので立ち寄り、東京都の夜景を存分に楽しんでから下山となった。


    金毘羅台から見る東京都の夜景


    スカイツリー(左)と東京タワー(右)


    スカイツリー。400㎜望遠。

 これにて昨年からの課題であった高下の白山岳ダイヤ、竜ヶ岳の剣ヶ峰多光芒ダイヤ「ティアラ」、鳥井立のキャッツアイ、そして今回の高尾山キャッツアイと、一気に課題が片付いてしまった。どこまでこの快進撃が続くのか?ちょっと怖い気もする。年始は1月2日のスーパームーンをはじめとする月を追いかける予定である。運が尽きていなければ良いのだが・・・。
コメント (3)
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