12月13日から15日にかけてふたご座流星群が極大を迎えた。今年は14日の昼間の時間帯がいちばん多く流れる時間帯となったが、例年安定して流れるふたご座流星群は3日間くらいは十分に楽しめる。月明かりに邪魔されない観察条件としては3日間とも恵まれた夜だったが、問題は天候で、14日の夜は雲が増えてきそうな予報である。最も天候条件が良さそうな14日の未明を狙って、前日の13日夕方から山中湖きららに泊まりこむことにした。
夕方4時半ごろにきらら駐車場に到着すると、既に群馬ナンバーの車が止まっている。みちほさんご夫妻が既に到着していた。そのほかにも流星狙いと思わしき県外ナンバーの車が数台止まっており、夜の撮影に備えて既に休んでいるようだった。暗くなって星が輝き出す5時半ごろからきららの浜にカメラと三脚を持って試写に行く。カメラの設定のチェック、さらに手押し、あるいはリモコンでいちいちシャッターを切らないと撮影出来なかったEosM2のカメラに、シャッターボタンを押しっぱなしに出来るゴム製のシャッターバンドを作成してみた。これでカメラを連写モードにしてシャッターを押し続ければ連写できるはずだが、そのテストもしておかないといけない。
日没後の山中湖。富士山に棚引いた雲が夕暮れの西空の明るさで白く輝いていた。
やがて雲が晴れて富士山がスッキリと姿を現す。うっすらと斜め右上がりに天の川が輝き、その先には夏の大三角形。
シャッターバンドの調整は良好である。これで明朝は電池が切れるかメモリーカードがいっぱいになるまで、2台のカメラでひたすらシャッターを切り続けることが出来る。明日も仕事があるので寝ておかないと大変なことになってしまう。目覚まし時計を未明3時にかけて、8時には車の中で寝る。
目が覚めたのは未明2時半だった。隣にやって来た車が機材を担いで出かけて行った。こちらも起き出して外に出ると、オリオン座がもう富士山の上で西の空に傾き始めていた。ふたご座はちょうど富士山の上を越えた頃だった。撮影時間としてはちょうど良い時間帯だ。2台のカメラと、さらに簡易赤道儀を持ってきらら浜に行く。既に2~3人のカメラマンが撮影を始めており、隣の若者は深夜12時からもう撮影を始めていたそうだ。2台のカメラをセットし、撮影を開始する。
10㎜超広角レンズ。冬の大三角形とオリオン座が富士山に傾いている。富士山の右裾を流星が流れた。
同じ流星を捉えた17㎜レンズ。こちらのレンズだとオリオン座の右上に輝くベテルギウスが切れてしまっているが、流星の輝きは良い。
ようやく17㎜画角の中にオリオン座が収まってきた。オリオン座の右側を流れた流星。
さらにシリウスの左下を大きな流星が流れた。
上の3つの流星を含めた96コマの画像を比較明合成したもの。星が明る過ぎてこの方法ではいまいち。
大きな流星は3つしか写っていなかったが、小さな流星は全部合計すると15個くらい写っていた。それは約400コマ撮影した中でその数なので、いかに辛抱強く撮影しないと流星は撮れないかということをご理解いただければと思う。この日は肉眼で見ていても例年のふたご座流星群に比べると数が少なかった。
富士山の左裾を流れた流星。このくらいの大きさのものでも肉眼だとしっかりと流れているのが目撃できる。
冬の大三角形と流星
14㎜で捉えた同じ流星。
冬の大三角形の中を流れた小さな流星
富士山の右裾を流れた流星。
小さな流星ばかりであるがこれらを集めて合成してみるとそれなりに面白い画像になる。
富士山に降り注ぐふたご座流星群。合成したのが見え見えであるが、7つの流星を集めると同じ方向から降り注いでいるのがわかる。
予定では簡易赤道儀で追尾した画像をコンポジット合成して上のような画像を作成するはずだったのだが、赤道儀が電池切れ(あるいは寒さで電池が凍り付いた)らしくセットして100コマほど追尾したものの、全く作動していなかったために失敗に終わってしまった。初めての試みはたいてい失敗に終わるものである。
おおいぬ座シリウスが沈む前にちょっとイタズラ。クロスカットフィルターを装着してみる。いかにもわざとらしい写り方をする。
東の空に昇った細月。右上の明るい星がおとめ座スピカ、月の右に居るのが火星、月の下の明るい星が木星。この日の朝は火星と月と木星が接近した日でもあった。
もうすぐ夜明け。
富士山が染まり出す。
紅富士
風が強くさざ波が立った山中湖。結構寒かったが、集まったカメラマンは熱心な人たちばかりだった。
あまり流れなかったふたご座流星群だったが、それなりに楽しむことが出来た。さらに、思った以上に小さな流星がたくさん写っていたことには驚いた。次は簡易赤道儀をきっちりと起動させて、コンポジット合成で大量の流星群をゲットしてみたいと思う。
紅富士を見たところで切り上げて、高速を使って急いで職場に出勤する。始業時間には余裕で間に合った。まだ少し元気が残っていたので、この日の夕方も狙おうかと思ったが・・・さすがに疲れが残ってしまうので止めた。
夕方4時半ごろにきらら駐車場に到着すると、既に群馬ナンバーの車が止まっている。みちほさんご夫妻が既に到着していた。そのほかにも流星狙いと思わしき県外ナンバーの車が数台止まっており、夜の撮影に備えて既に休んでいるようだった。暗くなって星が輝き出す5時半ごろからきららの浜にカメラと三脚を持って試写に行く。カメラの設定のチェック、さらに手押し、あるいはリモコンでいちいちシャッターを切らないと撮影出来なかったEosM2のカメラに、シャッターボタンを押しっぱなしに出来るゴム製のシャッターバンドを作成してみた。これでカメラを連写モードにしてシャッターを押し続ければ連写できるはずだが、そのテストもしておかないといけない。
日没後の山中湖。富士山に棚引いた雲が夕暮れの西空の明るさで白く輝いていた。
やがて雲が晴れて富士山がスッキリと姿を現す。うっすらと斜め右上がりに天の川が輝き、その先には夏の大三角形。
シャッターバンドの調整は良好である。これで明朝は電池が切れるかメモリーカードがいっぱいになるまで、2台のカメラでひたすらシャッターを切り続けることが出来る。明日も仕事があるので寝ておかないと大変なことになってしまう。目覚まし時計を未明3時にかけて、8時には車の中で寝る。
目が覚めたのは未明2時半だった。隣にやって来た車が機材を担いで出かけて行った。こちらも起き出して外に出ると、オリオン座がもう富士山の上で西の空に傾き始めていた。ふたご座はちょうど富士山の上を越えた頃だった。撮影時間としてはちょうど良い時間帯だ。2台のカメラと、さらに簡易赤道儀を持ってきらら浜に行く。既に2~3人のカメラマンが撮影を始めており、隣の若者は深夜12時からもう撮影を始めていたそうだ。2台のカメラをセットし、撮影を開始する。
10㎜超広角レンズ。冬の大三角形とオリオン座が富士山に傾いている。富士山の右裾を流星が流れた。
同じ流星を捉えた17㎜レンズ。こちらのレンズだとオリオン座の右上に輝くベテルギウスが切れてしまっているが、流星の輝きは良い。
ようやく17㎜画角の中にオリオン座が収まってきた。オリオン座の右側を流れた流星。
さらにシリウスの左下を大きな流星が流れた。
上の3つの流星を含めた96コマの画像を比較明合成したもの。星が明る過ぎてこの方法ではいまいち。
大きな流星は3つしか写っていなかったが、小さな流星は全部合計すると15個くらい写っていた。それは約400コマ撮影した中でその数なので、いかに辛抱強く撮影しないと流星は撮れないかということをご理解いただければと思う。この日は肉眼で見ていても例年のふたご座流星群に比べると数が少なかった。
富士山の左裾を流れた流星。このくらいの大きさのものでも肉眼だとしっかりと流れているのが目撃できる。
冬の大三角形と流星
14㎜で捉えた同じ流星。
冬の大三角形の中を流れた小さな流星
富士山の右裾を流れた流星。
小さな流星ばかりであるがこれらを集めて合成してみるとそれなりに面白い画像になる。
富士山に降り注ぐふたご座流星群。合成したのが見え見えであるが、7つの流星を集めると同じ方向から降り注いでいるのがわかる。
予定では簡易赤道儀で追尾した画像をコンポジット合成して上のような画像を作成するはずだったのだが、赤道儀が電池切れ(あるいは寒さで電池が凍り付いた)らしくセットして100コマほど追尾したものの、全く作動していなかったために失敗に終わってしまった。初めての試みはたいてい失敗に終わるものである。
おおいぬ座シリウスが沈む前にちょっとイタズラ。クロスカットフィルターを装着してみる。いかにもわざとらしい写り方をする。
東の空に昇った細月。右上の明るい星がおとめ座スピカ、月の右に居るのが火星、月の下の明るい星が木星。この日の朝は火星と月と木星が接近した日でもあった。
もうすぐ夜明け。
富士山が染まり出す。
紅富士
風が強くさざ波が立った山中湖。結構寒かったが、集まったカメラマンは熱心な人たちばかりだった。
あまり流れなかったふたご座流星群だったが、それなりに楽しむことが出来た。さらに、思った以上に小さな流星がたくさん写っていたことには驚いた。次は簡易赤道儀をきっちりと起動させて、コンポジット合成で大量の流星群をゲットしてみたいと思う。
紅富士を見たところで切り上げて、高速を使って急いで職場に出勤する。始業時間には余裕で間に合った。まだ少し元気が残っていたので、この日の夕方も狙おうかと思ったが・・・さすがに疲れが残ってしまうので止めた。