山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キャッツアイ成るか? 二十曲峠のダイヤモンド富士  平成30年12月1日

2018年12月03日 | ダイヤモンド富士
 昨年12月の農道公園に始まりその界隈から石割山にかけてのキャッツアイは再三撮影に挑戦しており、ほぼ正確な太陽軌道の計算が出来ているので撮影はそれほど難しく無い・・・はずなのだが、実際には満足する画像はほとんど撮れていない。その最大の難敵が富士山の後ろ側に出る雲である。雲が出てしまうと光が拡散してしまい太陽の形が描出されなくなってしまうためキャッツアイは撮れなくなってしまう。光の拡散を防いで太陽だけ狙うのならばNDフィルター装着して撮れば撮影は可能であろうが、富士山は真っ暗なシルエットだけになってしまうので作品としては面白いものにはならないであろう。

 この日は富士山が良く見えていたがやはり雲が広がってきてしまった。しかしうまく雲間に太陽が現れてくれれば十分にキャッツアイ撮影の可能性はあるし、失敗してもダイヤモンド富士の撮影は出来る。GPSに座標を登録し、ダイヤモンド富士の1時間前に二十曲峠に到着する。そこそこに混雑はしていたが車はまだ数台止められるスペースがあった。撮影位置は楽勝でキープすることが出来て、3台のカメラを設置してダイヤに備える。


    二十曲峠のダイヤモンド富士。このレンズは虹色のゴーストが出るのが特徴(あるいは難点)だが、それを利用してダイヤを撮影する。


    別のカメラ。200㎜望遠。


    さらに570㎜望遠。


    白山岳に太陽が沈んで行く。


    同上


    太陽が割れているように見える。


    白山岳山頂を中心に左右均等に光芒が出ておりキャッツアイになっているはずだが・・・


    残念ながら今回も雲に阻まれて光が拡散しキャッツアイにはならなかった。


    太陽が隠れた後の空。

 570㎜望遠レンズのファインダーを覗き込んで確認した様子ではキャッツアイど真中で白山岳に太陽が沈むのが確認できた。座標はこれで良し、しかしあとは天候の問題とレンズのフィルターをどう細工するかの問題が残されている。この冬の間に二十曲峠から石割山にかけての場所でキャッツアイ撮影を成功させたいと思っている。空がスッキリと晴れてくれることを願う。
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ウィルタネン彗星は見えるのか? 朝霧高原  平成30年11月30日

2018年12月03日 | 星空
 ステラナビゲーターによる等級予想だとそろそろ5等級の後半にまで明るくなっているはずのウィルタネン彗星だが、先日富士川町高下から富士山頂に現れるはずだったこの彗星を狙い撃ちしたが200㎜望遠も570㎜望遠も全く写ってくれなかった。薄雲が広がって撮影条件が悪かったことがあるのだが、それにしても5等級台で全く写ってこないのは納得が行かない。もっと暗いのではないのか?と思ってしまうのだがネットに投稿されているこの彗星の画像を見る限りでは200㎜望遠レンズで十分に写ってくれそうに見える。場所を変えて今度は朝霧高原から富士山を見上げるような位置から狙ってみる。


    200㎜望遠レンズ。F2.8, 2sec, Iso6400 で撮影。彗星が流れてしまわないように撮るにはシャッタースピード2秒が限界。彗星はいずこに?


    何となくボヤッとした光が写っている。


    これがウィルタネン彗星


    辛うじて写る程度の明るさしか無い。


    300㎜望遠はセットした時点で既に遅し。右上にそれらしきものが何となく写っているがこれ以降のカットは全て視野の外だった。


    しかし、簡易赤道儀に乗せて追尾してみると確かにきっちりと写ってくれる。200㎜ F2.8, Iso1000, 30秒追尾。


    30秒×12枚=360秒をステライメージで加算処理。確かに6等級の明るさはありそうである。


    トリーミング画像

 どうやらこのウィルタネン彗星は中心部の核の大きさが小さくて周辺のボヤッとした明るさが大きく、ワンショットで狙うには難しい彗星であることがわかる。12月中旬には近日点を過ぎて地球に接近し、4等台まで明るくなると期待されているので、引き続き追いかけてみたいと思っている。


    ついでにプレアデス星団を570㎜望遠で追尾してみる。


    30秒+60秒×2枚=150秒を加算処理。星団周辺にある薄雲のような星雲までは描出出来ず。

 他の星雲や星団も含めてまた挑戦である。

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