山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

渾身の剣ヶ峰パール富士 まかいの牧場  平成30年12月21日

2018年12月22日 | 月富士
 4日連続で早朝から増穂町高下にダイヤモンド富士撮影に行っていたおかげでこの日も眠い。夕方は月齢14のパール富士が待っているのだが眠過ぎて行く元気が出なかったが、午後になってもずっと快晴の空が広がっている。ここで行かなければきっと後悔する。栄養ドリンクを飲んで気合を入れ直してまかいの牧場に向かう。

 パール富士の1時間前、3時半に現地到着すると既に三脚がずらりと並んでいる。ほとんどの人が富士山剣ヶ峰に昇って来る月を狙っており望遠レンズを装着している。駐車場の外れのポジションに三脚を立ててカメラ3台をセットする。


    夕映えの富士山。月が昇って来るのは日没後5分くらい。


    残照が終わった数分後に月が昇り始める。


    剣ヶ峰の脇から昇って来た月。


    月の4分の1が残ったところで剣ヶ峰の上に月が乗る予定通りの構図である。


    同上


    剣ヶ峰に乗る月


    あっという間の天体ショー。


    ここまでで撤退。

 ここまではいつも撮っている朝霧高原のパール富士と何も変わらない。では何が渾身の剣ヶ峰パール富士なのか?それは初めて月の撮影に使ったボーグ570㎜望遠レンズにエクステンダーを装着して1140㎜超望遠で月を捉えることに成功したからである。今までこれだけの望遠レンズを使うとシャッターを切る時にブレてしまい鮮明な画像が得られなかった。そこで今回はカメラとレンズを2本の三脚で固定して撮影を試みた。


    2本の三脚で固定して1,140㎜超望遠で撮影した剣ヶ峰の建物。センサーのゴミに直前に気付き、センサークリーニングを数回行ってゴミを飛ばす。


    昇って来た月


    同上


    この位置にキッチリと昇ってくれるかどうかが心配だったが、どんぴしゃり。ブレもほとんど目立たない。


    富士山剣ヶ峰の黄金の月


    剣ヶ峰から月が離れると画角から月が切れてしまう。

 1,140㎜超望遠での撮影は画角の大部分が月になるため、撮影位置を少しでも誤ると月が画角の外に出てしまう。きちんと入ってくれるかがまず心配だったが、それ以上に画像がブレてしまうことが心配だった。シャッター連写は無理であろうが静音シャッターで撮影するならば三脚2本で固定すればそれなりの撮影が出来る。山に持って行くことを想定したあまりガッチリした三脚ではないが工夫すればそれなりの画像が撮れるものである。
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4日連続の高下ダイヤモンド富士 今度こそは・・・?  平成30年12月21日

2018年12月22日 | ダイヤモンド富士
 今年は撮影条件が悪くなかなか撮らせてくれない高下の白山岳で割れるダイヤモンド富士である。前日の夜、忘年会が終わって空を見上げると月明りに負けないくらいの星空が広がっていた。天気予報でも穏やかな晴れの予報である。これは行くしかないだろう。しかし起きられるかどうかが心配だ。3日連続の早朝4時半起きで連日眠くて夢遊病者のようである。しかしここを逃すと次はいつチャンスがやって来るか・・・3連休は天候が思わしくなさそうである。気合を入れて5時に起床して出発する。


    快晴の空が広がった高下の富士山。今日こそは・・・。


    朝焼けの空。しかし、若干霞がかかっている。

 そろそろ大勢のカメラマンが押し寄せて来るのではないかと思っていたのだが、以外にも割れるダイヤを狙う東側の駐車場のほうは2台しか車がおらず、昨年に比べるとずいぶん静かな高下だった。ほとんどのカメラマンが冬至の頃に富士山真ん中から太陽が昇る西側の駐車場に押しかけているようだ。


    またしても雪煙が出てしまった。しかしこのくらいなら良い方だ。


    割れるには割れたが・・・霞と節煙の影響で光芒が小さい。


    トリーミング画像。3つか4つくらいに割れているように見える。


    位置的にはぴったりだったが・・・


    満足の行く割れるダイヤにはならず。


    こちらは570㎜望遠レンズ。


    位置は良かったが光芒はいまいち。


    雪煙で太陽の形が透けて見える。


    もう白山岳頂上を越えている。


    一方、現在テスト中の前方装着型フィルターをBorg300mmに装着してみる。フィルターだけならばピントは合う。


    しかし、減光のために可変式NDフィルターをこれに加えると・・・フォーカスが合わない。


    可変式NDフィルターを外してシャッタースピード最速の1/8000秒で撮影するが、やはり明る過ぎる。光芒は一応出ているように見える。

 昨年の撮影データと位置情報を元に割り出した本日の撮影場所はほぼピッタリの位置だった。快晴の天気で条件も良かったのだが、それでもなかなか思うような光芒は出てくれない。さらにテスト中の前方装着型フィルターは可変式NDフィルターに問題があることがわかってきた。何をどうすれば最も有効か、テストを重ねてみたいと思う。今年はあと何回チャンスが来るのだろうか?来週の週末は寒波が襲来するらしい。空がスッキリと晴れてくれることを願う。
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