山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

割れるダイヤもISSも失敗 増穂町高下  平成30年12月20日

2018年12月20日 | ダイヤモンド富士
 衛星からの雲画像を見て、おそらくこの日は雲が広がりダイヤモンド富士は無理だろうと予想していたのだが、前日深夜の富士山ライブカメラを見ると以外にも良く見えている。そして早朝4時に目を覚まして再度富士山ライブカメラを見るとやはり見えていた。この日の高下はダイヤモンド富士だけでなく早朝6時ごろに富士山の上をかすめて飛ぶ国際宇宙ステーションISSが見られる日だった。ちょうど富士山の上に昇った木星と水星の間をISSが通過して行くという構図も良い。この日も懲りずに高下に出かける。


    未明5時半の富士山と金星。薄雲で光が拡散していることもあるが、撮影した金星は月のように明るい。富士山の左脇の雲間に明るい星が2つ昇って来ている。


    トリーミング画像。下が木星、上が水星。この2つの星が富士山の上に昇った頃にISSがその間を通過して行く。


    しかし雲が厚くなり木星は雲の中に隠れてしまう。


    ちょうどISSが2つの星の間を通過している頃だが・・・雲に阻まれ見えず。

 期待していたISSだったが、雲が厚くなり全く見えなかった。これでは割れるダイヤも絶望的である。いつもなら2台のカメラで白山岳から昇る太陽を狙うのだが今回は1台だけセットしてもう2台は雲を透かして昇って来た太陽が富士山の真ん中あたりで輝く場所に構えることにする。


    空には綺麗なうろこ雲が流れた。


    朝焼け空の富士山


    雲を透かして昇るダイヤモンド富士


    同上


    これはこれで、美しいダイヤモンド富士だった。


    白山岳で割れるはずだったダイヤだが、やはり全く光芒が出ず。


    うっすらと円い太陽が透けて見える。


    真ん中に登った頃。これはこれで良しとしよう。

 狙っていたISSも白山岳で割れるダイヤも失敗には終わったが、雲を透かして見るダイヤモンド富士もなかなか美しかった。これで3日間連続で失敗ということになるが、今年は雲が多くて止む無しといった感じがする。ちなみに1昨年は7度通ってそれなりに割れたのは2度、昨年は6度通って2度であるが、昨年の良い画像が撮れたデータを元に同じ軌道で撮影すれば高確率で割れることがわかっている。今年の最大の敵は天候ということになるだろう。撮れるのは12月30日までである。チャンスはやって来るのだろうか?
コメント
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