山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

朝霧高原のヤマトグサ  令和2年5月31日

2020年06月01日 | 里に咲く花
 早いもので5月ももう本日で終わりである。明日からは基本的に山梨県の山は登山自粛が解除されることにはなっているが、北岳をはじめとする南アルプスの山小屋は今シーズンほぼ休業ということになりそうである。日帰りで難しく無い山への登山が中心となるだろう。

 富士山の周辺にヤマトグサという花があるらしいのだがまだ見たことが無い。本日は富士北麓を散策の予定だったので朝からヤマトグサともうひとつアオホオズキという草の情報をネットで調べていた。だいたいこの辺にありそうだというのは想像がつくがピンポイントでは分からない。そこへ別件で花仲間から連絡が来た。ヤマトグサの情報を聞くと、山梨県では無いが県境を越えて静岡県まで行くと生育している場所があるらしい。しかし、時期的にもう遅そうである。まだ見たことが無い花なので生育環境や大きさなどを見ておかないと探すのに苦労しそうなので、まずは実物を見に行ってみる。


    ニリンソウはもう終わりかけている。


    クルマバソウ


    ムラサキサギゴケ


    この周辺の森はジュウモンジシダが多い。


    この神社の周辺にあるはずだが・・・

 教えていただいた神社の参道や境内を念入りに探したが見つからない。さらに森の中に入って散策してみると、遊歩道のような道の脇にその草が生えていた。


    たぶんこれだろう。


    髭のように伸びているのは雄花の雄しべ。


    もうほとんど枯れかかっているがなんとか見ることが出来た。


    髭の先にぶら下がる黒い棒が葯である。これが雄花で雌花は同じ株で別に出ているらしいが、確認しなかったのは失敗だった。

 想定していた通りにあまり大きな草では無く、葉が出ている割には花は少なかった。雄花と雌花を雌雄同株で付けるらしい。もう花は終わりかけているので新鮮な時に再訪してみたいと思う。山梨県では絶滅危惧Ⅱ類の花なのでさほど珍しいものでは無いはずである。一見道端に生える雑草のように見えて花が目立たないことから見落としているのではないかと思う。本日時間があれば探してみたいと思っていたのだが、残念ながら雨に降られて探し当てられなかった。山梨県でもきっと見つかるはずである。
コメント
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