本日は山梨県東部山域の植物調査の予定だったのだが、本日同行していただくメンバーの2人が数日前に予定する山域を訪問してきてくれた。その時の写真記録で報告書の作成が出来そうなので集合したところで予定を変更させていただき、南部町の山上にあると聞いている珍しいシダを探索に行くことにした。夏緑生のシダであるが5月に入ればもう芽吹いているはず、今頃は青々と新緑の葉を出しているはずである。

整備された登山道を行くが、ここで思わぬ敵に大量に出会う。このあたりはヤマヒルだらけで、アルコールで撃退しながら歩く。

バイケイソウが咲く。

それなりに綺麗な花だが、鹿の食害に遭わずに増殖してきた植物と思うと、どうにも歓迎する気になれない。

山上にたくさん茂るこのシダは?

ハリガネワラビではないかと思うのだが・・・

ソーラスはまだ付いていない。

しかし、真ん中あたりから長い茎で出ている葉が胞子葉だとすると、シケシダの仲間なのかも知れない。正体分からず。

似ているが別物。

鱗片の真ん中にこげ茶色の帯が入っている。これはヘビノネゴザだろう。

第一羽片(いちばん根元に近い部分の葉)の下向き第一小羽片のみ突出して大きい。ようやくシラネワラビが見ただけで分かるようになってきた。

ソーラスが出始めている。

山頂付近の草地に到着。珍しいシダだと思っていたが、こんなにたくさんあるのがお目当てのシダなのか?
山頂付近の日当たりの良い草地に到着すると、これでもかというくらいにたくさん茂っているシダがあった。近付いて良く見ると、今までに見たことが無い形のシダである。ハンドブックのような図鑑ではあまり掲載されていないシダなので予習が不十分であるが、この形、触った感じの柔らかさ、見たかったのはこのシダで間違い無い。

ほとんどこのシダで覆い尽くされた斜面。

流線型の美しいシダ、柔らかい葉質。

間違い無し、これが今回見たかったホソバショリマである。

柔らかいだけに鹿の食害に遭っていた。もし減って来るようなら、保護柵設置等の対策を考えないといけない。

存分に楽しませてもらったホソバショリマ。今度はソーラスが付いているところを見てみたい。
存分に鑑賞して写真を撮らせてもらい、昼食をとって別ルートを下山した。以前はまともな道だったが植林帯保護のための保護柵が設置されてルートが変わり、だいぶ歩きにくくなっていた。

こんなところで出会えるとは思わなかった。

クラマゴケ

ツヤの少ないイノデの仲間。

幅の広い鱗片と毛が混在。

葉軸の中央付近の鱗片は幅広で先端が急に細くなる。これはツヤナシイノデだろう。やっと少し分かってきたイノデの区別。

ソーラスは葉の上のほうで先端寄りに付着していた。

川沿いの岩壁に好んで生育しているが、林道脇の土手に生えていたコモチシダ。
帰り際にそろそろ咲いているであろうラン科の植物を見に立ち寄ってみた。そしてここでもまたヤマヒル、さらには藪蚊の大群に襲撃される。

竹藪の中に生えていたシダ、オオキジノオ。立派な胞子葉を出しているが胞子はまだ付いていない。

見たかったのはこのラン。まだほとんどが蕾だった。

コクラン

花を接写。黒いが上品な感じがする花。
なかなか日程がとれずに訪問できなかった山上のホソバショリマは花仲間のおかげで予定外の訪問が叶った。車にも乗せていただき、大感謝である。それにしても素晴らしいホソバショリマの群落で感動した。何度か訪れている山頂であるが、そこに茂るシダが貴重なものであるという認識は全く無かった。今回また改めてこの山の素晴らしさを知った。

整備された登山道を行くが、ここで思わぬ敵に大量に出会う。このあたりはヤマヒルだらけで、アルコールで撃退しながら歩く。

バイケイソウが咲く。

それなりに綺麗な花だが、鹿の食害に遭わずに増殖してきた植物と思うと、どうにも歓迎する気になれない。

山上にたくさん茂るこのシダは?

ハリガネワラビではないかと思うのだが・・・

ソーラスはまだ付いていない。

しかし、真ん中あたりから長い茎で出ている葉が胞子葉だとすると、シケシダの仲間なのかも知れない。正体分からず。

似ているが別物。

鱗片の真ん中にこげ茶色の帯が入っている。これはヘビノネゴザだろう。

第一羽片(いちばん根元に近い部分の葉)の下向き第一小羽片のみ突出して大きい。ようやくシラネワラビが見ただけで分かるようになってきた。

ソーラスが出始めている。

山頂付近の草地に到着。珍しいシダだと思っていたが、こんなにたくさんあるのがお目当てのシダなのか?
山頂付近の日当たりの良い草地に到着すると、これでもかというくらいにたくさん茂っているシダがあった。近付いて良く見ると、今までに見たことが無い形のシダである。ハンドブックのような図鑑ではあまり掲載されていないシダなので予習が不十分であるが、この形、触った感じの柔らかさ、見たかったのはこのシダで間違い無い。

ほとんどこのシダで覆い尽くされた斜面。

流線型の美しいシダ、柔らかい葉質。

間違い無し、これが今回見たかったホソバショリマである。

柔らかいだけに鹿の食害に遭っていた。もし減って来るようなら、保護柵設置等の対策を考えないといけない。

存分に楽しませてもらったホソバショリマ。今度はソーラスが付いているところを見てみたい。
存分に鑑賞して写真を撮らせてもらい、昼食をとって別ルートを下山した。以前はまともな道だったが植林帯保護のための保護柵が設置されてルートが変わり、だいぶ歩きにくくなっていた。

こんなところで出会えるとは思わなかった。

クラマゴケ

ツヤの少ないイノデの仲間。

幅の広い鱗片と毛が混在。

葉軸の中央付近の鱗片は幅広で先端が急に細くなる。これはツヤナシイノデだろう。やっと少し分かってきたイノデの区別。

ソーラスは葉の上のほうで先端寄りに付着していた。

川沿いの岩壁に好んで生育しているが、林道脇の土手に生えていたコモチシダ。
帰り際にそろそろ咲いているであろうラン科の植物を見に立ち寄ってみた。そしてここでもまたヤマヒル、さらには藪蚊の大群に襲撃される。

竹藪の中に生えていたシダ、オオキジノオ。立派な胞子葉を出しているが胞子はまだ付いていない。

見たかったのはこのラン。まだほとんどが蕾だった。

コクラン

花を接写。黒いが上品な感じがする花。
なかなか日程がとれずに訪問できなかった山上のホソバショリマは花仲間のおかげで予定外の訪問が叶った。車にも乗せていただき、大感謝である。それにしても素晴らしいホソバショリマの群落で感動した。何度か訪れている山頂であるが、そこに茂るシダが貴重なものであるという認識は全く無かった。今回また改めてこの山の素晴らしさを知った。