4月下旬に訪問した時はまだ芽吹いたばかりで葉を十分に展開していなかったシダの仲間たちはこの季節になるともうすっかり成長して新緑の若葉を展開している。中にはもうしっかりとソーラスを成長させて今にも胞子を放出させそうになっているものもあれば、ヤシャゼンマイなどはもう胞子を放出した後で胞子葉は枯れ始めている。2ヶ月違うとだいぶ違う姿を見せてくれる。たかがシダ、されどシダ、花は無いが季節によって違う姿を見せてくれる。

4月に訪問時はやっと葉を展開したばかりだったオクマワラビはもう立派に成長している。左はヤブソテツ。

ソーラスが成熟していて今にも胞子を放出しそうである。

すっかり大きくなったオクマワラビ。

このシダは先端部のソーラスを付ける葉が急に小さくなる特徴がある。

こちらももう立派なソーラスを付けている。

シノブ。これはまだソーラスは付いていなかった。

根茎と鱗片。

渓谷を見下ろすように生えていたシノブ。

背が高くて立ち上がって生えているこのトラノオシダは別物のように見える。

包膜が破れてもう胞子が放出されているようである。

左上はオオイタチシダ、右下はトウゴクシダのようである。

第一羽片の下向き最下小羽片が大き目で切れ込みが深い。トウゴクシダで間違い無さそうだ。

まだ若いソーラスが付着しており、ベニシダに似ている。

鱗片はやや広め。

昨年秋から何度か観察に来ているトウゴクシダはすっかり新しい葉に置き換わっていた。新緑鮮やかである。

似ているがこちらはリョウトウイタチシダ。第一羽片の下向き最下小羽片が大きく張り出しており、イタチシダの仲間である。

やや幅の広い黒い鱗片が特徴である。

ソーラスはまだ痕跡程度、葉軸にも黒い鱗片が付いている。

春にも撮影したヤシャゼンマイはすっかり成長している。

青々とした葉を展開しているヤシャゼンマイ

胞子葉はもう黒っぽくなって枯れている。

4月には芽吹いたばかりで一部だけ葉を展開していたこのシダ。

しっかりとソーラスを付けている。正体は予想通りキヨタキシダだった。

その近くに、同じものだと思っていたが別のシダが生えていた。

全体的な形はキヨタキシダに似ているが小羽片の形がこちらのほうが細い。

小羽片の付け根部分には短い柄があって翼が無い。

円形に近い茶色いソーラス。どうやらこれはイッポンワラビのようである。

もう1種類、キヨタキシダに似た大き目のシダが生えていた。

良く見れば、羽片先端部が流れるように細くなっている、かつ、キヨタキシダと違って羽片付け根の部分の柄が短い。

ソーラスの形が全く違う。これはヤマイヌワラビであろう。

鱗片の形も幅が広くてキヨタキシダとは違う。

普通に見かけるが何だか良く分からないシダ。

うっすらとソーラスが付いていた。拡大して見ると包膜に覆われていてまだ成熟していなかった。

鱗片。おそらくこれはハリガネワラビの仲間、イワハリガネワラビだと思う。ソーラスが成熟して葉軸が緑色のままならば間違いないだろう。
昇仙峡の渓谷沿いの遊歩道はシダの宝庫である。特にリョウトウイタチシダ、オオイタチシダ、トウゴクシダの3種類を見ることが出来て、さらには場所によってゼンマイ、ヤシャゼンマイ、オオバヤシャゼンマイの3種類が見られる場所はあまり無いだろう。花を見るのは咲いている時期に行くのが一番であるがシダの場合は季節によって姿が変わり、ここが良いということは一概には言えない。この場所も時期を変えて訪問するとまた別の姿を見ることが出来て、そのうち確定できるようになるだろう。

4月に訪問時はやっと葉を展開したばかりだったオクマワラビはもう立派に成長している。左はヤブソテツ。

ソーラスが成熟していて今にも胞子を放出しそうである。

すっかり大きくなったオクマワラビ。

このシダは先端部のソーラスを付ける葉が急に小さくなる特徴がある。

こちらももう立派なソーラスを付けている。

シノブ。これはまだソーラスは付いていなかった。

根茎と鱗片。

渓谷を見下ろすように生えていたシノブ。

背が高くて立ち上がって生えているこのトラノオシダは別物のように見える。

包膜が破れてもう胞子が放出されているようである。

左上はオオイタチシダ、右下はトウゴクシダのようである。

第一羽片の下向き最下小羽片が大き目で切れ込みが深い。トウゴクシダで間違い無さそうだ。

まだ若いソーラスが付着しており、ベニシダに似ている。

鱗片はやや広め。

昨年秋から何度か観察に来ているトウゴクシダはすっかり新しい葉に置き換わっていた。新緑鮮やかである。

似ているがこちらはリョウトウイタチシダ。第一羽片の下向き最下小羽片が大きく張り出しており、イタチシダの仲間である。

やや幅の広い黒い鱗片が特徴である。

ソーラスはまだ痕跡程度、葉軸にも黒い鱗片が付いている。

春にも撮影したヤシャゼンマイはすっかり成長している。

青々とした葉を展開しているヤシャゼンマイ

胞子葉はもう黒っぽくなって枯れている。

4月には芽吹いたばかりで一部だけ葉を展開していたこのシダ。

しっかりとソーラスを付けている。正体は予想通りキヨタキシダだった。

その近くに、同じものだと思っていたが別のシダが生えていた。

全体的な形はキヨタキシダに似ているが小羽片の形がこちらのほうが細い。

小羽片の付け根部分には短い柄があって翼が無い。

円形に近い茶色いソーラス。どうやらこれはイッポンワラビのようである。

もう1種類、キヨタキシダに似た大き目のシダが生えていた。

良く見れば、羽片先端部が流れるように細くなっている、かつ、キヨタキシダと違って羽片付け根の部分の柄が短い。

ソーラスの形が全く違う。これはヤマイヌワラビであろう。

鱗片の形も幅が広くてキヨタキシダとは違う。

普通に見かけるが何だか良く分からないシダ。

うっすらとソーラスが付いていた。拡大して見ると包膜に覆われていてまだ成熟していなかった。

鱗片。おそらくこれはハリガネワラビの仲間、イワハリガネワラビだと思う。ソーラスが成熟して葉軸が緑色のままならば間違いないだろう。
昇仙峡の渓谷沿いの遊歩道はシダの宝庫である。特にリョウトウイタチシダ、オオイタチシダ、トウゴクシダの3種類を見ることが出来て、さらには場所によってゼンマイ、ヤシャゼンマイ、オオバヤシャゼンマイの3種類が見られる場所はあまり無いだろう。花を見るのは咲いている時期に行くのが一番であるがシダの場合は季節によって姿が変わり、ここが良いということは一概には言えない。この場所も時期を変えて訪問するとまた別の姿を見ることが出来て、そのうち確定できるようになるだろう。