山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

キンセイラン

2020年10月06日 | ラン科
 山地のスギやヒノキ林の林床を好んで生育する黄色いランである。2018年版山梨県レッドデータブックでは数個体しか発見できず調査不足(DD類)となったが、発刊された直後に新たな自生地が見つかった。


    キンセイラン 令和1年7月 東部富士五湖地方で撮影


    キンセイランの花


    同上


    令和2年7月 東部富士五湖地方で撮影


    同上 前年は咲いていなかった小さな個体が花を咲かせた。


    令和2年7月 別の場所で撮影


    同上


    キンセイランの花

 情報の拡散が早く、令和2年(2020年)には多くの訪問者が訪れていた。踏み荒らしの危険性があり、今後の保護対策を検討する必要がある。

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イナツルデンダ(オシダ科)

2020年10月06日 | シダ類
 亜高山帯の岩の隙間に生育する常緑性のシダである。ツルデンダの小羽片が深く切れ込んだような形をしており、時として茎の先端部に無性芽を付ける。イナデンダとツルデンダの交雑のシダで、山梨県で生育が確認されているのは1ヶ所のみ、日本国内でも数ヶ所のみである。不思議なことに生育地の周辺にはイナデンダが見つかっていない。


    イナツルデンダ 令和2年9月 奥秩父山系で撮影


    同上


    ツルデンダの小羽片が深く切れ込んだような形をしている。


    先端部に付いた無性芽


    ソーラスの形や位置はツルデンダに似ている。

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ヤマヒメワラビ(ナヨシダ科)

2020年10月06日 | シダ類
 亜高山帯の水気の多い砂礫地の草地に生育する夏緑性のシダである。石灰岩地を好むとされているが山梨県の生育地は北岳を除くと石灰岩地では無い。生育場所は少ないが生育地では群生している。裂片の辺縁部に大き目の円いソーラスを付ける。


    ヤマヒメワラビ 令和2年9月 奥秩父山系で撮影


    同上


    同上 群生している。


    同上 この場所は個体数が多いが、この年は状態が悪く小さな個体しか見られなかった。


    裂片の辺縁近くに円形の大きなソーラスを付ける。

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中秋の名月昇る甲府盆地 甘利山  令和2年10月1日

2020年10月06日 | 星空
 早いもので本日からもう10月、今年もあと3ヶ月で終わりである。夏場のパール富士を何度か計画したことはあったが天候が悪く撮影の機会は訪れなかった。本日の中秋の名月も身延山に登ればギリギリ右の剣ヶ峰あたりに月が昇って来るのだがロープウェイの時間が合わないことと天候もあまり良く無い。いろいろと場所を考えて見下ろす甲府盆地の上に月が昇って来る甘利山に月を見に行くことにする。月が出てくるのは日没を過ぎた5時50分ごろのはずである。5時ごろから登り始めれば十分のはず・・・だが、空を見ると雲が多くて富士山は見えなそうである。ヘッドライトを頭に装着して5時を過ぎた頃から甘利山に登り始める。


    もう薄暗くなってきていて、日没の頃である。紅葉し始めている甘利山のレンゲツツジ。


    甘利山山頂。ここまで栗予定では無かったのだが、展望台からさらに上の場所で良さそうな場所を探していたら山頂まで登ってしまった。


    少し戻って三脚を構える。富士山は右手の雲の中で姿は見せそうもない。


    町灯りが灯り始めた甲府盆地


    見下ろす甲府盆地の夜景


    雲を抜け出して月が現れたのは6時19分ごろ。


    中秋の名月が姿を現す。


    中秋の名月昇る甲府盆地


    同上


    雲間に現れた月


    中秋の名月 


    残念ながら富士山は姿を現さなかった。


    南西の空に輝いていた木星と土星


    ここまでで撤退。左の木の枝の上には明るい火星が昇って来ている。

 雲がかからなければ中秋の名月が昇る甲府盆地と富士山が見られるだろうと目論んだのだがなかなかうまくは行かず、富士山は姿を現さず。水平線に昇る赤い月も見られずに終わった。なかなかスッキリと晴れた空が見られない今日この頃、月が見られただけでも良しとしよう。

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甘利山椹池を再訪する  令和2年10月1日

2020年10月06日 | 山に咲く花
 本日は中秋の名月である。身延山に登ればパール富士が見られるがロープウェイが午後3時までしか動いておらず仕事を終えて午後から出発したのでは間に合わなそうである。場所を変えて展望が良くて簡単に行ける甘利山に行ってみることにするが、その前に少しの時間だが椹池の周辺を散策してみた。


    椹池。紅葉はまだ始まっていないが秋の気配が漂い始めている。


    サワギキョウはもう終わってナガエミクリは結実している。


    ナガエミクリ


    結実している。超望遠レンズを積み忘れて今回は200㎜望遠が最大。


    見ておきたかったのがこのアギナシ。


    トリーミング画像。葉はもう倒れているが花が咲いた様子は無い。

 アギナシの花が咲いたかどうか確認したかったのだが、どうやら咲いた様子は無い。個体数が少なく来年以降咲いてくれるのかどうか心配な状況である。

 周辺を散策してみる。


    アザミの花。何アザミ?


    やや長い総苞片が反転して反り返っている。トネアザミ(タイアザミ)と思われる。


    既に花が終わってしまっているアケボノソウ


    トリカブトは真っ盛り。


    さて、これは何トリカブト?葉は深く3裂してさらに切れ込んでいるがあまり細くは無い。


    花柄のトリーミング画像。屈毛が生えている。南アルプス山系だし、たぶんキタザワブシだろう。

 昨年花を見かけなかったアギナシは今年も花は咲かなかったようで、あまり良い状態では無いようである。最近気をつけて見ているトリカブトの仲間は、ここに咲いているのはキタザワブシではないかと思われる。トリカブトの仲間は判別が難しく、もう少し他の場所を見歩いてからでないと結論を出すには早そうである。

 1時間ほど散策して撤退し、本日の目的の中秋の名月を眺めに甘利山に向かう。

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