山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

タカサゴソウ(キク科)

2020年10月10日 | キク科
 低地帯~山地帯の乾いた草地や荒れ地に生育する多年草である。普通の草地に生育することは稀で、アスファルトの切れ目や側溝の脇の隙間など難しい環境の場所を好んで生育している。花期は4~7月。


    タカサゴソウ 平成29年5月 甲府市で撮影


    同上 アスファルトの隙間や側溝の脇などを好んで生育し、通常の草地にはあまり生えない。


    同上 タカサゴソウの花


    平成2年5月 同じ場所で撮影


    同上 訪問時期がやや遅かった。それなりに咲いてはいるが全体的な個体数は減少傾向にある。


    同上 タカサゴソウの花

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山梨県の絶滅危惧のキク科植物一覧

2020年10月10日 | キク科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧のキク科植物は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 トダイハハコ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 ハハコヨモギ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 オオガンクビソウ(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 クサノオウバノギク(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 アズマギク(2005山梨県DD 2017環境省-)
    

 タカサゴソウ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 アキノハハコグサ(2005山梨県DD 2017環境省EN)
    

 コウシュウヒゴタイ(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 タカネヤハズハハコ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 キタダケヨモギ(2005山梨県CR 2017環境省EN)
    

 タウコギ(2005山梨県DD 2017環境省-)

 エゾムカシヨモギ(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 オオモミジガサ(2005山梨県VU 2017環境省-)

 ヒメヒゴタイ(2005山梨県VU 2017環境省VU)
    
    
 キクアザミ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    



山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 タカアザミ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    
 カワラニガナ(2005山梨県VU 2017環境省NT)
 オカオグルマ(2005山梨県VU 2017環境省-)

 タカネコウリンカ(2005山梨県EN 2017環境省NT)
    
 オナモミ(2005山梨県NT 2017環境省VU)
    


山梨県準絶滅危惧種(NT)

 コウリンカ(2005山梨県NT 2017環境省VU)
    


山梨県情報不足(DD)

 イズハハコ(2005山梨県DD 2017環境省VU)

 キク科の植物はあまり注目していなかったことがあるのか、まだ見ていないか、見ても撮影していなかったものが多数ある。今後は気を付けながら観察に当たりたいと思う。


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コウシュウヒゴタイ(キク科)

2020年10月10日 | キク科
 山地帯の岩場に生育する多年草である。花期は8~10月。図鑑には葉に長い柄があり根生葉はほこ型と記されている。この花に良く似たタカオヒゴタイという花があるが、これは葉がバイオリン型と言われている。どこまでがほこ型でどこからがバイオリン型なのか?またタカオヒゴタイには総苞に蜘蛛毛があるという記述をネットで見たことがあるが、コウシュウヒゴタイと思わしきものにも蜘蛛毛が生えているものと生えていないものが混在している。どこからがコウシュウでどこからがタカオか、まだ判別が出来ない状態である。観察してきたもの全てがコウシュウヒゴタイだとすれば、個体数はそれなりにあることになる。


    コウシュウヒゴタイ 平成29年9月 三ツ峠で撮影


    同上 総苞片は反転し先端が尖る。総苞に蜘蛛毛は生えていない。


    平成29年9月 三ツ峠で撮影。根生葉は鋸歯のあるハート形に近い。


    同上 蜘蛛毛が少し生えている。上のものと近い場所に生えており、同じものと思われる。


    平成29年9月 新道峠で撮影


    同上 根生葉はハート形に近い。


    総苞に蜘蛛毛は無く総苞片は反転して先が尖る。


    平成30年9月 達沢山で撮影。根生葉は鋸歯のあるハート形に近い。


    同上 総苞片にはわずかに蜘蛛毛が生えている。


    令和1年9月 黒富士八丁峠で撮影。


    同上 根生葉は千切れているがバイオリン型では無さそうである。


    同上 総苞片には蜘蛛毛がある。


    令和1年9月 金ヶ岳で撮影。これはほこ型かバイオリン型か?


    同上 これはバイオリン型と呼ぶべきだろう。


    総苞片に蜘蛛毛あり。ではタカオヒゴタイなのか?場所的に八丁峠のすぐ近くなので同じくコウシュウヒゴタイだと思う。

 さらに検討が必要であるが、個人的には同じものの地域的な変異を見ているのではないかと思っている。

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 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧

2020年10月10日 | ラン科
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧のラン科植物は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ミスズラン(2005山梨県CR 2017環境省CR)
 シラン(2005山梨県CR 2017環境省NT)
 キソエビネ(2005山梨県CR 2017環境省CR)
 ホテイラン(2005山梨県CR 2017環境省EN)
 ユウシュンラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 オノエラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
 ホテイアツモリ(2005山梨県CR 2017環境省CR)
 アツモリソウ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
 キバナノアツモリソウ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
 ハコネラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 カキラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
 トラキチラン(2005山梨県CR 2017環境省EN)
 アオキラン(2005山梨県DD 2017環境省CR)
 ツリシュスラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
 ハクウンラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
 フガクスズムシソウ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 セイタカスズムシソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
 アリドオシラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
 フジチドリ(2005山梨県DD 2017環境省EN)
 コハクラン(2005山梨県DD 2017環境省CR)
 ヒロハトンボソウ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 シロウマチドリ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 オオヤマサギソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
 ウチョウラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 クモラン(2005山梨県- 2017環境省-)
 キバナノショウキラン(2005山梨県EN 2017環境省EN)
 以上 26種


山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 マメヅタラン(2005山梨県- 2017環境省NT)
 ムギラン(2005山梨県DD 2017環境省NT)
 キンラン(2005山梨県EN 2017環境省VU)
 コアツモリソウ(2005山梨県EN 2017環境省NT)
 クマガイソウ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
 ツチアケビ(2005山梨県VU 2017環境省-)
 ハクサンチドリ(2005山梨県EN 2017環境省-)
 イチヨウラン(2005山梨県EN 2017環境省-)
 セッコク(2005山梨県DD 2017環境省-)
 コイチヨウラン(2005山梨県EN 2017環境省-)
 マツラン(2005山梨県- 2017環境省VU)
 ベニシュスラン(2005山梨県- 2017環境省-)
 ムカゴソウ(2005山梨県EN 2017環境省EN)
 スズムシソウ(2005山梨県VU 2017環境省-)
 コクラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
 フウラン(2005山梨県- 2017環境省VU)
 ノビネチドリ(2005山梨県EN 2017環境省-)
 サカネラン(2005山梨県VU 2017環境省VU)
 コケイラン(2005山梨県VU 2017環境省-)
 オオバナオオヤマサギソウ(2005山梨県- 2017環境省CR)
 ツレサギソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
 ヤマトキソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
 ニョホウチドリ(2005山梨県VU 2017環境省NT)
 カヤラン(2005山梨県EN 2017環境省-)

 以上 24種


山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 エビネ(2005山梨県VU 2017環境省NT)
 ギンラン(2005山梨県VU 2017環境省-)
 サイハイラン(2005山梨県NT 2017環境省-)
 アオチドリ(2005山梨県NT 2017環境省-)
 カモメラン(2005山梨県VU 2017環境省NT)
 オニノヤガラ(2005山梨県DD 2017環境省-)
 テガタチドリ(2005山梨県VU 2017環境省-)
 ジガバチソウ(2005山梨県VU 2017環境省-)
 ヒメムヨウラン(2005山梨県VU 2017環境省VU)
 タカネフタバラン(2005山梨県EN 2017環境省-)
 ヨウラクラン(2005山梨県- 2017環境省-)
 ミズチドリ(2005山梨県VU 2017環境省-)
 ヤマサギソウ(2005山梨県VU 2017環境省-)
 ヒトツボクロ(2005山梨県EN 2017環境省-)

 以上 14種


山梨県準絶滅危惧種(NT)

 ホザキイチヨウラン(2005山梨県NT 2017環境省-)
 ミヤマモジズリ(2005山梨県NT 2017環境省-)

 以上 2種


山梨県情報不足(DD)

 キンセイラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
 ナツエビネ(2005山梨県DD 2017環境省VU)
 ミズトンボ(2005山梨県DD 2017環境省VU)
 ショウキラン(2005山梨県DD 2017環境省-)

その他
 クゲヌマラン(2018山梨県なし 2017環境省VU) 
 マイサギソウ(2018山梨県なし 2017環境省なし) 
 ホソバノキソチドリ(2018山梨県なし 2017環境省なし)

 見てきた植物は随時更新して行きたいと思っているが、完成するのはいつになることやら??





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キタダケヨモギ(キク科)

2020年10月10日 | キク科
 北岳の高山帯の岩場に生育する小低木である。花期は7~8月。全体的に銀白色の絹毛が生えており白銀色を呈している。個体数は比較的多い。


    キタダケヨモギ 平成29年7月 北岳で撮影


    同上 銀白色の毛が生えており銀白色をしている。


    平成30年9月 北岳で撮影


    同上 既に花は終わりドライフラワーのようになっている。

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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キクアザミ(キク科)

2020年10月10日 | キク科
 山地の日当たりの良い草原に生育する多年草である。花期は9~10月。キクの葉に似た切れ込みのある葉が特徴である。梨ヶ原に生育しているが鹿の食害を受けているようで個体数は減少しつつある。


    キクアザミ 平成30年9月 梨ヶ原で撮影


    同上 キクアザミの花。総苞片は反り返らない。


    同上 なかなか固まっては咲かず、草原の中にパラパラと咲く感じ。


    キクの葉に似た辺縁に切れ込みのある葉が特徴である。


    開きかけのキクアザミの花

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ヒメヒゴタイ(キク科)

2020年10月10日 | キク科
 山地帯のやや乾燥した草原に咲く2年草である。花期は8~10月。保護柵を設置したハマイバ丸周辺では大きな個体が見られるようになったが、富士山梨ヶ原では鹿の食害を受けており個体数は減少している。かつては横尾山にもあったようだが今では見当たらない。


    ヒメヒゴタイ 平成29年9月 ハマイバ丸で撮影


    平成30年8月 ハマイバ丸で撮影


    同上 保護柵で囲ったおかげでアザミ類が増殖し、安定してヒメヒゴタイが咲くようになった。


    令和2年9月 ハマイバ丸で撮影


    同上


    令和2年9月 ハマイバ丸で撮影 焦点距離17㎜


    同上 70㎜


    同上 100㎜マクロレンズ撮影


    同上 18㎜


    同上 100㎜マクロ撮影


    平成28年9月 梨ヶ原で撮影


    同上 この頃はそこそこに個体数があり大きな個体もあった。


    平成30年9月 梨ヶ原で撮影。鹿の食害が目立っており、個体数が減少し大きな個体はあまり見かけなくなった。

 ➡山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

 ⇒山梨県の絶滅危惧のキク科植物一覧

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