山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

久しぶりのムラサキセンブリ 高座山 令和2年10月11日

2020年10月14日 | 山に咲く花
 リンドウ科植物の記録を整理していたらもう何年もムラサキセンブリの花を見ていないことが分かった。一時は山岳レインジャー調査の対象となっていた場所であるが、現在は対象地区から外れている。平成28年にたくさん咲いているのを見てからはこの花の咲く季節には訪れていない。数が減っているのではないかと心配しており、久しぶりに訪れてみることにした。


    この季節に訪れるのは数年ぶりである。


    樹林の中でいきなり出たきたこのトリカブトは何トリカブト??


    葉は深裂しているが全裂までは行かない。切れ込みが浅くこれはヤマトリカブトだろう。


    この画像では分かりにくいが花柄には屈毛が生えており、雄しべにはまばらに毛が生えていた。花の帽子の形もヤマトリカブトの形をしている。


    裂片の切れ込みが浅く、ナガホナツノハナワラビと思われる。


    この野原にたくさん咲いているこのアザミは?


    やや長い総苞片が反転している。これはトネアザミ(タイアザミ)だろう。


    キキョウはもう終盤である。


    目的のムラサキセンブリはあっさりと現れた。


    久しぶりに見るムラサキセンブリの花。和風のしっとりとした美しさがある。


    時折富士山が姿を現していたが、富士山と一緒に撮影出来る場所には咲いてくれない。


    忍野の町が少しだけ見える場所。


    大きな株はあまり見られないが個体数はそこそこにある。


    赤紫色の葉の個体


    本日いちばんの大株


    ムラサキセンブリの花


    思ったほど減ってはいないようで、少しばかり安心した。

 ついでに苦手なキクも見て廻る。


    ノコンギク これは色で分かる。


    リュウノウギク 


    リュウノウギク 花の形と円く切れ込んだ葉の形が特徴的。


    シラヤマギク 茶色い茎とギザギザのハート形に近い葉の形。


    ではこれは?白いノコンギクか?ハコネギクか?まあ、焦らずともそのうち答えが分かるだろう。


    夕陽

 他の探し物もあったのだが見つからず。しかし、中腹を歩いている時にこの界隈の花のことを知り尽くしている仙人にお会いした。バッタリ出会うのは今年3度目であろうが、あまりじっくりと話をしたことは無い。いろいろと情報をいただき、探しているタカアザミとオナモミの場所を教えていただいた。今年はもう終わってしまっているだろうから、また来年にでも探しに行ってみようと思う。あまり手を付けていないキク科の植物を来年は片付けて行きたいと思っている。



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山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)のラン科植物

2020年10月14日 | ラン科
 2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧ⅠB類(EN)のラン科植物は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 マメヅタラン(2005山梨県- 2017環境省NT)
    

 ムギラン(2005山梨県DD 2017環境省NT)
    

 キンラン(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 コアツモリソウ(2005山梨県EN 2017環境省NT)
    

 クマガイソウ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 ツチアケビ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    

 ハクサンチドリ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 イチヨウラン(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 セッコク(2005山梨県DD 2017環境省-)
    

 コイチヨウラン(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 マツラン(2005山梨県- 2017環境省VU)
    

 ベニシュスラン(2005山梨県- 2017環境省-)
    

 ムカゴソウ(2005山梨県EN 2017環境省EN)
    

 スズムシソウ(2005山梨県VU 2017環境省-)
    

 コクラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 フウラン(2005山梨県- 2017環境省VU)
    

 ノビネチドリ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    
 サカネラン(2005山梨県VU 2017環境省VU)
    

 コケイラン(2005山梨県VU 2017環境省-)
    

 オオバナオオヤマサギソウ(2005山梨県- 2017環境省CR)
    

 ツレサギソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)

 ヤマトキソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 ニョホウチドリ(2005山梨県VU 2017環境省NT)
    

 カヤラン(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 以上 24種

 大部分は見てきたが見つからないものもある。今後も探索を続けたい。

山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~


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山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)のラン科植物

2020年10月14日 | ラン科
 2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧ⅠA類(CR)のラン科植物は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ミスズラン(2005山梨県CR 2017環境省CR)
    

 シラン(2005山梨県CR 2017環境省NT)
    

 キソエビネ(2005山梨県CR 2017環境省CR)

 ホテイラン(2005山梨県CR 2017環境省EN)
    

 ユウシュンラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 オノエラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 ホテイアツモリ(2005山梨県CR 2017環境省CR)
    

 アツモリソウ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 キバナノアツモリソウ(2005山梨県EN 2017環境省VU)
    

 ハコネラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 カキラン(2005山梨県CR 2017環境省-)

 トラキチラン(2005山梨県CR 2017環境省EN)
    

 アオキラン(2005山梨県DD 2017環境省CR)
    

 ツリシュスラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 ハクウンラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 フガクスズムシソウ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 セイタカスズムシソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 アリドオシラン(2005山梨県CR 2017環境省-)
    

 フジチドリ(2005山梨県DD 2017環境省EN)
    

 コハクラン(2005山梨県DD 2017環境省CR)
    

 ヒロハトンボソウ(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 シロウマチドリ(2005山梨県CR 2017環境省VU)

 オオヤマサギソウ(2005山梨県EN 2017環境省-)
    

 ウチョウラン(2005山梨県CR 2017環境省VU)
    

 クモラン(2005山梨県- 2017環境省-)
    

 キバナノショウキラン(2005山梨県EN 2017環境省EN)
    

 以上 26種

 見つからないものが残っており、完成するのは難しいかも知れない。

山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧へ

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~



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