山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

青々と葉を展開するヒメウラジロ 令和2年10月24日

2020年10月26日 | シダの仲間
 本日3ヶ所目の訪問地である。山中湖のダイヤモンド富士が撮影できる季節となり、冠雪した富士山もなかなか美しい。しかしスマホのライブカメラで見てみると富士山は雲隠れしている。本日は当初の予定だった道志村・山中湖方面に行くのは止めて、今年1月・3月・6月と3度訪問しているが元気に葉を展開しているところをまだ見ていないヒメウラジロを見に行ってみる。冬になると乾燥から身を守るために葉を丸めてしまうヒメウラジロはまだ大丈夫なはずである。


    どっさりのハキダメギク。いつも見ているのは小さな個体ばかりだがこんなに大きくなる。


    石垣の隙間から生えているイヌシダ


    そしてこれが目的のヒメウラジロ


    たくさん生えている。しかも青々とした葉を展開している。


    こんなにたくさん、凄い。


    4度目にしていちばん良い状態のこのシダを見ることが出来た。


    昨年の丸まった葉はそのまま枯れたようである。


    名前の通り裏側は真っ白。


    葉の辺縁に胞子嚢を付ける。


    青々とした元気なヒメウラジロ。


    やがて雲が晴れて富士山が姿を見せてくれた。


    しかしやはり富士山と一緒にこのシダを撮影するのは難しい。しかし、これだけ撮れれば上出来である。


    トラノオシダかと思ったがちょっと違う。


    円形ソーラスが葉の辺縁寄りに付着しており、これはオウレンシダのようだ。


    トキワトラノオ。このシダも青々として光沢を放っており元気である。


    裏側にはこれでもかというくらいの山盛りソーラスが付着。


    石垣の上から見下ろすトキワトラノオ


    同じくヒメウラジロ


    もう日没である。

 本日はあまり歩かなかったが、初めて見るシダや状態の良いヒメウラジロなど、良いものをたくさん見ることが出来た。運動不足だったことを除けば、本日はとても有意義な1日だった。

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やっと見つかったフユノハナワラビ、センブリもどっさり 令和2年10月24日

2020年10月26日 | 里に咲く花
 丹沢まで行くには少しばかり微妙な時間になってきた。忍野を散策するならば一緒に山中湖のダイヤモンド富士だろうが富士山はご機嫌斜めのようである。さて、どうするか?そういえばシダの師匠がフユノハナワラビが某中学校の桜の木の周辺にたくさん生えていると言っていたのを思い出した。行き先変更、桜の木のある公園に行ってみることにしよう。


    桜の木が植えてある公園に行ってみる。


    リンドウがたくさん咲いていた。


    シラヤマギク


    ノコンギク


    リュウノウギク


    ヤクシソウ


    咲き残りのネジバナ


    そして見ごろを迎えていたのがこの花。


    センブリ


    結構たくさんある。


    別の場所のもどっさりと


    まだまだたくさん


    まだまだおかわり


    ご馳走様でした。腹いっぱい見たセンブリ。


    そしてまさか、こんなにあっさりと出会えるとは思わなかったこのシダ。


    かなりたくさんある。


    今度こそ本物、フユノハナワラビ。


    フユノハナワラビの葉。辺縁の切れ込みが浅く先端部が尖らない。オオハナワラビのような光沢が無くアカハナワラビのように白いまだら模様が無い。

 昨年から探していたが見つかったのはオオハナワラビばかりだった。今度こそ本物のフユノハナワラビである。胞子嚢が成熟するのはオオハナワラビよりも少し早目でこの時期が最も見ごろとなる。師匠に教えていただいた場所では無いが、偶然に別の場所の桜の木の周辺を探したら見つかった。このシダは桜の木とは相性が良いのかも知れない。

 しかし、本当に凄い掘り出し物はこのシダである。


    葉の先に胞子穂が伸びている。これは!!


    ヒロハハナヤスリに似ているがちょっと違う。


    葉が柄を抱き込まず葉柄が付いている。



    これはコヒロハハナヤスリだ。

 ヒロハハナヤスリは5月に芽吹いて胞子穂を出し、6月にはもう枯れてしまう。一方のこのコヒロハハナヤスリは同じ頃に芽吹くようだが秋に枯れると図鑑には書かれている。山梨県にもあるようだがまだ確認はされていなかった珍しいシダである。数日後に師匠をご案内して見ていただき、コヒロハハナヤスリであることを確認した。もうすぐ枯れてしまいそうであるが、ヒロハハナヤスリとはだいぶ生活史が違うようで、来年からいつ出ていつ胞子穂を出して枯れた行くのか、観察して行く必要がありそうである。新発見で、見つけた時には心臓がときめいた。
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山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧

2020年10月26日 | シダ類
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧のシダ類は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ヒメスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 チシマヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 スギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 マツバラン(マツバラン科) (2005山梨県EW 環境省NT)
 ミヤマハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県DD 環境省CR)
 オオアカウキクサ(サンショウモ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 デンジソウ(デンジソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 タキミシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 ヒメウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 ヤツガタケシノブ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
 フジシダ(コバノイシカグマ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 イワウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 イチョウシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
 コタニワタリ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
 コガネシダ(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 キタダケデンダ(ヒメデンダ)(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省CR)
 テバコワラビ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
 ノコギリシダ(メシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ホソバショリマ(ヒメシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
 キンモウワラビ(キンモウワラビ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 イワヘゴ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ヒイラギデンダ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
 オニイノデ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
 イナツルデンダ(オシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
 オオクボシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 クリハラン(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 カラクサシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)

  以上 27種


山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 コスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 トクサ(トクサ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ヒメハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
 ヒロハハナヤスリ(ハナヤスリ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ヤマヒメワラビ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 エビラシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ヒメイワトラノオ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 オクタマシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省VU)
 チャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 イヌチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 アオチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 トガクシデンダ(イワデンダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ヘラシダ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 タチヒメワラビ(ヒメシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 オオカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ミドリカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 タカネシダ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省CR)
 ヒメカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 アオネカズラ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
 ヒメサジラン(ウラボシ科) (2005山梨県- 環境省-)
 ヒトツバ(ウラボシ科) (2005山梨県EN 環境省-)

  以上 22種


山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 アスヒカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ミヤマウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 アマクサシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 オオバノハチジョウシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県EN 環境省-)
 ナヨシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 コモチシダ(シシガシラ科) (2005山梨県NT 環境省-)
 ハシゴシダ(ヒメシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 カラフトメンマ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 ホテイシダ(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 サジラン(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)

  以上 10種


山梨県準絶滅危惧(NT)

 サンショウモ(サンショウモ科) (2005山梨県NT 環境省VU)
 ハカタシダ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
 オシャグジデンダ(ウラボシ科) (2005山梨県NT 環境省-)

  以上 3種


山梨県情報不足(DD)

 ナカミシシラン(イノモトソウ科) (2005山梨県DD 環境省-)
 ウスヒメワラビ(ナヨシダ科) (2005山梨県DD 環境省-)
 センジョウデンダ(オシダ科) (2005山梨県DD 環境省EN)
 キレハオオクボシダ(ウラボシ科) (2005山梨県DD 環境省EN)


 山梨県絶滅危惧のシダは良き指導者に恵まれて1年間で約8割を効率良く見て回ることが出来た。随時画像を更新して行くが、完成は遥か先になりそうである。





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山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

2020年10月26日 | 絶滅危惧種
 2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている山梨県の絶滅危惧種の植物は以下の一覧から見ることが出来ます。(クリックするとページに移動します。)

山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧
 山梨県の絶滅危惧ⅠA類のシダ類(画像付き)
 山梨県の絶滅危惧ⅠB類のシダ類(画像付き)
 山梨県の絶滅危惧Ⅱ類および準絶滅危惧のシダ類、他(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のラン科植物一覧
 山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)のラン科植物(画像付き)
 山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)のラン科植物(画像付き)
 山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)、準絶滅危惧種(NT)および情報不足(DD)のラン科植物(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のイネ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のカヤツリグサ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のキンポウゲ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のキク科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のユリ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のリンドウ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のナデシコ科およびサクラソウ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のアブラナ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧の水生植物一覧

山梨県の絶滅危惧のシソ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のユキノシタ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のバラ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のスイカズラ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のハマウツボ科植物一覧

山梨県絶滅危惧のキョウチクトウ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のスミレ科植物一覧(画像付き)

山梨県の絶滅危惧のマメ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のキキョウ科植物一覧

山梨県の絶滅危惧のツツジ科植物一覧

山梨県絶滅危惧の樹木類一覧

その他の山梨県の絶滅危惧の植物


山梨県の希少野生動植物種と指定種・特定種について


山梨県2018年版レッドリストの植物一覧


(まだまだ全く未完成、完成は困難かと思われる。)
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山梨県の絶滅危惧Ⅱ類および準絶滅危惧のシダ類、他(画像付き)

2020年10月26日 | シダ類
 山梨県の絶滅危惧Ⅱ類および準絶滅危惧のシダ類は以下の通りである。その他、山梨県では珍しいシダを掲載する。

山梨県絶滅危惧Ⅱ類(VU)

 アスヒカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ミヤマウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 アマクサシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 オオバノハチジョウシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    
    
 ナヨシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 コモチシダ(シシガシラ科) (2005山梨県NT 環境省-)
    

 ハシゴシダ(ヒメシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 カラフトメンマ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ホテイシダ(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 サジラン(ウラボシ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

  以上 10種


山梨県準絶滅危惧(NT)

 サンショウモ(サンショウモ科) (2005山梨県NT 環境省VU)
    

 ハカタシダ(オシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 オシャグジデンダ(ウラボシ科) (2005山梨県NT 環境省-)
    

  以上 3種


 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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山梨県の絶滅危惧ⅠA類のシダ類(画像付き)

2020年10月26日 | シダ類
2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧ⅠA類のシダ類は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR)

 ヒメスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 チシマヒカゲノカズラ(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省EN)

 スギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 マツバラン(マツバラン科) (2005山梨県EW 環境省NT)
    
 ミヤマハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県DD 環境省CR)
    

 オオアカウキクサ(サンショウモ科) (2005山梨県CR 環境省EN)

 デンジソウ(デンジソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 タキミシダ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省EN)
    

 ヒメウラジロ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 ヤツガタケシノブ(イノモトソウ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
    

 フジシダ(コバノイシカグマ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 イワウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 イチョウシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省NT)
    

 コタニワタリ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 コガネシダ(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 キタダケデンダ(ヒメデンダ)(イワデンダ科) (2005山梨県CR 環境省CR)
    

 テバコワラビ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
    

 ノコギリシダ(メシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ホソバショリマ(ヒメシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 キンモウワラビ(キンモウワラビ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 イワヘゴ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ヒイラギデンダ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省EN)

 オニイノデ(オシダ科) (2005山梨県CR 環境省VU)
    

 イナツルデンダ(オシダ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 オオクボシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    
 クリハラン(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 カラクサシダ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

  以上 27種

 絶滅危惧ⅠA類だけに、発見が難しいものや山梨県では野生絶滅したかもしれないものがある。引き続き探索を続けたい。




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山梨県の絶滅危惧ⅠB類のシダ類(画像付き)

2020年10月26日 | シダ類
 2018年版山梨県レッドデータブックに登録されている絶滅危惧ⅠB類のシダ類は以下の通りである。

山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)

 コスギラン(ヒカゲノカズラ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 トクサ(トクサ科) (2005山梨県EN 環境省-)

 ヒメハナワラビ(ハナヤスリ科) (2005山梨県EN 環境省VU)
    

 ヒロハハナヤスリ(ハナヤスリ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ヤマヒメワラビ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 ウサギシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 エビラシダ(ナヨシダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ヒメイワトラノオ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 オクタマシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県- 環境省VU)
    

 チャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 イヌチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 アオチャセンシダ(チャセンシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 トガクシデンダ(イワデンダ科) (2005山梨県VU 環境省-)
    

 ヘラシダ(メシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 タチヒメワラビ(ヒメシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 オオカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 ミドリカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 タカネシダ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省CR)
    

 ヒメカナワラビ(オシダ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    

 アオネカズラ(ウラボシ科) (2005山梨県CR 環境省-)
    

 ヒメサジラン(ウラボシ科) (2005山梨県- 環境省-)
    

 ヒトツバ(ウラボシ科) (2005山梨県EN 環境省-)
    


  以上 22種

 残り数種類は数年で見て回れると思うが、トクサに関しては園芸品は目にするものの野生のものを見つけるのは難しいかも知れない。


 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

 ⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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オクタマシダ(チャセンシダ科)

2020年10月26日 | シダ類
 渓谷沿いの日当たりの悪い岩の側面に苔類と一緒に生育している常緑性のシダである。形はコバノヒノキシダに似ているが葉質が固く中軸中央部の盛り上がりが目立たず、裂片辺縁の切れ込みが不規則である。胞子嚢群は裂片の葉脈に沿って線状ないし長楕円形に付着する。山梨県では県南部の渓谷のみで生育が確認されており、個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EN)  2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    オクタマシダ 令和2年10月 南部町で撮影


    同上 苔の生えた岩に2株着生している。


    同上


    同上 常緑のシダではあるが秋になると葉が傷んでいる。


    ソーラスは裂片の中央に付着する。小羽片辺縁の切れ込みが不規則である。


    茶色くて細い鱗片が付着


    流れ落ちる滝とオクタマシダ

 ⇒山梨県の絶滅危惧ⅠB類のシダ類(画像付き)

 ➡山梨県の絶滅危惧のシダ類一覧に戻る

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