山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

白山岳で割れるダイヤモンド富士、今度こそは・・・ 富士川町高下  令和2年12月23日

2020年12月23日 | ダイヤモンド富士
 前夜から空が晴れて素晴らしい星空となった。衛星画像や天気図から見てもこの日の朝はダイヤモンド富士の狙い目である。寝不足の日が続いていて疲れ気味ではあるが、ここで撮らずしていつ撮るのか?目覚ましを5時半にかけて早起きし、再び富士川町高下に向かう。どこかのテレビ局でこの高下からのダイヤモンド富士を放映したらしく、撮影場所に到着すると駐車場は7割ほど埋まっていた。それでも楽勝で撮影場所は確保でき、朝日が富士山白山岳に昇って来るのを待つ。


    本日も空が晴れて霞は無く、風が無いうえに富士山の雪が少なくて雪煙は舞っていない。


    これはイタダキだろう。


    今度こそ、フォーカスが狂わないようにしっかりとフィルターを固定して時を待つ。

 前回は1,140㎜望遠にフルサイズカメラを装着して撮影したが富士山が画角いっぱいになって窮屈さを感じた。そこで今回はシステムを変えて、570㎜望遠にAPS-CサイズのEos80D、200㎜ズームに2倍エクステンダーを装着して400㎜にしたものをフルサイズのEosRPに装着してみた。今度はあまり画像に窮屈さを感じない。


    こちらが400㎜にEosRP。白山岳の左側に太陽が現れた。


    今度は右側からも光が現われた。


    綺麗な二つ割れダイヤモンド富士撮影に成功


    さらに真ん中の部分が輝き出す。


    融合。


    もう1台の570㎜望遠にEos80Dを装着した画像。今度はあまり窮屈さを感じない。

 以下は連写画像である。










 きっちりと割れて多分割してくれた白山岳ダイヤモンド富士。今までで撮影した中でいちばん良かったであろうが、少しばかりシャッタースピードが遅く露出オーバーになってしまったのが反省点である。


    本日も素晴らしき輝きを放ってくれた高下のダイヤモンド富士。


    良い景色を見せていただきました。

 これにて今年の高下ダイヤは満足して終了、と言いたいところだが、天候に恵まれればきっとまた来てしまうだろう。写真好きの性というものであろう。

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オベリスクに輝く木星と土星 北杜市明野  令和2年12月22日

2020年12月23日 | 星空
 前日に続いて本日の夕方も木星と土星が接近している。カシミール3Dで鳳凰山地蔵岳の上あたりに沈んで行く場所を探し、北杜市明野に行ってみる。初めて訪れる農道からの撮影で、場所が確保できるかどうか心配だったが2ヶ所目の登録地点で良い視野が確保出来た。しかし到着時間が遅く、カメラ2台をセットするのに少しばかり慌てる。


    本日は明野の農道からの撮影。到着した頃にはもうすっかり真っ暗。急いで2台のカメラをセットする。


    鳳凰山と木星・土星。前日よりは少し離れたように見えなくもない。肉眼ではひょうたん型に光っているように見えた。真ん中の黒い部分は特殊フィルターの影。


    200㎜ズーム。まず1台をセット。こちらのカメラはインターバル撮影であとは星が沈むまでお任せ撮影にする。


    オベリスクに迫る2惑星


    オベリスクの上をかすめて木星と土星が通過する。


    オベリスクの右脇に沈んで行く。


    もう1台は570㎜望遠。木星でフォーカスを合わせる。


    オベリスクにいちばん近付いたありでエクステンダー装着してみたが・・・暗くてうまく撮れなかった。これは失敗。


    エクステンダー外す。焦って最初のカットはブレてしまった。


    オベリスクの右に沈んだ木星と土星

 地蔵岳オベリスクと木星・金星を超望遠で撮影しようという試みだったが、予想していた通りレンズが暗くて点状に星を輝かせるのは難しかった。今の装備で星を撮るには570㎜望遠が限界であろう。本日は簡易赤道儀に載せて追尾も考えていたのだがセットする時間が無かった。またの機会にチャレンジしてみたい。


    明野から見る南アルプスの星空。夏の大三角形が輝いていたが、月明かりと町灯りで天の川は見えなかった。


    農道と八ケ岳


    フロントガラスに映る月

 この日の夕方から深夜にかけてこぐま座流星群が極大を迎える頃だったが、この流星群は流れる数が少ないうえに月明かりが邪魔して条件が悪い。撮影に臨むほどの元気も無く、これにて撤退する。

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接近した木星と土星が輝く富士山  令和2年12月21日

2020年12月23日 | 星空
 387年ぶりに接近した木星と土星が本日と明日の夕空で最接近する。肉眼では1つに重なって見えるほどに接近するらしい。これを逃すわけには行かない。カシミール3Dとステラナビゲータの2つのソフトを使って計算すると、富士山山頂で輝かせるには石割山の山頂が良さそうである。この日の午後は内科受診のために年休をとってあり、早めに診察をしてもらって午後3時に甲府を出発して二十曲峠に向かう。着いたのは4時半ごろでさっそく準備して石割山山頂に向かう。木星と土星が富士山山頂の上で輝くのは6時ごろで6時15分には沈んでしまう。十分に間に合う時間ではあるが、カメラのセッティングの時間を考えるとあまりゆっくりもしていられない。


    4時40分ごろに二十曲峠を出発。止まっている車は1台だけだった。カメラマンは山中湖あたりでこの接近した2惑星を狙っているのだろうか?


    御正体山とアースシャドウの空


    中間点の鉄塔から見る富士山。これほどの好天に恵まれるとは幸運である。


    肉眼でも見えるくらいにうっすらと木星が輝き出した。


    5時40分、石割山山頂到着。


    富士山の上に木星と土星が輝くが、近眼と乱視の私の目で見ると光が1つか、なんとなくひょうたん型に見える程度だった。


    月の位置はだいぶ離れている。富士山のライティングにちょうど良い。

 予定通りに1時間ほどで石割山山頂に到着した。同じことを考えている星空マニアが居るかと思ったが誰も居らず、山頂は一人で独占である。カメラ2台をセットするが、普通の200㎜ズームレンズは割合と楽にフォーカスが合わせられるがボーグ570㎜はF値が大きく暗いのでなかなかフォーカスが合わせられない。町灯りで合わせると微妙に星のフォーカスがずれるため、手製の特殊フィルターを装着して木星がいちばん光芒を放つところでフォーカスを合わせる。Iso感度をいろいろ調節してみたが、Iso6400くらいにしないとシャッタースピードが長くなり星が流れてしまう。4~6秒でシャッターを切れるように調整して富士山頂の画角の中に木星と土星が入ってくるのを待つ。


    富士山頂にかかり始めた木星と土星。ズームして捉えるときっちり2つ写る。


    200㎜ズームに星撮り用前面装着型の手製特殊フィルターを装着。


    富士山頂で輝く木星と土星


    着地。ダイヤモンド木星土星富士が完成。


    もう1台の570㎜望遠レンズ試し撮り。良さそうではあるが本日の主役は木星と土星。


    もう1度木星でフォーカスを合わせ直し試し撮り。特殊フィルターの効果も良さそうである。


    木星と土星が富士山山頂に近付いて来た。






 まあ、それなりに撮れたかと自己満足である。シャッタースピードをもう少し速くすることが出来れば良いのだが、これ以上Iso感度を上げるとノイズが多くなってしまう。赤道儀に乗せて追尾してコンポジットという方法もあるにはあるが、出来れば1ショットで撮ってみたい。朝のダイヤはフォーカスが甘くて失敗したので、今回は気を付けながらきっちり撮れたと思う。

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