山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

オオバノハチジョウシダとオオバノアマクサシダ(前編) 南部町  令和2年12月26日

2020年12月28日 | シダの仲間
 オオバノハチジョウシダは山梨県県南部に生育している南方系のシダで、山梨県絶滅危惧Ⅱ類の少しばかり珍しいシダである。一方、オオバノアマクサシダは山梨県では報告が無かったのだが、今年初めて生育が確認された。しかし、このオオバノアマクサシダとオオバノハチジョウシダは形が良く似ているうえに生育環境もほぼ同じようなところに生育している。12月初旬に南部町の渓谷を散策してオオバノアマクサシダと思わしきシダを見てきたが、画像を見直してみるとオオバノハチジョウシダと思わしきシダも写っている。さて、この2種類はどこがどう違うのだろうか?今回はもう1ヶ所で生育が確認されているオオバノアマクサシダが生える場所を訪問してみる。


    林道脇のスペースに車を止めて教えていただいた場所を探すと容易に見つかった。


    傷んでしまっているが、これはオオバノアマクサシダだろう。


    林の中を探索してみると、似ているが少し違う形のシダが見つかった。これはオオバノハチジョウシダなのだろうか?

 まだ見慣れていないのでそう簡単に見分けがつけられるわけではなさそうである。さらに林道の奥に探索に入ってみる。


    橋を渡って林道の奥に入る。初めて探索する渓谷沿いの林道である。


    いろいろ他のシダが生えている。これはオニカナワラビか、それともミドリカナワラビか?


    葉軸中央部の鱗片を見ると黒っぽい。これはオニカナワラビのほうだろう。


    こちらはハカタシダ。


    コバノイシカグマ。この界隈には比較的生育しているようである。


    クラマゴケ


    マクロ撮影。葉の形が先尖りの卵円形。


    これはイワヘゴではないか?ソーラスは付着していない。


    真っ黒な細い鱗片が密生している。やはりイワヘゴのようだ。


    林道脇に生えていたこのシダはオオバノアマクサシダなのか?


    ではこれは?答えは後ほど。


    さらに林道を奥に進む。


    橋の上から見下ろす渓谷。水量はあまり多く無い。


    振り返れば富士山の見える場所があった。この季節の雪の無い富士山は奇怪に見える。


    林道終点には大きな堰堤があった。越えて上流を覗いてみる。


    石がゴロゴロした渓谷。登れそうな感じはするが、本日はここで折り返す。

 さて、オオバノハチジョウシダとオオバノアマクサシダはどこがどう違うのだろうか?帰り道でじっくりと観察してみることにする。

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剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士はまたしても・・・ 富士川町林道  令和2年12月26日

2020年12月28日 | ダイヤモンド富士
 先日の12月18日に撮影に出かけた富士川町林道からの剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士であるが、薄霧に阻まれて光芒が出ず失敗に終わっている。冬至で折り返した太陽が再び同じ場所でダイヤモンド富士になるのは前日とこの日の2日間である。天気予報、天気図、雲画像から見てこの日の朝は狙い目である。早起きして撮影に出かけてみる。


    ダイヤ20分前の富士山。雲は無くスッキリと晴れ渡り、これはイタダキ、とこの時は思っていた。


    ところが、ダイヤ10分ほど前から富士山の裏側に雲が流れ始め、山頂裏には霞が出てしまった。これはピンチ!


    ダイヤが始まった。少し右に寄り過ぎたようだ。


    そしてまたしても・・・霞に阻まれて上方向の光芒が出ず、太陽の輪郭が見えてしまっている。


    両側に太陽が出て割れてくれたが・・・


    残念ながらまたしてもダイヤは輝かず。


    もう1台のカメラもほぼ同様である。








    ダイヤではなくてキャッツアイ、いや、モグラの目になってしまった。

 残念ながらまたしても2つのダイヤモンドは輝いてくれなかった。この場所の剣ヶ峰で割れるダイヤモンド富士は来年以降に持ち越しとなってしまった。また頑張りましょう。


    剣ヶ峰ダイヤモンド富士。それなりに輝いてくれたが残念。

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