山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

南部町シダ探索 渓谷を遡上  令和4年1月21日

2022年01月22日 | シダの仲間
 平日ではあるが、予定されていた出張の仕事がコロナ流行のため中止となった。再び南部町まで足を延ばしてみる。何度か歩いている道の無い渓谷であるが、シダを探索しながら今回はもう少し奥まで歩いてみたいと思う。


    今までで一番水量が少なく、靴を濡らさずに容易に渡渉出来た。


    崩落地。このあたりにかつてはヒメサジランがあったらしく、丁寧に探してみるが今回も見つからず。


    緑色鮮やかなカナワラビ属のシダが生えていた。ひょっとして探しているミドリカナワラビかと期待したが・・・


    さらに遡上すると群生していて、あちらこちらにたくさん生えていた。


    栄養葉(下側の光沢のある葉)と胞子葉(立ち上がっている葉)がはっきりと分かれている。


    胞子葉を見てみると、葉の切れ込みが深く、これはコバノカナワラビだった。


    こちらも光沢のある美しいシダ、ヒメカナワラビ。


    このヒメカナワラビもこの渓谷ではあちらこちらに生えている。


    山盛りのイヌチャセンシダ。


    ノコギリシダの群生


    羽片がノコギリのようにギザギザしている。


    細長い楕円形ないし三日月型のソーラス


    見たかったシダのひとつ、カタイノデ。いまのところ、この渓谷でしか見たことが無い。


    一見すると葉の光沢や形はイノデモドキに良く似ている。


    鱗片に特徴があり、中央部が濃いこげ茶色の鱗片が付着する。


    いつもはこの滝までで撤退するのだが、今回はこれを越えて遡上してみる。


    アオネカズラ。これは冬緑性のシダ。


    円形のソーラスが多数付着している。


    サジランは乾燥から身を守るために丸まっている。


    このシダも小さな個体だが元気に生育していた。


    タキミシダ。個体数は少ない。


    昨年は枯れかけた葉が付いていたが、新しい葉が成長してきたようで一安心である。


    緑色鮮やかで格好良いコバノカナワラビ。今日はこのシダを堪能した。

 カタイノデはやはり数が少なく、山梨県では稀少なシダなのではないかと思う。ミドリカナワラビはまたおあずけである。

コメント
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