湿原や湿地に生育する多年草である。地下茎が太く、節間部が中空で竹の根に似る。茎は枝を分け高さ1m になる。葉は 2 ~ 3 回羽状複葉で、小葉は長楕円状披針形。花は白色で複散形花序(ふくさんけいかじょ)、3mm程度の小さい花が同じ長さの花茎の先に放射線状にたくさん咲く 。花期は 6 ~ 7 月。地下茎・ 根にシクトクシンという毒成分を含む。山梨県では北杜市に稀に生育しており、個体数は非常に少ない。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ A 類(CR) 2017年環境省カテゴリー:なし
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ドクゼリ 2023年9月 北杜市で撮影
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別株。花は終わり既に結実している。
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花は複散形花序で、小さな花が花茎の先に放射状にたくさん付く。
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葉は 2 ~ 3 回羽状複葉で、小葉は長楕円状披針形、辺縁に鋸歯がある。
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根元近くの葉。セリに比べて葉の幅が細い。
発見した時には既に花期を過ぎて結実していたため、花の咲く季節に再訪してみたいと思っている。