円蔵院のリンボクは残念な結果に終わってしまった。まだ時間は早いので近くの林道周辺を散策してみることにする。

ウラジロ。このあたりには普通に生育している。

光沢のある大型のシダ。ベニシダかと思ったのだがちょっと違う。

下向きの第一小羽片が小さくならない。これはトウゴクシダか?

おそらくヒメワラビ

茎に毛が生えていない。小羽片には翼がある。

ホシダか?と思ったのだが・・・

これはアマクサシダだった。それなりに生えていた。

こちらがホシダ

おそらくシケチシダであろう。

裂片の中央あたりに長楕円形のソーラスが付いている。

見慣れない草が生えていた。

葉が笹にそっくりである。

近くにはチヂミザサが生えているがこちらは花穂が枝分かれしない。

一方、こちらの草は枝分かれしてその枝から小穂を出している。

これは探していたササクサであろう。

森の中にあった祠

その脇にあった大木はリンボクではないかと思うのだが・・・

木が高くて葉や花は確認出来ず。
思わぬ草に遭遇した。ササクサは南方系のイネ科植物であるが山梨県では県南部に生育する稀な植物である。南部町の林道を歩くたびにどこかにあるのではないかと気をつけてはいたのだが、まさかのこの場所で遭遇できるとは大収穫であった。リンボクがダメだった分はこのササクサでおつりが来るくらいに十分に補填出来た。