山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

これがリンボク 円蔵院を再訪する  令和5年10月27日

2023年10月30日 | 樹木類
 何度訪れても花が咲いていないリンボクと思わしき木、おそらく誤認しているであろうと思い始めていた。そんな折に花仲間がリンボクを見に行ってくれて情報を提供してくれた。もう花は終わって結実しているようである。送っていただいた写真を見て、ずっとリンボクだと思って追いかけてきた木は誤認であって、おそらくは良く似たイチイガシであろうと思えてきた。今度こそリンボクを見ようと、円蔵院を訪れてみる。

    懲りずに円蔵院を訪れる。

    リンボクだと思って追いかけてきたこの木、おそらくイチイガシだと思う。

    その下にあるこの木、実の付き方からおそらくシラカシであろう。

    これがリンボク??

    しかし、枝先をいくら探しても実が見当たらない。

 今回もリンボクは見つからないのかと半ば諦めかけていたところ、救世主が現れた。カギガタアオイを見に来たと言う花仲間がやって来て、リンボクの在り処を知っているとのことで案内してもらった。探していた場所からは少し離れたところに数本のリンボクが生えていた。

    これがリンボクだと教えていただいた。林の中に生えていた。

    鱗片状の樹皮は追いかけてきたイチイガシに似ているが色が黒っぽい。

    背丈が高いうえに逆光で観察しにくく、結実した実が見えない。

    リンボクの葉。やや細身で緑色が鮮やかで光沢がある。

    別の木を見てみると実が付いているようである。

    リンボクの実。

    枝の途中から分かれて数個付くこの実の付き方はリンボクで間違いないであろう。

 偶然に花仲間がやって来てくれたおかげで探していたリンボクにやっと出会うことが出来た。今日は超ラッキーである。

    コヒロハハナヤスリはまだ青々としている。

    胞子はまだ放出していないようである。

    もうひとつ、調べておきたかったのが前回発見したこのササクサ。

    小穂の先端部の突起を撮影したかったのだが風で揺れてうまく撮れず。

    止む無し。花穂を1本採取する。

    ササクサの小穂。先端部に何本かの突起がある。

    この突起は側面がノコギリ状になっていて、この突起で強烈に服に突き刺さってなかなか取れない。

 やっとリンボクの木が確認出来た。花は終わってしまっているので来年こそはこの木の花を見てみたいと思う。


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北杜市散策 キンモウワラビとタヌキマメ  令和5年10月24日

2023年10月30日 | 里に咲く花
 韮崎市方面で午前・午後と出張があったのだが、午後の仕事は想定外に早く終わった。久しぶりに北杜市のキンモウワラビを見に行ってみることにする。山盛りのソーラスを付けている頃ではないだろうか?

    キンモウワラビ。少し色付き始めている。今年は小ぶりのものばかりである。

    秋になると少し紅葉するようである。

    思った通り山盛りのソーラスを付けている。

    別株もソーラスがいっぱい。

    風に揺れてなかなか撮らせてくれない。

    キンモウワラビのソーラス。胞膜があり、その下にたくさんの胞子を付けている。

    キンモウワラビの由来となっている根元に付く山盛りの鱗片。

 次の場所を訪れたが何も収穫無し。さらにもう1ヶ所、草刈りが行われた後のタヌキマメがどうなっているか見に行ってみる。

    草刈りが行われた場所はアメリカセンダングサがはびこっていた。

    タヌキマメはまだ少しだけ咲き残っていた。

    こちらは既に一部が実を飛ばした後のようである。

    群生が見られた場所は壊滅的。かろうじて2株だけ発見できた。

    池を覗き込んでみる。

    アオミドロの中に浮いているこの葉はヒシではないかと思う。

    葉が三角形のように見えるのだが、花の時期に確認しないと分からなそうである。

    これはフトイではないかと思う。

    茎の先端部に小穂が付いており、たぶんフトイで間違いないと思う。

    すっかり陽が暮れてしまった。撤退する。

 短時間の散策ではあったがキンモウワラビとタヌキマメを観察することが出来た。もうひとつ探しているのがアリノトウグサで、湿地のようなところに生育しているのではないかとそれらしき場所を探したが見つかる気配が全く無い。もうとっくに花は終わってしまっているので、来年に持ち越しである。


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