山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

細月と木星・土星が接近 忍野農道  令和2年12月17日

2020年12月18日 | 月富士
 午後4時には忍野農道でのキャッツアイ撮影を終えて一旦機材を撤収した。同じ場所でも富士山山頂あたりに沈む細い月は撮影出来たのだが、次の撮影は試してみたいことがあって出来るだけ富士山に距離が近いほうが良い。しかし、花の都公園近傍では良い撮影場所が無く、忍野農道付近で少しだけ富士山に近い位置に移動する。他にも7~8人のカメラマンがダイヤの撮影にやって来ていたが、皆考えていることは同じでダイヤが終わっても帰る人は居ない。3台のカメラの設置は終わったが陽が沈むと一気に冷え込んできた。午前の仕事を終えたまま普通のスラックスを履いて撮影にやって来たのだが足元が寒くて耐えられない。車のエアコンをかけて暖をとりながらカメラと車を行ったり来たりの撮影となる。それでも撮影の時は寒さが辛く、登山靴を履いてスパッツを付けてなんとか足元の寒さを防ぐが、それでも耐えきれないほど寒い。


    富士山に棚引く雲が夕日に染まった。雲が広がって来ることを恐れていたが、どうやら大丈夫のようだ。


    本日試してみたいこととは、この小さく見える鳥居のところに月を沈めて鳥居のシルエットを浮かび上がらせようという試み。


    トリーミングした山頂の鳥居。しかし思っていたよりも左のほうに鳥居がある。これは計算してきた位置では月の軌道が合わないのでは?

 航空写真から見た鳥居の位置はもっと白山岳に近い位置にあるように見えた。そして鳥居を大きく撮るには出来るだけ位置が富士山に近いほうが有利、かつ鳥居が隠れ無い角度でなければならない。山中湖のほとりが良いのだがなかなか良い月の日に晴れなかったり日程が合わなかったりと計画倒れになっていた。まずはどんな感じなのか、本日は試し撮りである。


    暗くなるにつれて木星と土星の輝きもはっきりと見えてきた。


    富士山頂に迫る月


    富士山頂の月と接近した木星・土星


    もう1台のカメラ。


    富士山頂に輝く月と木星・土星


    月が富士山に着地。


    半分沈んだ月。しかしその位置は・・・鳥居から完全に離れている。


    さて。こちらが富士山頂にかかる月を超望遠レンズで捉えたもの。鳥居は画像の真ん中下の方に位置している。


    しかし月が着地した場所は・・・完全に鳥居の右側。


    月の端っこが鳥居にかかるかと期待していたのだが完全に外れた。

 素晴らしい輝きの月と木星・土星の接近だった。先日の月と金星の接近といい、ここのところ良い天体ショーを続けて見ることが出来てラッキーである。細い月を大きく撮るのはレンズの性能に大きく左右され、現在使っているボーグ570㎜に2倍のエクステンダーを装着するとF値が10くらいの暗いレンズになってしまうため、どうしてもIso感度を2000以上まで上げないと撮影が難しい。600㎜以上の明るいレンズは高価なので今のレンズで工夫をしながら今後も撮影に挑みたいと思う。今回は大幅に位置がずれたが、これは立ち位置を決める際の鳥居の位置情報が間違っていたためで、次に挑戦する時はきっちりと位置を修正して撮影に挑みたいと思う。

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