山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夕暮れの石割山と二十曲峠  平成30年12月9日

2018年12月11日 | 山梨百名山
 未明1時半起床して星を追いかけていたのでさすがに眠く、本栖湖展望台で日の出を迎えた後は朝霧高原道の駅に移動して仮眠(いや、本眠?)し、お昼過ぎまで4時間ほど寝て再び活動開始する。この日は月齢1.8の細月と土星が接近している日で二十曲峠から見るとちょうど富士山頂に沈んで行くはずである。その前に、ここのところ全く歩いていないので石割山にでも足馴らしに行ってみたい。午後1時半に二十曲峠到着するともう三脚がずらりと並んでいる。この日の月を狙ったカメラマンのグループがやって来ており、まだ4時間も時間があるのに既にカメラをセットして待ち構えていた。念のため三脚を1本だけ立てて場所を確保しておき、2時から石割山山頂に向かう。


    二十曲峠から見る富士山。雲がかかっていて月が見えてくれるのかどうか?


    石割山への登山道は倒木が2ヶ所あり道が迂回している。


    50分ほどで山頂到着。あまり歩いた気がしない。

 山頂界隈でちょっとした作業を行って今度は富士山を見ながらGPSのログを記録しつつ下山である。予定の4時に二十曲峠に到着する。新たなカメラマンはやって来ておらず、場所の確保をするまでも無かった。


    登山道中腹の草地から見る富士山。一時だけ富士山が姿を現した。


    二十曲峠に戻ってカメラを構えた頃には富士山は完全に姿を隠してしまった。


    そろそろ日没の時間。月が富士山頂にかかる時間までまだ30分以上あるが、見えてくれる公算は低そうだ。


    一時だけ夕焼けの空が見えた。


    一瞬見えた富士山頂。しかしこの後は再び雲の中。

 夕方5時まで待ったが富士山は見えそうもない。月が富士山頂にかかるまであと15分ほどだがあきらめてカメラを撤収して撤退することにした。

 雲に悩まされて満足な写真が撮れなかった1日となった。天気予報は晴れだったが衛星画像の雲の様子を見る限りではまだしばらくは雲の多い天気が続きそうである。来週のふたご座流星群はなんとか晴れてくれることを期待する。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明けの明星金星を追いかけて 朝霧高原&本栖湖展望台  平成30年12月9日

2018年12月11日 | 星空
 先週朝霧高原道の駅に車中泊して狙った最大光度(‐4.7等)の金星だが雲に阻まれて失敗に終わっている。まだ十分に明るい金星を撮影するため朝霧高原を再訪してみた。未明3時ごろに山中湖側の三国峠から狙ったウィルタネン彗星は失敗に終わり、カメラ撤収してすぐに朝霧高原道の駅に移動する。富士山は見えるが残念ながら後ろ側に雲が出てしまい星は見えない。しかし、明るい金星ならば雲を透かして見えるのではないかと目論んだが・・・。


    そろそろ金星が富士山の上に現れている時間だが・・・。


    雲に阻まれて全く見えず。またしても撮影失敗。

 残念ながら金星は姿を現さなかった。

 空が晴れていれば竜ヶ岳のダイヤモンド富士を考えていたのだがどうやら難しそうである。まだ12月の初旬であるがもうダイヤは竜ヶ岳山頂から狙うと富士山の真ん中あたりから現れるはずだ。竜ヶ岳のダイヤを止めるならばもう少し手軽に行ける展望台ということで本栖湖の展望台に移動する。既に本栖湖駐車場付近の展望地は車がずらりと並んでカメラマンがスタンバイしているが展望台に登っている人は居ないようだ。途中まで登ったところで富士山を眺めてみると、雲の切れ間に明るい金星が輝いているのが見える。


    薄明の朝焼け雲と雲間の金星


    最大光度は過ぎたがまだ十分に明るい金星


    空が明るくなってもまだ雲を透かして輝いている。


    少しだけ染まった富士山上の空


    朝焼けの空を期待していたのだが少し染まっただけで終わる。


    日の出


    湖面に反射する朝日

 雲に阻まれてこの日もあまり良い写真にはならなかった。もう12月だというのになかなかスッキリとした冬空になってくれず、残念な日々が続いている。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィルタネン彗星を追いかけて山中湖方面へ  平成30年12月8日

2018年12月10日 | 星空
 ウィルタネン彗星はますます光度を増して推定では4等級台まで明るくなっているはずである。しかし問題なのは晴れない空で、秋雨前線のような雲が日本列島を覆っており天気予報では晴れなのに全くまともに星空が見えてくれない。この日も朝から青空が広がったものの富士山には雲が巻いている。これで富士山頂を舞う彗星を捉えることが出来るのか?どこかで車中泊は決めていたのだが問題は空が晴れるかどうかだ。夕暮れが近付くにつれて富士山の雲が晴れ出したので、山中湖に向かいきららで車中泊する。


    夕方7時の山中湖きららから見る富士山


    日中は雲の中に隠れていた富士山が見えてきた。

 東の空には雲に隠れながらもオリオン座が昇って来た。どこかにウィルタネン彗星が昇って来ているはずだが霞の多い空なので明日の未明に期待して8時に車の中で寝る。

 起きたのは未明の1時半。富士山はなんとか見えているが後ろ側に雲が出てしまっている。これでウィルタネン彗星が見えるのかどうかかなり難しそうである。撮影地の三国峠に移動し、道路脇のスペースに車を止めて富士山を見てみるとやはり裏側に雲が広がってしまいウィルタネン彗星の撮影は難しそうである。


    未明2時の山中湖から見る富士山。富士山は見えているが肝心の富士山の裏側に雲が出てしまっている。


    三国峠から見る富士山。さらに雲が広がり富士山山頂付近の星は見えなくなってしまった。


    それでもひょっとしたら写るかも・・・とカメラを構えるが・・・


    そろそろ彗星が富士山頂を越えて見えている時間。何も写らず。


    300㎜望遠でも何も捉えられず。

 またしてもウィルタネン彗星の撮影は失敗してしまう。残念。

 三国峠での富士山頂をかすめて舞い降りる彗星の撮影には失敗したが、パソコンでデータを確認してみると未明の山中湖で撮影した画像に何やら妙な光が写っていた。


    富士山のちょうど真上の雲が空いた部分に何かボヤッとした光が写っている。


    トリーミング


    さらにトリーミング。ステライメージで確認するとこれはウィルタネン彗星。赤い点はセンサーのゴミによるノイズ。

 17㎜広角レンズでもなんとか捉えることが出来るほどにウィルタネン彗星は光度を増していた。これならば来週のふたご座流星群の時にもこの彗星と流星群を同時に捉えることも可能になってくると期待されるのだが、問題なのは撮影場所と天候である。富士山山頂付近に舞い降りるこの彗星を捉えようとするならば、金時山か乙女峠まで行かなければならなくなってしまうが、事情があって遠征は出来ない。さて、どう撮るか?その前にどこか時間を空けてこの彗星を捉えてみたいと思っている。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

彩雲吊るし雲かかる富士山 朝霧高原  平成30年12月2日

2018年12月04日 | 番外編
 前日の午後に二十曲峠ダイヤ、河口湖の夕暮れ富士を巡り、上九の湯で入浴後食事を済ませて朝霧高原道の駅に到着したのは午後9時になった。明朝狙うのは今年最大光度の明けの明星金星(‐4.7等級)である。レンズに細工をすればダイヤモンド金星富士を撮影するに十分な光度である。200㎜と300㎜望遠レンズに手製の特殊フィルターを装着して撮影準備を整えたのだが、想定外に空模様が悪く、富士山はなんとか見えているが空には雲が広がってほとんど星が見えていない。明朝の金星は朝霧高原道の駅の富士山に向かって右寄りのポジションから撮影すれば山頂付近から昇って来るはずである。目覚まし時計を3時45分にセットして10時半に寝る。

 明朝は目覚まし時計で目が覚めたが睡眠薬が効きすぎたようで起き上がると体がフラフラする上にまだかなり眠い。見上げる富士山は雲がかかり星は全く見えない。これでは金星の撮影は無理、と判断してまた寝ることにする。次に起きたのは5時半、雲はだいぶ晴れてきていて夜明けの空高く雲間に金星が時折姿を現していた。しかしあまり面白い景色にはならないのでまた少し寝て6時にしっかり目を覚ます。黒い雲が流れて時折富士山が隠れてしまうが、富士山の上には大きな吊るし雲が出ていた。ここからの位置だと太陽が昇るのは富士山の右裾になってしまう。この日のダイヤモンド富士の位置は富士本栖リゾート付近のはずなので、そちら側に車を移動して山梨県県境付近でカメラを出して雲の変化を見ることにした。


    朝霧高原県境付近から見る朝富士


    吊るし雲が朝焼けに染まってきた。


    朝焼けの吊るし雲。


    雲の辺縁が少し虹色に輝いている。


    次第に虹色の輝きが増してきた。


    彩雲吊るし雲かかる富士山


    同上


    吊るし雲を見た時に期待はしていたのだが、想定していた通りに彩雲を見ることが出来た。

 この後黒い雲が増えて富士山は見えなくなってしまった。

 雲がかかっている間に場所を移動して富士本栖リゾートの竜神池に行く。本日から池に映るダブルダイヤモンド富士の営業が始まったばかりである。狙うのはダブルダイヤもあるのだが、それよりも吊るし雲の中に太陽が入った時に現れるかもしれない彩雲である。


    ダイヤの5分前。雲が多くてダイヤモンド富士になるかどうかは微妙である。


    なんとか山頂は見えたがダイヤモンド富士としてはいまいち。


    一応ダブルダイヤモンド富士


    吊るし雲の左上が彩雲になっているが雲が多過ぎる。かつ、太陽は吊るし雲の中には入らなかった。


    この後は富士山雲隠れしてしまい姿を現さなかった。

 予定していた最大光度の金星は空振りに終わったが想定外の吊るし雲と彩雲に出会うことが出来て満足な朝となった。良い景色には出会えたが、しかし、山に登らずに平地から写真を撮っていると、じじいになったような気分である。



コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夕富士と富士河口湖イルミネーション  平成30年12月1日

2018年12月04日 | 番外編
 二十曲峠で夕暮れのダイヤモンド富士を撮影後、空が晴れていれば石割山に登って未明2時ごろに富士山頂付近に沈んで行くウィルタネン彗星を撮影する予定だった。しかし日没の頃から空には雲が広がってしまい、これでは彗星の撮影は難しそうである。もうひとつ、明朝に別の注目すべき天体現象があり朝霧高原道の駅に移動することにした。想定外に赤く染まった夕暮れの空は車で移動する途中でほぼ終わってしまったが、まだ少しだけ残っている赤い雲を撮るために河口湖大石公園に立ち寄った。


    もうだいぶ暗くなってしまったが、まだ少しだけ残っていた夕焼け雲


    湖畔を散策してみるとイルミネーションが点灯していた。


    イルミネーション富士と夕富士


    同上


    街頭に照らされた草が緑色に写る


    同上

 30分ほど公園内を散策すると、もう夕焼けの空は終わり真っ暗な空になってしまった。上九の湯に立ち寄って入浴した後、朝霧高原道の駅に移動して車中泊することにする。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キャッツアイ成るか? 二十曲峠のダイヤモンド富士  平成30年12月1日

2018年12月03日 | ダイヤモンド富士
 昨年12月の農道公園に始まりその界隈から石割山にかけてのキャッツアイは再三撮影に挑戦しており、ほぼ正確な太陽軌道の計算が出来ているので撮影はそれほど難しく無い・・・はずなのだが、実際には満足する画像はほとんど撮れていない。その最大の難敵が富士山の後ろ側に出る雲である。雲が出てしまうと光が拡散してしまい太陽の形が描出されなくなってしまうためキャッツアイは撮れなくなってしまう。光の拡散を防いで太陽だけ狙うのならばNDフィルター装着して撮れば撮影は可能であろうが、富士山は真っ暗なシルエットだけになってしまうので作品としては面白いものにはならないであろう。

 この日は富士山が良く見えていたがやはり雲が広がってきてしまった。しかしうまく雲間に太陽が現れてくれれば十分にキャッツアイ撮影の可能性はあるし、失敗してもダイヤモンド富士の撮影は出来る。GPSに座標を登録し、ダイヤモンド富士の1時間前に二十曲峠に到着する。そこそこに混雑はしていたが車はまだ数台止められるスペースがあった。撮影位置は楽勝でキープすることが出来て、3台のカメラを設置してダイヤに備える。


    二十曲峠のダイヤモンド富士。このレンズは虹色のゴーストが出るのが特徴(あるいは難点)だが、それを利用してダイヤを撮影する。


    別のカメラ。200㎜望遠。


    さらに570㎜望遠。


    白山岳に太陽が沈んで行く。


    同上


    太陽が割れているように見える。


    白山岳山頂を中心に左右均等に光芒が出ておりキャッツアイになっているはずだが・・・


    残念ながら今回も雲に阻まれて光が拡散しキャッツアイにはならなかった。


    太陽が隠れた後の空。

 570㎜望遠レンズのファインダーを覗き込んで確認した様子ではキャッツアイど真中で白山岳に太陽が沈むのが確認できた。座標はこれで良し、しかしあとは天候の問題とレンズのフィルターをどう細工するかの問題が残されている。この冬の間に二十曲峠から石割山にかけての場所でキャッツアイ撮影を成功させたいと思っている。空がスッキリと晴れてくれることを願う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウィルタネン彗星は見えるのか? 朝霧高原  平成30年11月30日

2018年12月03日 | 星空
 ステラナビゲーターによる等級予想だとそろそろ5等級の後半にまで明るくなっているはずのウィルタネン彗星だが、先日富士川町高下から富士山頂に現れるはずだったこの彗星を狙い撃ちしたが200㎜望遠も570㎜望遠も全く写ってくれなかった。薄雲が広がって撮影条件が悪かったことがあるのだが、それにしても5等級台で全く写ってこないのは納得が行かない。もっと暗いのではないのか?と思ってしまうのだがネットに投稿されているこの彗星の画像を見る限りでは200㎜望遠レンズで十分に写ってくれそうに見える。場所を変えて今度は朝霧高原から富士山を見上げるような位置から狙ってみる。


    200㎜望遠レンズ。F2.8, 2sec, Iso6400 で撮影。彗星が流れてしまわないように撮るにはシャッタースピード2秒が限界。彗星はいずこに?


    何となくボヤッとした光が写っている。


    これがウィルタネン彗星


    辛うじて写る程度の明るさしか無い。


    300㎜望遠はセットした時点で既に遅し。右上にそれらしきものが何となく写っているがこれ以降のカットは全て視野の外だった。


    しかし、簡易赤道儀に乗せて追尾してみると確かにきっちりと写ってくれる。200㎜ F2.8, Iso1000, 30秒追尾。


    30秒×12枚=360秒をステライメージで加算処理。確かに6等級の明るさはありそうである。


    トリーミング画像

 どうやらこのウィルタネン彗星は中心部の核の大きさが小さくて周辺のボヤッとした明るさが大きく、ワンショットで狙うには難しい彗星であることがわかる。12月中旬には近日点を過ぎて地球に接近し、4等台まで明るくなると期待されているので、引き続き追いかけてみたいと思っている。


    ついでにプレアデス星団を570㎜望遠で追尾してみる。


    30秒+60秒×2枚=150秒を加算処理。星団周辺にある薄雲のような星雲までは描出出来ず。

 他の星雲や星団も含めてまた挑戦である。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

甲府市白山から見る紅葉の湯村山  平成30年11月30日

2018年12月01日 | 山梨無名山
 早いものでもう11月もこの日で終わり、明日からは12月である。いろいろと行事があったり頚椎症が悪化して腕が痛かったりと、山を歩かなくなって1ヶ月半が過ぎたがまだ荷物を担いで歩くにはまだ腕に不安がある。しばらくはあまり登らずに写真を撮ることになりそうである。

 ようやく湯村山の紅葉が真っ盛りとなった。なかなかスッキリとした富士山が姿を現さずなかなか撮影に行く機会が無かったがようやくこの日は富士山が現われてくれた。西から陽が差し込む午後の時間を狙って千代田湖の上にある白山を訪れる。


    紅葉真っ盛りの湯村山の尾根。富士山は少し霞んでしまったがこれだけ見えてくれれば上出来。


    湯村山と富士山


    別角度から


    黄葉と垣間見る富士山


    場所を変えて甲府盆地の見晴らし台に行く。


    駐車場のすぐ脇にあるこの見晴らし台は甲府市の夜景を見るには絶好の場所。


    見晴台から見る湯村山と富士山

 しばしば訪れている白山であるが紅葉越しの富士山は未だに撮れずにいた。抜群の紅葉とは言えないがひとまずは課題をクリアできた。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする