山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

アヤメ咲く櫛形山裸山に月が昇る・・・はずだったが?  令和5年7月2日

2023年07月06日 | 月富士
 この日は月齢14の月が昇って来る日で、富士川町平林や氷室神社あたりからパール富士が狙える日だった。そちらのほうが移動が少なく撮影が楽だし、時間的にも残照の赤く染まった富士山と月が狙える好条件ではあるのだが、今回は敢えて櫛形山裸山から月と富士山とアヤメのコラボレーションを狙ってみることにした。月は日没35分ほど前の6時半ごろに富士山の左裾から現れるはずである。残照で富士山が赤く染まる頃には富士山頂を少し超えて右に寄った頃に金色の月になっている・・・という狙いである。そううまく行くものかどうか?なにせこの構図で撮影出来る機会は本日と明日のみ、明日の月は日没30分後に現れるのでもう真っ暗になっている時間である。やはり、本日がベストである。


    もうすぐ月が昇って来るはずである。


    富士山の左裾に何か白いものが見えてきた。


    月が昇って来た。しかし、雲で霞んでいてはっきりとは見えない。


    アヤメにフォーカスを合わせると月と富士山にフォーカスが合わず、霞んでしまう。


    あっという間に月は雲に吸い込まれてしまい見えなくなってしまった。


    残照で富士山が赤く染まっている。


    しかし、この時間の月は雲に隠れて姿を現さず。いちばん良い時間の月は見えなかった。


    裸山山頂から見る夕焼けの白根三山


    夜富士を見ながら下山する。


    櫛形山山頂から見る夜富士。ようやく雲から月が抜け出して輝き出した。


    月と夜景と富士山


    富士川町の夜景と富士山


    この場所からだと富士山の真上に月が現れたはずだったが、たぶんあまり良いパール富士にはならなかったであろう。


    金星輝く白根三山

 夜9時に池の茶屋に下山した。なんとか月と富士山とアヤメは見られたものの、薄雲に阻まれて月はスッキリとは見えてくれなかった。ちょっと残念な結果になってしまった。おそらくは平林や氷室神社からパール富士を狙ったとしても雲に阻まれてパール富士は不発だったであろう。見えただけでもまだ良かったかも知れない。秋になると今度はマツムシソウの大群落が広がっているはずである。タイミングが合えば、また狙ってみたいと思っている。

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アヤメ咲く櫛形山へ  令和5年7月2日

2023年07月06日 | 山に咲く花
 そろそろ櫛形山のアヤメが咲き出している頃であろう。梅雨の合間の晴れ間でこの日は朝から富士山が見えている。朝から行きたいところであるが日曜日だというのに仕事が入っているため、午前の仕事を終わらせて午後から入山する。池の茶屋出発は午後3時になってしまった。さすがにこの時間から登って行くものは居ない。


    登山道沿いに柵が設置されて3年くらいになるだろうか。下草が目に見えて復活し、バイケイソウが減ったように見える。


    緑が復活した池の茶屋側の登山道


    キバナノヤマオダマキ


    まだ蕾のシモツケソウがたくさん。


    途中にある展望台。南アルプスがずらりと見える。


    富士山の眺望。この季節にこんなにスッキリと見えることは少ない。


    咲き始めたばかりのナデシコ。たくさんある。


    ヤマオダマキと富士山


    櫛形山山頂


    富士山側に視界が開けている。


    うっすらと雲が広がってきた。


    バラボタン平。ここにはかつてマルバタケブキの群落があったが、食害によるものか消滅している。


    葉と花柄が地面近くで分岐していて花の位置が低い。これはユモトマムシグサの変種、ヤマナシテンナンショウであろう。


    櫛形山では結構多く目にするが、花は全て終わっていた。


    アオバヒョウタンボク(スルガヒョウタンボク)の実。今年はたくさん花を咲かせたようである。


    裸山の保護柵に到着。


    アヤメが咲いている。


    まだ蕾がたくさんあり、5分咲きといったところだろうか。


    毎年の低位置からの撮影。アヤメはますます増えたように見受けられる。


    裸山側の斜面はキバナノヤマオダマキがたくさん咲いている。


    キバナノヤマオダマキ群生


    オオヤマフスマの群生


    元気なタカネグンナイフウロ


    これはミツモトソウか?


    満開のテガタチドリとアヤメ


    後ろにはうっすらと富士山


    裸山山頂付近のアヤメは見ごろになっていた。


    裸山山頂


    裸山山頂から見る富士山。空に雲が増えて富士山は見えにくくなってしまった。

 時刻は午後6時を過ぎた。さすがにこの時間に山の上に居る登山者は居らず、私だけである。アヤメ平も見たかったのだが残念ながら時間が足りず行けなかった。さて、これからが本番である。この日は月齢14の月が日没30分ほど前に富士山の裾野から昇って来るはずである。その月が見たくて夕方を狙ってこの場所に登って来た。雲が増えてしまって難しい状況になってしまったが、果たしてアヤメと月と富士山のコラボレーションは見られるだろうか?(続く)

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植栽のハシドイ  令和5年6月30日

2023年07月05日 | 里に咲く花
 釜無工業団地を出張で訪れた際に、ハシドイと思わしき木がたくさん植えられているのを目にした。仕事を終えてから撮影しようと思ったのだが、お昼前から雨が降り出し撮影は出来なかった。これは仕事前に立ち寄ったコンビニの向かい側に植えられていたハシドイと思わしき花である。


    コンビニの向かい側に植えられていたハシドイと思わしき樹。花が満開になっている。


    たぶんハシドイで間違いないと思うのだが、山で見るものと比べて花付きが圧倒的に良く、葉が少し厚めで固く見える。


    山にあるハシドイはこんなには花を付けないし、真直ぐに立ち上がるようには咲かない。


    しかし、花を見る限りではこれはハシドイであろう。


    近距離で咲いていた花


    たぶんハシドイで間違いないはず。

 どうにも植栽のものと山で見るものは違うように見えて仕方がない。植栽のものは花の付き方が圧倒的である。

 翌日は甲府市内でコロナワクチン接種の手伝いである。高齢者対象の集団接種であるが予約はほぼいっぱいで結構忙しい。脇を流れている小さな川を覗き込んでみるとセリの仲間と思わしき花が咲いている。


    ワクチン接種会場の脇を流れている小さな川


    覗き込んでみるとセリの仲間と思わしき白い花が咲いている。


    ドクゼリを期待したのだが葉の幅が広い。


    どうやらこれは普通のセリのようである。もっと清流に咲くのかと思っていたのだが、市街地に近い川沿いで生育していた。

 ドクゼリは山梨県ではきわめて個体数が少なく、そう簡単に見られるものでは無さそうである。

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増富ラジウム温泉近傍の渓谷を散策  令和5年6月29日

2023年07月05日 | 渓谷
 ハシドイを観察した後に日没まで時間があったので益富ラジウム温泉の中を流れている渓谷を散策してみた。


    清涼感あふれる渓谷の流れ


    翁滝


    福禄寿の木。ミズナラの大木だと思う。


    木に着生しているのはノキシノブであろう。


    小さなヤシャビシャクが着生していた。花が散ってトゲトゲの実が付いている。大株を探したが見つからない。


    コアジサイ


    サワフタギの木か?花が咲いていれば・・・。


    ウリノキが生えていた。


    ウリノキの花


    シダが岩にたくさん付いている。


    シノブとミヤマノキシノブのようである。


    近くに生えていたミヤマノキシノブ。光沢が少なく幅が広く、ホテイシダを小さくしたような感じ。


    コケシノブの群生


    何か白い花が咲いている。


    ネットで調べてみるとこれはネジキという木の花のようである、幹が捻れるらしいが良く見て来なかった。

 もっとじっくりと見て回れば、面白いシダや着生植物が生育しているのではないかと思う。雰囲気が西沢渓谷に似ている。

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やっとハシドイが咲いた  令和5年6月29日

2023年07月05日 | 山に咲く花
 数日前にも訪れているハシドイの森だが、花はまだ蕾であと数日で咲きそうだった。次週のほうが見ごろになっているのかも知れないがスケジュール的に訪問は難しそうである。穏やかに空が晴れたこの日ならば撮影には好条件のため、少し早いかも知れないが見に行ってみる。


    サワルリソウは満開。登山道の脇にも咲いている。


    見事なサワルリソウ群生


    森の中を歩いてみるとあちらこちらで群生している。


    素晴らしいサワルリソウの自生地である。


    満開のサワルリソウ


    ハシドイの木を見上げてみると咲き始めているようである。


    こちらは咲きはじめたばかりのハシドイの花


    これも咲き始め


    少し痛み始めているものもある。


    満開の花


    あちらこちらで咲いている。花が咲くと思っていた以上にたくさん生えていることが分かった。


    たくさん花を咲かせている木


    まだ咲き始めたばかりである。


    やっと白い花を見ることが出来た。

 今年の課題だったハシドイの花をようやく撮影することが出来た。この花は傷み易いようで、満開になるとすぐに茶色く変色して来るようである。植栽のものを街中で良く見かけることが分かってきて、花自体は植栽のもののほうが撮り易いかも知れない。
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植栽のハシドイは普通にある  令和5年6月28日

2023年07月03日 | 番外編
 ハシドイは山梨県では絶滅危惧種に指定されているモクセイ科の樹木で、県内での自生地は限られている。しかし、車で道路を走っているとそれらしき木をしばしば目にすることが分かってきた。植木としては普通にあるようである。


    南アルプス市出張の際に道路脇に咲いているのを発見。


    これはハシドイのはずである。花が咲き出すと白くて目立つので良く目に付く。


    山で見るものよりも葉が少し厚くて固そうに見えるほかは同じである。たぶん間違いないであろう。

 出張先の仕事は4時半ごろに終わったので富士川道の駅に立ち寄ってみる。たぶんその脇を流れている富士川の河川敷に下りられるのではないだろうか?しかし、空模様が急に悪くなってきた空には黒い雲がかかり、風がだいぶ強くなってきた。隣の長野県では竜巻注意報が出ており、このあたりもいつ雷が鳴り出してもおかしく無い。


    富士川道の駅


    すぐ脇に富士川が流れている。


    河川敷のほうに歩いて行ってみると、橋のところに駐車場が付いていた。


    橋を渡るとその先は公園になっていた。


    この辺から河原に下りられそうだ。


    ところが、河原が無くていきなり川になっていた。


    別の場所を下りてみたが同様である。


    雷が鳴り出して道の駅に戻るが、途中で富士川大橋の上から富士川を見下ろしてみる。公園から上流に歩くと河原に下りられそうだ。


    こんなところにひょっとしたら探し物の花が咲いているのかも知れない。

 探しているのはカワラニガナという花で、富士川沿いには群生地があるらしいのだが場所はどこだか全く分からない。地道に調べてみたいと思っているのだがなかなか時間がとれない。

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櫛形山近傍の山を初訪問  令和5年6月27日

2023年07月02日 | 山梨無名山
 櫛形山の近傍にある標高1,100mほどの山に以前から登ってみたいと思っていたのだがなかなか機会が無い。本日は都合良く登山口まで20分ほどの場所に出張があり、午後から訪問してみた。この界隈は最近ヤマヒルが出るようになったと聞いていたのでそれなりに足回りを固めていったが、全く会わなかった。


    森林学習歩道が整備されている。この道を行けば山頂に行けるのだろうと思ったのだが・・・


    学習歩道の入り口


    東屋が立っていた。


    このあたりはシラネワラビよりもこのホソバナライシダと思わしきシダが多く生えていた。


    こちらはヒメワラビのようである。茎に毛が少ない。


    湿地があった。


    これはカサスゲではないかと思うのだが、小穂がひとつも見つからない。


    道を先に進むと・・・


    道路に抜け出てしまった。山頂に行く道はこれでは無いようである。


    車道を先に進むと、今度は山頂に至る道標が立っていた。


    立派な道が付いている。ユルユルの登山道である。


    山頂直下は少し急登になっている。


    ここが一番高いところ。


    この場所は中野城があった城跡らしい。


    三角点は稜線から外れて少し下ったところにあった。


    稜線を先に進むと展望台があった。


    ここからは富士山を望むことが出来る。


    展望台でたくさん花を咲かせていたのはイヌシデと思われる。


    樹林の中に生えていたラン科の植物、根生葉の葉先が丸まっており、オオヤマサギソウと思われる。


    ミヤマウズラの葉


    ヒトツボクロを見つけたがもう花は終わっていた。


    ジガバチソウが咲いていた。これは唇弁が黒いタイプ。


    こちらは緑色のタイプ。


    それなりに個体数はあった。


    下りはルートを変えて桜池に下りてみる。


    池の中に何か水草が浮かんでいる。これはヒルムシロではないかと思う。


    帰り際の道路脇にユキノシタがたくさん咲いていた。


    これだけ咲いていると圧巻である。

 櫛形山の近傍の山なのでひょっとしたら珍しいものが生育しているのではないかと期待していた場所である。さすがにホザキツキヌキソウには出会えなかったが、オオヤマサギソウらしきものやジガバチソウに出会うことが出来た。登山と言えるほどの山では無いが、それなりに楽しめる山だった。

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