少し辛い体験をする趣味はそれだけに楽しみも深いものです。
74歳の老人が独りで帆走し、夜は狭くて寒いキャビンに泊る。電灯もテレビもありません。あるのは船体を打つ波音だけです。
5月2日にの日曜日の朝は教会のミサへ参加して、その後12時頃に水や食料を車に積んで出発します。午後2時すぎから船を出して2、3時間帆走します。
夕方には船を係留して、陽が空を紅く染めながら沈むのを見て、デッキの上でビールを飲みます。今回は輸入専門店からアメリカのピックルス、ソーセージ、生サラミ、カマンベールチーズ、を買って来たのでアメリカの事を思い出しながらビールを飲みます。暗くなり夜風が寒くなったらキャビンに入りビーフを焼きます。付け合わせの野菜はニンジン、タマネギ、ジャガイモの細切りを塩コショウで炒めたものです。
スープはキャンベルのクリームスープの缶詰を開けて牛乳を追加して温めます。パンも石焼窯パン屋から買いました。
今夜は18夜の月がレモン形に出るのです。酔いさましに夜のデッキへ出て月を見ます。
9時30分になったら持参した布団をキャビンに敷いて寝ます。朝食はパン、コーヒー、キャベツの蒸したもの、アメリカ製のベーコンです。
このように書くと楽しそうですが暗くて寒いキャビンに独りで一晩泊ることは辛いことです。しかし全てが失敗なく完成して帰宅したときの充実感が素晴らしいのです。何故か元気が出るのです。
無事、家に帰れるように祈っています。
今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたします。藤山杜人
下には独り帆走の写真とキャビンの様子を撮った写真を示します。