後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

とにかく広い、広い公園をご紹介します

2010年05月28日 | 写真

埼玉県立航空記念公園です。所沢市にあります。西口から東口まで2km以上ありそうです。昔ここに陸軍の飛行場があり、日本で初めてフランス製の飛行機が飛んだ場所です。戦後、飛行場に樹木を植え、芝生を育て公園にしたのです。広いです。爽快な散歩が楽しめます。今日は晴天なので家内と弁当持参で行き、樹木の下で昼食をして来ました。公園の真ん中近くに航空博物館があります。同じ建物の中に大型映像館もあります。両方とも必見の価値のある珍しいものです。大型映像館はここしばらく野生動物の壮大な映像が楽しめます。公園の周囲に3、4ケ所の駐車場があり2時間までは無料です。65歳以上の人は博物館も大型映像館も無料です。埼玉県といっても東京に接した境にあり交通は便利です。電車の場合は西武線の航空公園前駅で下車すると西口へ繋がっています。

写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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満開のツツジの花々の写真を是非お楽しみ下さい

2010年05月28日 | 写真

今週の水曜日に芦ノ湖のそばの古いホテルに寄り昼食にしました。「山のホテル」です。1963年ころに初めて泊って以来、時々行くホテルで懐かしい所です。毎年5月になるとこの庭に色とりどりのツツジの花々が咲きます。昼食後、庭を散策しながら写真を撮りました。新鮮な空気の中、碧い芦ノ湖の景色と相まって一段と素晴らしいツツジの競演でした。是非、お楽しみ頂ければ嬉しくおもいます。

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日本人が持った貴重な財産(1)組織より個人を重要視する精神文化

2010年05月28日 | 日記・エッセイ・コラム

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昨日は日本人が失った貴重な財産として自己犠牲や忠誠心を重要視する精神文化を書きました。失うものがあれば得るものがある。人間世界の原理原則です。失った大切なものばかりへ目をやって、新しい時代を非難するのは高齢者の偏見です。悲しい偏見です。

戦後、経済の成長期を通うしてアメリカ文化の影響が入ってきて、少しずつ組織より個人を大切に思うようになって来ました。しかしその速度は非常に遅々たるものでした。日本では個人より組織を重視する社会だったのです。

日本の復興と高度成長は、官僚組織主導による大会社中心の大量生産・大量輸出という組織的な活動で成功したのです。中小企業は親会社の傘下になり、産業界は強固な上下関係の組織になっていたのです。その上に君臨していたのは経済産業省(元の通産省)などの中央省庁でした。政府は日米安保や国連との関係など外交と防衛問題に力を注ぎ、経済活動は大会社中心主義の民間企業へ任せていました。そして、収益を上げた企業は土地投機に走りバブル経済が続いたのです。ニューヨークのタイムズスクエアの土地や建物を日本の会社が買って物議をかもしたのもその頃です。しかし1990年頃このバブル経済が一挙に崩壊したのです。大会社の凋落が起き、中小企業が傘下を離れ、個人の起こすベンチャー起業が盛んになったのです。中央官僚組織主導の大会社中心主義は一挙に瓦壊したのです。

個人の考えよりも会社の中の組織の団結を重視して来た日本の精神文化も崩壊します。転職が盛んになりました。大会社がつぶれそうになって転職をせまったからです。本人にとって辛いことです。中年過ぎてからいきなり放り出されるのですから。

しかし転職が盛んになった結果、人々は本気で自分の人生を自分で設計し始めたのです。これが団体より個人を大切にする文化へ変化する引き金になったのです。欧米型の文化になってきたのです。これを貴重な精神文化にするためには注意深い考えが必要です。個人を重要視することの危険性と、それがもたらす善い結果についてもう一段、考えを深化させねばなりません。この問題は続編で稿を改めて書きたいと思います。

1990年頃のバブル経済の崩壊によって日本人が貴重な財産を持つことになったのです。それは組織より個人を大切にする新しい精神文化を意味します。一人一人が真に自由に人生を考えて生きて行ける社会になったのです。戦後45年でやっと真の民主主義という財産を持つことが出来たのです。

1990年前後とそれに続く長い不況で多くの悲劇が起きました。悲しいことが身の周りにも起きました。しかしそれを乗り越えて新しい文化が生まれたのです。もう一度立ちあがる人々も沢山います。日本は明るい元気な社会になると信じています。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。藤山杜人