キリスト教で重要なのは神とイエス・キリストと聖霊の3位です。「三位一体」と言う場合の3位を意味しています。
聖霊は神が投げ出す野球のボール位の大きさの赤い炎の球で、それが宿った人は不思議な力を発揮して善い事を行います。例えば聖霊のお陰で弟子たちが世界中の言葉が流暢に喋るようになりました。
キリスト教でもう一つ重要な方が居ます。マリア様です。その重要な役割はイエス・キリストを生んだことです。処女なのに聖霊の働きでイエスを懐妊し、ベツレヘムの馬屋でイエスを産みました。傍にはいいなずけのヨゼフがいて、世話をしていました。その事を祝うのがクリスマスです。上の左の写真でマリア様が抱いている子供がイエス・キリストなのです。
ところでマリア様にはもう一つの重要な役割があります。
キリスト教では無病息災・家内繁盛のような現世利益を神やイエスへ頼んではいけないという考えがあります。それは神の意志で決めることで人間がそれを願うことは不遜な行為と考えます。神の御意のままにと祈るのが神へ対する礼儀です。
しかし無病息災・家内繁盛のような願いはマリア様が聞いてくれます。人々がこの世の幸を祈る時はマリア様へお願いするのです。旅の安全もマリア様へ祈ります。南ヨーロッパの街道沿いにマリア様の像が沢山立っています。旅の安全を守ってくれているのです。日本の馬頭観音のようなものです。マリア様へ人々は母へ甘えるように願い事をします。丁度、仏教の観音様のような役割をしています。
このようなマリア信仰のあり方はカトリックやロシア正教などの東方キリスト教にのみあるものです。プロテスタント諸宗派ではマリア信仰はありません。
プロテスタント諸宗派にも神に現世利益を願って良い宗派と、それはなるべくしないようにしている宗派とに分かれます。
いきなり話が飛びますが、戦争へ出征する時、日本人は神社へ「武運長久」を祈ります。キリスト教では武運長久を祈ることは避けるようにします。汝の敵を愛せよという教えに矛盾するからです。しかし弱い人間はそれをマリア様へ祈っているのです。戦争に行っても、どうぞ私が死なないようにして下さいと祈るのです。敵を殺して下さいとは祈りません。この辺のことは人それぞれ違います。明日この問題を再度取り上げて明快に説明したいと思います。
簡単に言えばマリア様は弱い人間のもろもろの願いを神やイエス様へ取りなしてくれるのです。母のように優しく取りなしてくれるのです。このようなマリア信仰の為にカトリックではマリア様の像があちこちに有るのです。なおロシア正教や日本正教会ではマリア様のことを生神様(いきがみさま)と呼んで、重要な信仰の対象にしています。
如何でしょうか?少しでもご参考になれば嬉しく思います。(終り)
この世では色々な恩人との別れを経験してきました。今日はカトリック小金井教会で10年間も信仰についてご指導を頂いた山本量太郎神父の最後のミサがありました。このブログで既に4回も別れの文章を掲載しましたが、いざとなると悲しいものです。その4回の記事を以下に列挙いたします。
(2)あなたの主任司祭はイエス様です!・・・動揺する群衆を一瞬にして静かにする
(4)キリスト教の排他性を打破しようとしたヨハネ・パウロ2世の勇気
ミサ後、新しい辻神父様の歓迎会を兼ねて山本神父様の送別会がありました。
「あなたがたの本当の主任司祭はイエス様です」という言葉を残して山本神父様はいなくなるのです。名残り惜しいので今日の様子を撮った写真をしめします。
個人的な記事で失礼しました。 シルベスター藤山杜人
ネットの上で知り合い、何度かお会いし、その物静かな人柄に惹かれていたHikarunoさんが昨年の暮れから肺ガンになりました。
現在、東京厚生年金病院で抗癌剤を使った治療を受けています。彼との交流はこのブログで何度も記事にして書いて来ました。
下にある写真は昨年の晩秋に東京で開催した展示会の案内です。
ひかるのさんはカトマンズとバンコックの両方に家があり26年も住んでいました。アジアの手紡ぎ、手織り布に魅せられて棲みついてしまったのです。
肺ガンのように胸水が溜まり、呼吸が苦しくなります。日本で治療を受ける決心をします。苦しい呼吸です。足を引きずるようにして成田へ帰ってきました。今年の1月から3月まで東京の大きな病院で腺ガンと診断され抗癌剤の治療を受けました。抗癌剤の治療は副作用がひどく、過酷な治療です。
しかし抗癌剤は効き目があります。ガンがほとんど無くなります。兎に角、飛行機でカトマンズとバンコックへ再び旅立つことが出来るくらい回復しました。あちらでの生活に幕を引くために成田を出たのは3月8日でした。バンコックに一週間居て自宅の整理をします。そして15日にカトマンズへ飛びます。
カトマンズでは15年間住んでいた部屋の大家さん一家が温かく迎えてくれます。一週間の滞在中、食事の世話をすべてしてくれました。抗癌剤で体力の衰えた彼には自炊をする気力がありません。カトマンズの町々を、もう二度と見ることも無いと思い、懐かしみながら散策して日を過ごします。惜別の散歩です。15年間、印象深かった瞬間の風景が脳裏に浮かんでは消えて行きます。上の写真を撮ったときのことも思い出したに違いありません。大家さん一家も主人がガンで亡くなり息子が肝炎になり薬代で火の車です。しかし何時も笑顔の絶えない一家です。
カトマンズの生活に幕を引き、バンコックへに帰ってきました。
ひかるのさんは独身ですが息子が一人います。ストリートチルドレンだった少年を引き取り、育て上げたのです。大人になって働いています。バンコックでは病身の ひかるのさんの世話をあれこれしてくれます。ひかるのさんにとっては唯一人の家族です。その息子とも別れ、東京へ帰って来まました。し残した抗癌剤治療のためもう一度入院するためです。そして又、4月24日に東京厚生年金病院へ入院しました。
カトマンズとバンコックへの惜別の旅については ひかるのさんが詳しく書いて、公表しています。http://blogs.yahoo.co.jp/hikaruno_season に御座います。彼が心身ともに元気だったころのブログは、http://asiancloth.blog69.fc2.com/ に御座います。合わせてご覧下さい。何故かしみじみとした静かな感動を感じられると思います。
ひかるのさんは現在、体力が衰えていますが、抗癌剤は非常に進歩しています。必ずや全快し、再び元気にバンコックとカトマンズへ旅することが出来ると私は信じています。その彼が苦しい病床からブログを書き続けています。http://blogs.yahoo.co.jp/hikaruno_season です。
ご覧下さいまして、彼を勇気づけて頂ければ嬉しく思います。
今日は ひかるのさんの全快を心から祈って終りといたします。
hikarunoさんのブログに初めて会い、ご紹介した記事は、美くしく楽しいブログを発見しました と、「草木染めの世界、その一」です。2008年9月7日と8日の記事です。
下記はHikarunoさんのことを書いたその他の記事の一覧です。
10/04/23 | ||
10/03/26 | ||
インターネットは人々の孤独を解消してくれる | 10/03/10 | |
ひかるのさんの抗癌剤治療の体験報告ブログ | 10/03/02 | |
ガンの治療費を支援する人々に感動しました | 10/02/16 | |
アジアの野蚕、手つむぎ、手織り、草木染めの布製品がございます | 10/02/10 | |
ブログ上の友人がアジアの野蚕シルクの布を展示してくれる民族文化博物館を探しています! | 09/12/03 | |
ネット社会の自由と平等性に乾杯! | 09/11/02 | |
ネット友人と末長くお付き合いをする方法 | 09/09/26 | |
貴方はブログやHPを何時止めますか?そして別離は悲しくありませんか? | 09/08/23 | |
不思議なハンドル名に血が流れ人間になった | 09/08/16 | |
このブログを読んで下さった方々への感謝と惜別の言葉ーその一 | 09/07/30 | |
あなたは外国が好きですか?嫌いですか?日本は狭い島国だと思いますか? | 09/07/23 | |
美しいブログ紙面を作る方法 | 09/06/15 | |
人生(人間)いたるところに青山あり | 09/05/27 | |
楽しくて、考えさせる数々のブログのご紹介 | 08/09/22 | |
草木染めの世界、その二、新しい日本人 | 08/09/16 |