後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

何故オリンピック開催地はキリスト教国に偏っているか?イスラム圏でも開催すべきではないか?

2012年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

今朝、華やかで平和なスポーツの祭典、オリンピック開催に想う という題目の記事を書きました

この記事の中に1896年第一回オリンピック以来の開催地の一覧表をご紹介いたしました。

今朝からこの一覧表を睨んで、考え込んでいます。

オリンピックは全体的には素晴らしい人類の財産です。快挙です。

世界の平和に大きな貢献をしています。

しかし改善すべき点があると思います。企画し、運営するオリンピック委員会の委員の考え方に問題があるのです。

次の2つの点を改めるべきと信じています。

(1)開催地はお金のある所を選んで実行しています。お金が無ければいけないという拝金主義を当然と思っているのです。

その結果、インドやアフリカ諸国では開催しないのです。お金による差別が当然として、多くの日本人もその方針を支持しているのです。

スポーツの大会に豪華な開会式や閉会式は必要ないのです。豪華な設備も不要です。

古代オリンピック程度の設備で充分です。選手はみな裸に近い恰好で出場すれば高価なスポーツウエアーも要りません。

貧しいアフリカやインドでも最小の予算で開催すべきです。

要するにオリンピックは贅沢になる一方で歯止めがかかっていません。今回のロンドンはその点を考え、少し質素になっているとのことですが。

オリンピック委員会の深い反省を祈っています。

(2)オリンピックの開催地はキリスト教国に偏り過ぎています。

いろいろな国際事情の結果、日本、韓国、中国の3国では開催されました。この3国は非キリスト教国です。佛教国です。しかし残りの全ての開催地はキリスト教国なのです。近代化したトルコでも一度も開催されていません。ユダヤ教のイスラエルも開催されていません。

キリスト教国に限り開催し、イスラム教国を始めから度外視しているのです。

お金の問題ではありません。お金ならバーレーンやアラブ首長国連邦などはいくらでも持っています。そのようなく国々にオリンピック委員会は働きかけて、オリンピックを開催すれば良いのです。

いきなり私事で恐縮ですが、私はカトリックです。キリスト教が良いと信じています。

しかしイスラム教国をはじめから締め出すという考え方は何かイエス様の教えに反しているような気がします。「汝の敵を愛せ」という教えに反しているような気がします。オリンピック委員会の委員は本物のクリスチャンならもっと深く考えてみるべきと思っています。

皆様のご意見をお聞かせ下されば幸いと思います。(終り)


華やかで平和なスポーツの祭典、オリンピック開催に想う

2012年07月28日 | 日記・エッセイ・コラム

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上の開会式の日本選手団の写真は時事通信社のインターネット版から転載しました。

開会式の実況中継をテレビで見ています。いろいろな国々の若者が明るい笑顔で行進している光景に感激します。

みんな元気で、屈託もなく歩きながら手を振ったり、写真を撮ったりしながら楽しんでいます。観客席の人々もみんな楽しそうです。

平和な光景です。

しかし代表団を送っている全ての国々は平和ではないのです。内戦をしている国もあります。経済的に困窮している国もあります。飢餓で苦しんでいる国もあるのです。

そのような人間の悲しみを乗り越えて、みんなが平等にこの祭典に参加し、同じルールでスポーツを競うのです。オリンピックこそ人類が協力しあって作り上げた最大の文化的な成果です。全ての人類が他の宇宙人へ誇るべき偉業と思います。

しかし近代オリンピックの開始の頃、ヨーロッパ諸国がアフリカを勝手に分捕り合戦をして、植民地にしていたのです。1600年頃から始まったアフリカからの奴隷貿易がまだ続いていたのです。

ヨーロッパ人はそれを正当化するためにいろいろな事を考え出したのです。

その一つにエジプトは野蛮な独裁国だった、ギリシャこそ自由で平等なヨーロッパの起源だという考えを強く主張したのです。しかしエジプト文明はギリシャへ大きな影響を与えていたのです。最近はそのような趣旨の研究がイギリスなどから発表されています。

第二次大戦前には、いろいろな国々の学校で、使用されなくなった古代ギリシャ語が必須科目として教えられたのです。ラテン語と同様にヨーロッパ人の共通な教養として教えられたのです。それを知っている事がインテリの証でした。

それはヨーロッパ人がアフリカ人より優れているので植民地にして良いことを暗に意味します。

1996年にフランスのクーベルタン男爵の提唱によりアテネで第一回の近代オリンピックが開催されました。

その頃はヨーロッパがアフリカ、そしてアジアより全てにおいて優れているという考えが強かったのです。

しかしクーベルタン男爵はこの風潮に逆らうように地球上の全ての独立国からの選手団を受け入れる近代オリンピックを提唱したのです。彼の偉大さはそのことにあったと私は高く評価そいています。尊敬しています。

しかし植民地のスポーツの選手は支配していた国の国旗のもとに参加したのです。マラソンの孫選手が朝鮮出身でしたが日本の代表団の一人として参加したのです。

第二次世界大戦で中止になった1940年の東京オリンピックは1964年になって開催されました。

1944年にロンドンで開催予定のオリンピックも中止になったのです。しかし戦勝国の故に戦後すぐの1948年にロンドンで開催されました。

そしてそれから64年後の今年、今、現在ロンドンで開会式が行われてります。

全世界のテレビがそれを放映しています。

オリンピックの競技種目も柔道のように各民族の伝統的なスポーツにも配慮しています。

オリンピックこそ人類の偉大な事業です。素晴らしい行事です。

下に近代オリンピックの開催地を示します。

今日は日本選手の活躍と世界の平和を心からお祈り致します。後藤和弘(藤山杜人)

開催都市一覧(濃い色の背景は中止になった大会)
開催年夏季五輪冬季五輪
オリンピアード
ホストオリンピアード
ホスト
1896 I ギリシャ アテネギリシャ
1900 II フランス パリフランス
1904 III アメリカ合衆国 セントルイスアメリカ
1906 III ギリシャ アテネ(ギリシャ)
1908 IV イギリス ロンドンイギリス
1912 V スウェーデン ストックホルムスウェーデン
1916 VI ドイツ帝国 ベルリンドイツ
1920 VII ベルギー アントワープベルギー
1924 VIII フランス パリ(フランス) I フランス シャモニー(フランス)
1928 IX オランダ アムステルダムオランダ II スイス サンモリッツスイス
1932 X アメリカ合衆国 ロサンゼルス(アメリカ) III アメリカ合衆国 レークプラシッド(アメリカ)
1936 XI ナチス・ドイツ ベルリン(ドイツ IV ナチス・ドイツ ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)
1940 XII 日本 東京日本)→
フィンランド ヘルシンキフィンランド
V 日本 札幌(日本)→
スイス サンモリッツ(スイス)→
ナチス・ドイツ ガルミッシュ=パルテンキルヒェン(ドイツ)
1944 XIII イギリス ロンドン(イギリス) V Flag of Italy (1861-1946).svg コルティーナ・ダンペッツォイタリア
1948 XIV イギリス ロンドン(イ