後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日の甲斐駒岳・・・雲乱れる中にかすかに見える光景

2012年07月15日 | 写真

久しぶりに山々の風景を見たくなり車を駆って往復300kmのドライブを楽しんで来ました。東京は晴れでしたが、南アルプスの山は雲の中です。風が強いのか雲が乱れ山並みが見え隠れしていました。

甲斐駒岳の方向の風景写真です。

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帰りに北杜市、武川町の農産品直売所でいろいろな野菜を買いました。一緒に行った家内がズッキーニとルパーブを買って嬉しそうにしていました。ズッキーニはオリーブ油を入れてラタトーユに使います。ルパーブはジャムにします。


合歓の木の花への惜別

2012年07月15日 | 日記・エッセイ・コラム

それは4年前の2008年7月のことでした。山梨の甲斐駒岳の麓の横手という地区で偶然、見事なネムノキの花を見つけたのです。合歓の木とも書きます。

それは夢見るような雰囲気でした。この世の花でないような印象です。あまり感動したので、同じ場所に翌年も行きました。無いのです。4本あった合歓の大木が切られてしまったのです。わずかに1本だけ残っています。それから7月になると毎年その1本の合歓の木の花を見に行きます。しかし以下の写真のように見事な花は二度と見ることが出来ません。

その2008年夏の合歓の木の花への惜別の心をこめて以下に写真を4枚お送りいたします。

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第二次世界大戦後のシベリア抑留は何故起きたか?

2012年07月15日 | 日記・エッセイ・コラム

日本が第二次世界大戦で敗北したのは1945年の8月15日です。空襲で焼きつくされたた都市の風景が忘れられません。暑い夏でした。焼き尽くされた街に夏の陽射しが照りつけています。そのせいで毎年夏になると第二次世界大戦のことをいろいろと思い出します。

そしてこのような悲劇が二度と起きないように祈りつつ、以下に若い方々のためにシベリア抑留のことについてお送りいたします。

シベリア抑留は満州に突如攻め込んだソ連軍が敗戦後、55万人余の日本兵を捕虜にし、シベリア各地で強制労働をさせたのです。あまりの寒さと飢えで5万人余の日本兵がシベリアの土になり、二度と故国の土を踏むことはなかったのです。

このシベリア抑留が何故起こったかという問題を少し広い視野で振り返ってみます。

日本と枢軸同盟を結んでいたドイツがロシアへ進撃し、優秀な人間や若者の民間人を選んで1000万人銃殺した事実を日本人はあまり知っていません。この話をすると驚く人が多いのです。

第二次大戦でロシアの戦死者は1450万人。民間人の1000万人と合計すると2450万人です。これに対してドイツの戦死者は280万人、民間人の死者が230万人で合計510万人です。

戦争に勝ったロシアが2450万人死に、負けたドイツが510万人死にました。これらの数字は正確には調べようもありません。

(ここで用いた死者の数の出典:http://www.geocities.jp/wdbkwy/wdyhmfwys29.htmlです。) これには日本の戦死者数もでています。

日本ではドイツによる、「ユダヤ人の大量殺戮」のみがよく取り上げられますが、ロシアの民間人の大量殺戮もしたのです。その事を忘れては、歴史を理解する場合の公平性に欠けると思います。

ドイツと同盟した日本がシベリアの脅威になっていたのは事実です。そのお陰で、ドイツの侵入・殺戮を容易にしたと考えるのは自然なことです。日本の枢軸同盟のお陰で多数のロシア人が殺されたとロシア人は思っているでしょう。

シベリア抑留は日本人もドイツ人もやられました。ドイツ人のほうが多数で過酷であったそうです。

何故シベリア抑留が起きたか論理的に考える必要があります。

シベリア抑留は無理無体、無法の極み!残酷なロシアの政策!と、いくら非難しても足りないと思います。全くけしからん話です。

また戦後ロシアが頑なに鉄のカーテンを張り廻らせ東西間に緊張が続きました。しかしこの冷戦も1989年にアメリカの勝利で終わりました。ソ連に占領されていたポーランド、チェコソロバキア、ルーマニア、ブルガリア、ハンガリー、リトワニアなどのバルチック3国が皆完全独立したのです。

しかし、シベリア抑留も鉄のカーテンもみなロシアの2450万人の死者が原因の一つです。

共産主義は間違っています。でもロシアの冷酷な政策は2450万人の死者を忘れては理解出来ません。

こんな暗い、悲惨な人間の歴史の話の最後に、実に明るい話をご紹介します。

元日本兵の木内信夫さんがシベリア抑留中に描いたスケッチ風の絵画集がインターネットで世界中へ公開されています。http://kiuchi.jpn.org/nobindex.htmです。

数ヶ国語の翻訳つきです。いろいろな国の人々から感動したという投稿が英語であります。絵画の主題は人々の友情や抑留生活中のユーモアある風景が多いのです。極限状態でも人間を信じ、ユーモアを忘れない木内信夫さんの勇気にみな感動してコメントを送るのです。ロシア人の謝罪と戦争反対のコメントはせつせつとして心にしみます。人類の善意と相互理解の可能性を信じ、筆を置きます。

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。 

後藤和弘(藤山杜人)