第二次世界大戦中に日本軍へ投降したアメリカ軍人の正確な数字は分かりませんが、下の表では25600人という数字もあり、32620人という数字もあります。
その捕虜の41%か38%は死亡してしまい、故国へは帰りれませんでした。
一方、ドイツ軍へ投降した93941人のうち死亡したのは1.1%だけでした。
これを単純に比較して日本人は捕虜にたいして残酷な取り扱いをしたと言う気持ちはありません。捕虜を受け取った戦線の過酷な状況の相違も原因になっている事は容易に想像出来ます。
しかし捕虜達のその後の運命は大きく違っていたのです。
ソ連に侵攻したドイツ軍は2000万人のロシア人を殺しています。ドイツと日本とどちらが残酷だったかという問題には意味がありません。
一方、現在の日本人は、アメリカ軍人の他にも多数のイギリス人・オーストラリア・インド人とオランダ人も捕虜として過酷に取り扱った事をあまり知りません。
ただ、以下の表をご覧になって、静かに戦争の残酷性を深く考えてみたいと思います。
20世紀は戦争の世紀でした。
21世紀こそ地球上から一切の戦争が無くなるようにと祈ります。お祈りします。
そして今日一日平穏に過ごせますように。
===出典:「我が家のホームページ」(http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM)===
日本軍に捕えられた捕虜等
国籍別の死亡率
アメリカ人 イギリス人、オーストラリア人、 オランダ人
英国系インド人
捕 虜 合 計 25,600人 130,000人 37,000人
捕 虜 死 亡 10,650人 8,100人 8,500人
死 亡 率 41.6% 6.2% 23%
強制労働者(オランダ領インドシナ、現インドネシア)
労 務 者 300,000人
労務者死亡 230,000人
死 亡 率 76.6%
第二次大戦中にナチス(ドイツ軍)または日本軍に捕えられたアメリカ人の行方
米軍人の捕虜
ナチス % 日本軍 %
米軍人捕虜人数 93,941人 --- 36,260人 ---
死亡した捕虜 1,121人 1.1% 13,851人 38.2%
抑留されたアメリカ民間人
ナチス % 日本軍 %
抑留された民間人数 4,746人 --- 13,996人 ---
死亡した人数 168人 3.5% 1,536人 11%
出所: AXPOW Association, March 15, 2000
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上の記事は暗い話だったので挿絵代わりに花の写真を3枚添付いたします。
上は ユキノシタ科のノリウツギの花でです。 サビタやノリノキとも呼ばれます。
上はシュウカイドウ科のベゴニア・ドレゲイの花です。
上はコチョウランです。