日本には温泉が各地にあって、多くの人々が源泉かけ流しの湯を求めて旅をしています。湧き出す湯量がありあまるくらい豊富で、泉質の良い温泉に人気が集まります。
この7月14日に訪ねた「しんとろの湯」はまさしく93度の温泉が溢れるように湧き出ています。そして浴槽だけを設置した建物の中に入浴客が絶えません。
場所は東北地方の古川市と新庄市を結ぶ国道47号線に面して中山平温泉の郊外にあります。
この47号線には東から川渡温泉、鳴子温泉、中山平温泉、赤倉温泉、瀬見温泉と数多くの温泉が連なる温泉街道なのです。
この「しんとろの湯」では、人々が広大な駐車場に車を停め、温泉に浸かり、体も洗わずに又車に乗って次の温泉へ行くのです。文字通り老若男女、みんなが温泉マニアらしく、車を降りるとき、すでに半分洋服を脱ぎ、手拭と湯上りタオルを持って出て来ます。
それは不思議な光景です。こんなに多数の温泉マニアを見たのは久しぶりでした。
温泉文化が相変わらず伝承されているのです。そのような温泉マニアのために写真をお送りいたします。マニアなら必ず満足すると信じています。
詳しくは、http://spa.shintoro.com/ をご覧下さい。
建物の裏に巨大な井戸があり、ゴボゴボと凄い音をたてて多量のお湯が沸き出しています。
湧き出す湯の温度が93度なので上の写真のように蓋の無い長い樋に流しながら冷まします。樋の長さは夏冬には調整します。
上の写真はおおきな浴槽だけがある建物です。休む部屋も小さく、食事も出ません。湯に入るだけです。東北地方の温泉では昔から石鹸を使って体を洗いません。
「しんとろの湯」の国道の向かい側にも源泉があり、個人の住宅に温泉を配っているようです。
それにしても東北地方には野趣あふれる温泉が数多くあります。夏の温泉を巡る旅もお薦めです。