今日は日曜日なのでキリスト教のお話をもう一つお送りいたします。
その一派を私は深く尊敬していますが、真似は出来ません。自動車や電気のような近代文明を一切拒否して馬車とランプで生活している狂信的なアーミッシュという一派です。
アメリカに沢山その村落があります。アメリカ社会の奥の深さは我々日本人の想像を越えるものがあります。
私は1989年と90年にオハイオ州立大学で働いていたことがあります。単身赴任でしたので、週末になるとオハイオ州の農村地帯をよくドライブして楽しみました。
その折りに近代文明を拒否して原始的な生活をしているこのアーミッシュの村落を偶然見つけたのです。帰宅していろいろ調べてみました。そしてアメリカ人の同僚に聞きましたところ、是非訪問して一泊してみなさいと言われました。
アメリカの東部や中西部には自動車、電気、ガス、水道を拒否して、中世のヨーロッパの農村生活を現在でも続けているアーミッシュという人々が住む村が散在しているのです。
ルターの宗教改革で生まれた純粋原始キリスト教の一派で絶対平和主義の信仰を守っている人々だそうです。
そこでオハイオ州の北部にあるアーミッシュ村を1990年に訪問し、一泊しました。
その時の旅行記は、外国体験のいろいろ(12)にあります。クリックすると開きます。ブログ:http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp の2007年11月24日に掲載した記事です。
今日は彼らの生活ぶりの写真だけを下にお送りします。
特に3枚目の室内の写真を注意深くご覧下さい。部屋には電燈が無く、薪ストーブが中央にあるだけです。
衣類も壁にぶら下がっているだけで、何枚もクローゼットに並べて吊るして仕舞うほど沢山持っていません。下着は箱に仕舞い、農作業と礼服を共用する服を毎日着ています。
農作業にはトラクターは一切使いません。4枚目と5枚目の写真のように馬車と人力だけで刈り取りを行います。
彼らはアメリカの義務教育を受ける義務はありません。税金も収める必要もありません。しかし徴兵には従うのでアメリカ人としての国籍を持っています。徴兵に応ずるときは徴兵期間を延長して平和的な看護兵や後方勤務に着きます。
そんな人々を抱え込んでいるのがアメリカ社会なのです。
この様な人種の多様性がアメリカ社会の強さの原因になっていると良く言われています。
下の写真をお楽しみ下さい。
写真の出典;http://en.wikipedia.org/wiki/Amish と http://www.google.co.jp/images?hl=ja&q=%EF%BC%A1%EF%BD%8D%EF%BD%89%EF%BD%93%EF%BD%88&lr=&um=1&ie=UTF-8&source=univ&sa=X&ei=x21sTdiDCoXovQPLhoHYBA&ved=0CDQQsAQ
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