後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

今日のの花はユリとカンゾウとヒマラヤ・ユキノシタです

2014年07月19日 | インポート
今日の花はユリとカンゾウとヒマラヤ・ユキノシタです。
最後の五枚目の写真がヒマラヤ・ユキノシタです。
昨日、都立小金井公園で撮ってきました。
 
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ウクライナでの大型旅客機撃墜事件・・・戦争が人間の人格を破壊する

2014年07月19日 | 日記・エッセイ・コラム

7月17日のマレーシアの大型旅客機がウクライナ上空でミサイルで撃墜されました。乗員283人と乗組員15人の合計298人は全員死亡しました。

この298人の方々のご冥福を祈って、静かに合掌いたします。

この事件を起こしたのは親ロシア武装集団です。ウクライナ政府軍から奪ったロシア製地対空ミサイルのブクを発射したのです。

ミサイルを発射した親ロシア武装集団の戦闘員は上空10000メートルを飛んでいた大型旅客機が民間機と知っていたと思います。上空10000メートルは肉眼で見えるのです。双眼鏡を使えば民間機だと簡単に識別がつく筈です。

・・・「自分たちが命をかけて戦っている戦場の上空を飛ぶ飛行機は、味方の飛行機以外は全て撃墜するのが当然です。味方の飛行機以外が白い機体を輝かせて悠悠と飛んでいることが癪に障るのです。手もとに引き金を引けば一瞬にして撃ち落とせる高性能のミサイルがあるのです。やっつけてしまえ!」・・・・・

このように考えることが人格破壊なのです。

戦争が人間の人格を破壊するのです。

下に戦争が人格を破壊する実例をご紹介いたします。

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 大地一人著、「狂った父」http://www5.ocn.ne.jp/~gobest/daichikazutonosakuhin.html

私は昭和28年(1953年)生まれですが、私の世代の父親はほとんど軍隊経験があります。
 それは何を意味するかと申しますと、ほとんどは『厳しく、かつ暴力を振るう父親だった』ということです。なぜなら彼らは軍隊でいつも殴られていたからです。作用反作用の法則で、殴られた体験を、自分より年少者に投射するわけでございます。私も父に殴られましたが、もちろんそれは厭な思い出です。
 あともうひとつ、私の父親はときどき狂いました。どういうときに狂ったかと具体的に申せば、たとえば私が家で宿題の習字を書いておりまして、掌などが墨汁で汚れたとき、必ず発狂するのでございました。どのように発狂するかと言えば、「何だ、その手は!手を汚さないと書けないのか!馬鹿野郎!」と悪鬼のような顔で絶叫するのでした。その後、忌々しげに舌打ちをいたします。そして「さっさと洗って来い!」と怒鳴ります。その他、万年筆のカートリッジを交換するときに、手をインクで汚したりしても同様でした。しかし、考えてみれば、習字をしていて、手が汚れるのは、当然でございまして、子供心に、私は発狂する父を、不思議さと嫌悪感の綯い交ぜになった複雑な気持ちで観察しておりました。さらには、こういうこともございました。私が一度、ガラスで足首を切り、かなり出血したとき、父親は異常に発狂し、「ふざけるな、バカ野郎!」と怒鳴りながら、鬼の顔で私の脛を何度も思い切り叩き、「本当にどうしようもない奴だ!」と舌打ちをし・・・その後、これらの発言と行為を何度も繰り返しました。それは文字通り大発狂であり、そのときも私は不思議さと嫌悪感のいっぱい混ざった気持ちで父の鬼のような顔を眺めておりました。子供に対する「大丈夫か?」というような同情心はカケラもございませんでした。そう。まさしく悪鬼なのでございました。普段の父は比較的温厚な人でした。ですから、それだけに、まさに180度の大転換でございました。
 そういう子供時代の厭な記憶、その謎解きができたのは30歳頃のことでした。
 そう。父は軍隊時代、看護兵だったのです。看護兵と申しますのは、ケガをした兵士の看護をする兵士を意味します。当然、軍隊は殺し合いをする集団ですから、傷病兵がたくさん発生します。しかもその傷の程度は、相当の重傷者が多かったでございましょう。傷病兵が運び込まれるたびに、父は忙しく、手足のなくなった兵士や、銃弾を受けた兵士や、刀で背中を切られた兵士の看護をしていたわけでございます。ほとんどの兵士は皆血まみれだったのでございましょう。手も足もは真っ赤に血で染まっていたのでございましょう。そして、軍隊から戻ってきて、子供を作り、その子供の手が墨汁やインクで汚れているのを目にしたとき、軍隊時代の血まみれの兵士を思い出したわけです。で、フラッシュバック現象により、大発狂したわけでございました。
 そのような謎解きができて初めて、父の発狂も実はかわいそうな一面を持っていたんだなと思えるようになったわけでございます。
 40歳ころ、俳優の武田鉄矢さんのエッセーを読んでいたとき、彼のお父様も、全く同じようなことをなさっているのを知りました。武田さんのお父様は、酔うと、出刃包丁を振り回し、自分の子供を皆殺しにしようと、追いかけ回したそうでございます。そう。武田さんのお父様もお酒を飲みすぎたとき、たまたま軍隊時代に中国兵を殺した記憶が蘇ってきたのだと思われます。
 ところで私たちの学生時代は、学生運動の全盛期でした。学生は徒党を組んで、角材や火炎瓶を手に、警官や機動隊と武力衝突を繰り返しました。そういう学生の暴力も、実は軍隊時代の父親を真似していただけではないか・・・と、今の私は思っております。
 私たちの父親たちは、ともすれば、規律ある軍隊時代を懐かしみ、逆に私や私の少し前の世代の人々は、軍隊体験の欠如に対する引け目やコンプレックスを抱いておりました。
 でも今ここで、私は心の底より断言いたします。そう。軍隊とは一種の『気違い集団』なのでございます。軍隊に入隊した途端、正常な人間性が麻痺し、狂った殺人集団と化してしまうのです。そのときのトラウマは、たとえ生存して戻ってきても、その後何十年経っても、あるいは普段はいくら正常な方でも、絶対に消えることなどございません。
 ですから軍隊体験を決して称えてはいけません。どんなに軟弱で泣き虫な人間であろうと、軍隊を経験していない人間こそが、ノーマルな人間なのでございます。
 

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関連の写真を下に示します。一番上は撃墜されたマレーシア航空の直前の姿です。その下は墜落現場の写真です。そして最後は使用されたと言われているロシア製の地対空ミサイルのブクの写真です。出典は、http://www.all-nationz.com/archives/1006143617.html です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

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