後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

集団的自衛権の閣議決定に対する世論調査では反対が過半数になり、安倍政権支持率の低下!

2014年07月04日 | 日記・エッセイ・コラム

読売新聞は集団的自衛権の閣議決定の後に緊急の与論調査を行ないました。今日の読売新聞の2面と4面と10面にその結果が掲載されています。

世論調査は7月2日と3日に無作為に選んだ有権者1059人へ電話をして回答を聞き取ったのです。

その結果の骨子は以下の通りです。

Q、あなたは安倍内閣を支持しますか?

支持する、48%(前回の調査では57%)。  

 支持しない、40%(前回は31%)。  その他、3%。   答えない、10%。

Q、安倍内閣の経済政策を評価しますか?しませんか?

評価する、49%。   評価しない、39%。

Q、集団的自衛権の容認の閣議決定を評価しますか?しませんか?

評価する、36%。   評価しない、51%。   答えない、13%。

Q、今回の閣議決定で戦争の抑止力が大きくなったと思いますか?思いませんか?

抑止力が高まる、39%。  そうは思わない、49%。   答えない、12%。

Q、政府は集団自衛権について国民へ十分説明したいますか?

十分に説明している、13%。  そうは思わない、81%。  答えない、6%。

Q、避難する日本人を輸送中のアメリカの艦船を自衛隊が守ることに賛成ですか?

賛成する、67%。   反対する、21%。   答えない12%。

Q、グアムやハワイにある米軍を目標にした弾道ミサイルを自衛隊が撃ち落とすことに賛成ですか?

賛成する、37%。   反対する、51%。   答えない、12%。

Q、日本向けのタンカーなどの通路の機雷除去の作戦をすることに賛成ですか?

賛成する、67%。    反対、23%、    答えない、9%。

以下省略します。

以上は読売新聞の全国的世論調査ですが他の新聞社の世論調査結果も同じようだと報じられています。

この世論調査で明確になったことは以下の4点と私は考えます。

(1)安倍政権の経済政策は評価するが49%で、評価しないが39%と好評なのに安倍政権の支持率が、前回の57%から48%へ急落した原因は、集団的自衛権の閣議決定が原因になったとしか考えられない。

(2)集団的自衛権の閣議決定に関しては、世論調査では過半数が反対しています。

(3)集団的自衛権の内容が説明不足と思っている人が81%もいました。

(4)自衛隊の出動は避難中の日本人に直接危害が加わりそうな場合以外は反対です。特にアメリカ基地攻撃のミサイルを自衛隊が撃ち落とすことには反対が過半数になりました。

安倍政権の支持率の急落に自民党が衝撃を受けているという報道が出ていました。そして野党は反転攻勢の機会と喜んでいるそうです。

一方、菅官房長官は閣議決定すれば支持率が下がることは予想していたと言ったのです。そして支持率が下がっても「一番大事なのは、国民の生命と財産、国の安全に責任を持つことだ」と述べたのです。何か口惜しまぎれのように聞こえます。

このブログでは何度も集団的自衛権の問題を取りあげ賛否両論の諸々の意見をご紹介して来ました。

私自身は集団的自衛権の行使に賛成ですが、与論は厳しく反対しています。このような社会の動向では憲法第9条の改正などまだまだ不可能のようです。

これが今回の与論調査で明確になったのです。さて皆様はどうのようにお考えでしょうか?ご意見を頂ければ嬉しく存じます。


花園や植物園を作る人々の心の豊かさ

2014年07月04日 | 日記・エッセイ・コラム

あれは三十年も前のことです。シンガポールに行ったときイギリス人が遺した植物園に行きました。

赤道直下の暑い園内を歩きながら、地面から湧き上がったような熱帯樹の巨木に圧倒されたことがありました。

そしてその植物園を遺して引き揚げて行ったイギリス人の心の豊かさに感心しました。

日本にも植物園や花園が各地にあります。

これも十年以上も前のことですが、宮城県の栗駒岳の麓にある一迫ユリ園(イチハザマ・ゆりえん)に行きました。下の一番目の写真がその風景です。

あまりにも見事だったので、ユリの世話をしている男の人に栽培方法を聞きました。

花が終わる秋の末にこの広大なユリ畑を慎重に掘り起し、ユリの球根を冬の間、乾燥させ、そして特殊な薬剤で消毒を何度もするそうです。この作業が一番大変なそうです。それさえ丁寧にすればユリは問題なく咲いてくれるそうです。この一迫ユリ園のユリは全てオランダまで行って色彩の違うものを買って来たそうです。

この話を聞いて以来、私は植物園や花園に行くたびに、作業服で働いている人々へ感謝し、笑顔で会釈するようになりました。彼等の心が豊かなのです。

私がよく行くところは都立神代植物園と都立薬草植物園と京王フローラル・ガーデンです。他に府中市の郷土の森博物館公園と昭和記念公園などの花園です。

何処に行っても土にまみれた作業服を着た人々が黙々と働いています。作業はきついようですが楽しそうに働いています。そのような姿を見るとつい頭が下がります。天職に恵まれた人々です。彼等の人生は幸福に違いありません。

植物に興味を持っている人に悪人はいません。

そう言えば私が花々や植物に興味を持つようになったのは結婚してからです。家内が活け花を飾ったり、庭に小さな花々を植えて咲かせるので自然にその影響なのです。これ以上くどくど書くと妻自慢になりますので止めます。

それよりも下に一昨日、都立薬草園で撮って来た花々の写真を5枚お送り致します。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

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上の写真は宮城県の栗駒岳の麓にある一迫ユリ園(イチハザマ・ゆりえん)の風景です。自分で撮った写真です。

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上の写真はキク科のカルドンです。葉柄は食用になります。

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上の写真はヨウシュ・イブキジャコウソウです。シソ科で日本種は伊吹山に咲いています。

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上の写真はユリ科のギボウシです。

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上の写真はハナハッカです。オレガノとも言います。地中海料理の香味料です。

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上の写真はヒマワリです。タネからヒマワリ油が取れます。