おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

死んで生まれ変わる

2006-11-09 22:04:03 | つぶやき
今日警察OBの方と話する機会があった。
携帯問題、いじめ問題・・・。
携帯サイト。相変わらず子どもたちが巻き込まれる、
むしろ興味本位でアクセスする子どもたち。

物心ついた頃から携帯、インターネットが当たり前の生活。
塾通いの子は、もう4年生ごろから携帯電話を常に携帯している。
親も持たせることに何の不安もない、
安心するために持たせる場合も多いとか。
被害者から加害者にもなりうる事態に。
子どもがどういうふうに携帯を利用しているか、無関心な親も。
まあ、当然なことだなと聞いていた。

そのうち、話題が今のいじめによる自殺へ。
警察も学校には入れず、家庭の子どもへの虐待にも、
積極的にはかかわれない。
要請されてやっとできる、犯罪要件が満たされないと動けない。
児童相談所も今や手一杯の状況で・・・。

そして、何でいじめを苦にして、死んでしまうのだろうか。
話が進む。
どうしていじめに気づかないのか、
子どもを囲む大人の目は今は放任・無関心になって・・・。

いろいろ話しているうち、こんなことを聞いた。
ある統計で、人の生命に関するアンケート。
「死後の世界があるか」とか「死んだら、また生まれてくるか」などの質問で、
最近、「死んでもまた生まれてくる」ということを
信じている子どもが増えてきている、とぼっそと話してくれた。

「かけがえのない生命を大事にしよう」とか
「二度とない人生を有意義に生きよう」
などと子どもたちにも語っているが、
「死んでもまた生まれてくる」ことを信じる子どもが、
前よりも確実に増えているらしい。
いじめや悩みや叱責や失敗で簡単に?命を絶つ子どもは、
こういうふうに、こんな辛いなら、
死んでまたもっと楽しい?ところ・人生を歩めるかもしれない・・・。

浄土思想。死んで、西方十万億土・極楽。
安楽な、何の憂いもない世界に行ける、
このことを阿弥陀如来に成仏を祈願する。
そうした信仰心とは異質の、新たな生死観が子どもたちの間にあるのか。
それほどたやすく、今世から今世へ
再び生まれ変わることを確信できるのか。

あたかもゲームをリセットしてやり直せる、と信じているのか。
子どもの自殺が、こうした思想的背景、雰囲気のなせるものだとしたら、
かなり深刻な事態ではある。
果たして死によって、また今生に生まれてくるのか。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする