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おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

カーナビの見方。前後それとも南北?

2010-12-08 19:39:52 | つぶやき
 友人の車の助手席に乗って出かけた。ちょっとわかりにくい道筋なので、カーナビを見ながら。何気なくカーナビを見る。どうも勝手が違う感じ。車の方向を示す矢印が下に向いていて、車は進んでいく。
 そのうち、信号を左折。カーナビだと下に進んでいく。
 「道が違うんじゃないの」「そんなことないですよ」「だっておかしいよ、下に向かっている」「そうですよ、南に向かって行くんだから」
 ここではじめて気づきました。カーナビの表示。上が北を示し、下が南。まさに、地図通りの表示だった! 北の方から出発して左折、右折して(東西方向に曲がって)だんだん南に向かっているのです。
 こちらがカーナビを見るときは、進行方向が常に上に来るように設定、右左折するときは、カーナビの方も回転?する。これが普通の利用法だと思っていた。ところが、文字通り東西南北で表示する方法でカーナビを用いる方にはじめてお目にかかったというわけです。
「ちょっと待って何かおかしいよ、これって」
「だって、これのほうが便利じゃないですか。今の自分の位置がきちんと確認できて」「信号で右左折するとき、戸惑う感じ」
「それは、自己中心主義すぎますよ。南北がくるくる変わってかえって目が回ります」「車に乗っているときは、右か左か前へ進むかという進行方向が大事であって、南北は関係ないじゃないの。下に向かって進んでいるなんて混乱するばかりで、信じられん」
「いやむしろ、今、自分が地図上でどの位置にいるかということが大事ですよ」
 認知心理学などの本では、世界には、位置を示すのに、東西南北で指示する民族・集団もあるとか。例えば、日本語だと、「人があそこの木の右に立っている」とか「犬が木の前にいる」とか表現する場合でも、「人があそこの木の東に立っている」とか「犬が木の南にいる」とかというらしい。その場合、自分の家からかなり遠くに離れていても家の方角を正しく指さすことが出来るそうだ。ところが、「左右。前後」で位置を示す言語を使う人は、家から遠く離れると我が家のある方向を指さすことは難しい、と。
 ひところ、男女間の世界認識の差異を「地図の読めない・・・」とかという本で分析していたが、このカーナビ利用法によって、男女の関係なく世界認識(認知)へのアプローチの違いが出て来るのだろうか、それとも単なる感覚の違い?
  


コメント
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