「水戸街道」をゆく。第3日目。12月10日(土)。快晴。空は真っ青。しかし、寒風(この辺りだと「筑波颪(おろし)」とでも表現するのでしょうか、強風が吹きすさぶ一日でした。
「東海道」の旅。静岡では強い西風に向かって進みましたが、今回は北風。土地によって吹く風の向きは違います。
(8:58)前回の最終地点、「取手宿本陣」からスタート。
取手宿から次の藤代宿までは、利根川と小貝川の氾濫などで、本通り、中通り、椚木廻り、大回りの4本の街道があったとされています。今回の旅では、一般的に歩かれ、道標が随所にある「本通り」を歩くことにします。
旧街道筋らしい古い町並みが所々に残っています。
商家らしい佇まい。
(9:05)「八坂神社」を過ぎ、県道を左に入っていきます。振り返る。
しばらく進むと、左手に「水戸街道」道標。「江戸与利十里八丁」。そのすぐ左手に「阿夫利神社」。
(9:13)旧道は右に曲がって県道を渡ります。
振り返って望む。
この道は周囲より一段と高くなっていて、「利根川」土手に向かいます。
(9:19)「利根川」の堤防に近づいたら、左の道に入ります。風強し。
静かな道を期待して。
左手に「吉田八幡神社」。
利根川の土手。散歩する姿。
しばらく住宅街を歩きます。車も通らずのんびりといかず、風が強い。広い敷地と大きなおうちが目立ちます。
振り返って望む。
しばらく進むと、先ほどの道標と同じ道標が「サイカチ」という木の下にあります。
「江戸与利十里二十二丁」。
サイカチ
樹高17m 幹周り2.3m 推定樹齢 202年
水辺を好む樹木であり、吉田地区は適地といえる。さやは30㎝位になり、若いさやはつぶして洗剤にトゲは利尿剤や解毒剤として利用された。
見上げると、枯れたさやがけっこう残っていますが、分かりにくいので「Wikipedia」から。
(9:30)この先は、田んぼの中の一本道。
田んぼの向こうには筑波山。穏やかな風景(実は激しい風に吹き飛ばされそう)
1880年代のようす。 現在のようす。→が水戸街道。
但し、1180年代の地図(「歴史的農業環境閲覧システム」より)では「陸前浜街道」は、通称「中通り」と呼ばれた道となっています。「本通り」の西側、田園地帯の西縁を進んでいるようです。
1880年代のようす。
右の直線が今回歩いた「本通り」、西の曲がりくねった道が「陸前浜街道」(中通り)。
現在のようす。
本通りはほぼかつてのままだが、「陸前浜街道」(中通り)は定かではない。