そろそろ梅の季節。隅田公園の梅はどうかしら? と。昨日(2月8日)夕方、立ち寄ってみました。
梅めぐり散歩道 梅と日本文化
梅は遣唐使がもたらした花木で、たちまち日本人に愛されるようになりました平安時代になり、梅は上流社会の流行花木になり、和歌などに多く歌われました。
梅にまつわる話では、菅原道真が太宰府に左遷されたとき、庭の梅があとを追って飛んだ「飛梅伝説」有名です。安土桃山時代には中国で愛されてきた松竹梅が日本化され、江戸時代からめでたいデザインとして、鏡、櫛、衣装、陶磁器などに描かれるようになりました。また江戸時代には、梅の品種が改良され、白、八重、一重、枝垂れなど200種以上の品種が創られ、梅の名所が各地に創られるようになりました。
江戸幕府開府から400年を経て、ここ隅田公園に桜に先駆けて春の訪れを知らせる梅を植栽し「梅めぐり散歩道」を整備しました。
ここには、2019年から毎年訪れています。
一昨年は2月6日、去年は2月3日。今年は例年に比べ、開花が遅いように感じましたが・・・。
2020年2月6日。
2021年2月3日。
スイセン。
※去年は、2月4日に「春一番」。例年よりもずいぶん早かった。
さて、今年は?
午後4時頃。すでに西側の高層ビルの陰になってしまい、日差しも今ひとつ。ちょっと明るさが足りなかったかな。
まだ蕾のままの木も。
明日は、警報が出されるかも知れない、雪模様。
「春は名のみの 風の寒さや。谷の鶯 歌は思えど 時にあらずと 声も立てず。 時にあらずと 声も立てず。」(吉丸一昌作詞・中田章作曲)と『早春賦』で歌われる如くの日が続きそうですね。
※「早春賦」
長野県大町市から安曇野一帯の早春の情景をうたった歌とされ、旧制長野県立大町中学(長野県大町高等学校の前身)の校歌の制作のために訪れた吉丸が、大町、安曇野の寒さ、そして春の暖かさを歌っている。(「Wikipedia」より)
※吉丸一昌
1873年9月15日 - 1916年3月7日)は、日本の作詞家、文学者、教育者。代表作は「早春賦」など。東京府立第三中学校教諭、東京音楽学校(現在の東京芸術大学)教授。大分県北海部郡海添村(現臼杵市海添)出身。
旧制府立三中(現両国中・高校)の校歌の作詞者でもあります。
春は名のみの 風の寒さや
谷のうぐいす 歌は思えど
時にあらずと 声もたてず
時にあらずと 声もたてず
氷融け去り 葦はつのぐむ
さては時ぞと 思うあやにく
今日も昨日も 雪の空
今日も昨日も 雪の空
春と聞かねば 知らでありしを
聞けばせかるる 胸の思いを
いかにせよと この頃か
いかにせよと この頃か
歌詞の「春は名のみの」とは、暦の上での立春のこと。「立春」は、冬至と春分の中間にあたり、この日から立夏の前日までが暦の上での「春」となります。節分がその冬と春の境目の日。
作曲者の中田章さんは、『夏の思い出』『ちいさい秋みつけた』『雪の降る街を』などで有名な中田喜直のお父さん。
隅田公園内「花」碑。
武島羽衣作詞・滝廉太郎作曲
春のうららの隅田川 のぼりくだりの船人が 櫂のしづくも花と散る ながめを何にたとふべき・・・