おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

京成成田駅~千葉バス「大栄支所」。その6。三橋鷹女。(「佐原街道(成田街道)」をゆく。第4日目。)

2019-06-05 18:33:05 | 佐倉街道


                         

 京成成田駅前の「餃子の王将」に入り、少しのどを潤し、表参道へ。けっこうな人通り。外国人が多そうです。
 実はこのチェーン店、日頃よく利用する駅前にもあって、ちょくちょく立ち寄るお店。5月末までポイントキャンペーンをやっていて、あと少しで目標ポイント達成。と、このお店で見事、達成!

こういうカードと割引券を入手。

少し参道を進むと、右手の広場で成田の地酒の試飲会が終了間際。

(15:54)さっそく、行きに見つけた「不動仁勇」のところに。

ほろ酔い気分で散策です。右奥がここも有名な地酒「長命泉」。

長い参道をそぞろ歩きする観光客。 

建物は新旧併せ持つ印象。

全国に名の知れ渡った「なごみの米屋」。

                         店内の賑わい。

(16:04)参道の真ん中に位置する時計台。
                  十二支が描かれています。

参道は緩やかにカーブした坂道に。

右手に「俳人・三橋鷹女」ブロンズ像。

                     
 女流俳人鷹女は、明治32年(1899)に成田町成田(現在の成田市田町)で、父三橋重郎兵衛・母みつの三女として生れました。本名はたかです。成田幼稚園、成田小学校をへて、成田高等女学校(現在の成田高等学校)を卒業しました。
 大正5年(1916)に上京、同11年(1922)に歯科医師の東謙三(号剣三)と婚姻し、夫と共に俳句にいそしみました。
 初めは「鹿火屋」、次に「鶏頭陣」などに属しましたが、のちには永く結社に拠らず、独自の句境を築きました。
   夏痩せて嫌いなものは嫌ひなり
   白露や死んでゆく日も帯締めて
   口中一顆の雹を啄み 火の鳥や
 などの句はよく知られています。
 昭和47年(1972)、73歳で永眠しましたが、生家に近い田町の、通称白髪毛にある三橋家墓所に葬られました。
   千の虫鳴く一匹の狂ひ鳴き(遺作)
 このブロンズ像は鷹女の生誕百年を迎えるに際し、市民ならびに多くの賛助者の協力によって、彼女の姿をふるさとの地成田によみがえられたものです。

                     鷹女の像をつくる会

 三橋 鷹女(みつはし たかじょ)は、女性俳人として中村汀女・星野立子・橋本多佳子とともに四Tと呼ばれました。
 この方の句で印象的だったのは、

 この樹登らば鬼女となるべし夕紅葉

 です。
この句でも知れるように、女性の情念を詠む前衛的な句風で、表現の激しさは、当時の女性俳人の中でも異色の存在でした。以下のような、まさに鬼気迫る句を残しています。

老いながらつばきとなつて踊りけり
墜ちてゆく 燃ゆる冬日を股挟み
鞦韆(しゅうせん)は漕ぐべし愛は奪うべし


注:鞦韆=ぶらんこのこと。

 蘇東坡の詩に、

 春 夜
 春宵一刻値千金 
 花有清香月有陰 
 歌管楼臺聲細々 
 鞦韆院落夜沈々


 がある。

しだいに陽が西に傾いてきます。それでも人通りはまだまだ絶えません。 

                  



名物のうなぎ屋さんが軒を連ねています。

店頭でうなぎをさばく職人さん達。手際の良さに感心。

伝統がある佇まいの建物が左手に。「大野屋」。
 成田山新勝寺山門のちょっと手前に立つ、3階建て+望楼の豪壮な木造旅館つくり。江戸時代からの宿屋ですが、現在、宿泊は対応せず、名物「うな茶漬」「うな重」「漬物茶漬け」などの料理店、および漬物店を営業しているようです。「手打ちそば」も。

(16:25)そろそろ駅に向かうことに。

                     

 次回は、「大栄支所」から佐原までです。

                   「勧進帳」。


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2 コメント

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三橋鷹女 (おやじ)
2019-06-06 13:50:08
この俳人が成田出身とは知らず、参道でこの方のブロンズ像を見出したときは驚きました。
 この方の句には印象深いものが多いです。
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Unknown (aya7maki)
2019-06-05 20:23:20
こんにちは〜つゆです。
成田は空港しか行ったことがなくて、沢山の写真とともに、興味深く拝見いたしました。
3階建ても、ずっと見ていたいような、味わいがありますね。
返信する

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