おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

きかんしゃトーマス「じこはおこるさ」

2010-02-02 21:16:22 | つぶやき
 孫。5歳になったばかりの男の子。まだ幼稚なのか、未だにトーマスにやけにご執心。この間まではトーマス、ゴードン、ジェームス、ヘンリー(けっこう高い!)や貨車などをプラレールに走らせて喜んでいた。
 ところが最近は、汽車同士を正面衝突させて脱線させたり、机の上から落としたり、滑り台の上から走らせて転倒させたりと、はては、汽車や貨車を次々と積み重ねたりしながら、「事故だ」「事故だ」と鼻歌を歌いながら楽しんでいる風情。「おいおい、こんな事故、人が乗っていたら大変だぞ、荷物だって大変なことに、機関士だって・・・。」「大丈夫、大丈夫、おもちゃだから・・・。」
 この孫、じいさんのパソコンで「じこはおこるさ」の歌を聞くのが、一番の楽しみ(に近い)。我が家に来れば、必ず見たいと言い出して、パソコンを開けさせる。そして、画面が出ると、この歌をリズムに乗って、画面を真剣に見つめながら、一緒に歌い出す。
 映像は、スゴイ事故ばかり。崖から転落したり、池に落ちたりなんて、たいしたことはない。ボルダーという大岩に襲われて、車庫が爆破、炎上する。車止めを突き破って、客のいる床屋に飛び込む。暴走して、駅舎に突っ込み、壁から飛び出す。目の前で正面衝突する。ぶつけられた貨車が、空中を回転してバラバラと落下。貨車が埠頭の岸壁を超えて、次々と船の上に落下していく。どす黒い油が顔にかかる、血糊みたいなものが飛び散る。など、重大事故、悲惨な場面が、続々。
 それらの映像にかぶせて、少年達と成人男性の声が明るく、実に軽やかにテンポよく歌われる。
 その歌詞の一部。「よそ見していると、事故は起きる」「思いつきでやると、きっと失敗する」「調子に乗ってやると、バチが当たる」「いい気になっていると・・・」「忘れていると、事故は起きる」「標識はいくつもあるのに、大事なものを見落として」「自信過剰」「集中力散漫」など、何だか教訓的な言葉がちりばめられている。
 ひとたび事故を起こした時は、「いつだって事故は起きるものさ」「おちこまない」「運がないときは、しょうがない」「二度とやらなければいい」など、これまた、教訓的な歌詞が・・・。
 インターネット上には、この歌に合わせた自作のビデオ(投稿)がいくつかある。それを一通りみてから、やっと自分の遊びに戻る。
 大人の目から見ると、現実の鉄道事故のすごさ、悲惨さをつい連想してしまって、実に残酷で、無神経な歌詞と歌い方、と。おもちゃを乱暴に扱うことにも、ついつい気になってしまう。
 考えてみれば、子ども達に人気の「アンパンマン」も顔を食べさせたり、バイキンマンの非道ぶりなど、荒唐無稽さの中であっても、大人の常識からあれっと疑う場面もある。戦隊ものなど、言ってみれば、これよりも地球規模で・・・。ついつい大人の目線であれこれ言ってしまうが、子どもは子どもなりに、遊びの世界と心得ているのだろう。
 それにしても、この歌、車を運転しているときなどについ口ずさんでしまうほど、すでに私の頭の中に、しっかりとたたきこまれてしまった! 事故防止のためにはなっているかもしれないが!

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