モッコウバラ。黄色と白と(我が家の)。
モッコウバラ。
今日の東京地方は、晴れ。気温も高い。風も強い。
そして、今日は、24節気の6番目「穀雨(こくう)」。
今年は4月19日(水)〜5月4日(土)の期間で、5月5日(日)が「立夏」となります。
「春の柔らかな雨に農作物が潤う」という意味で、穀物の成長を助ける雨のことです。
『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されている。(「Wikipedia」より)
「春雨じゃ濡れていこう」とは、新国劇『月形半平太』で主人公が傘を差し掛ける舞妓に言う有名な台詞。
英語だと、Let's feel the spring rain on our face.
春雨は、このころの、しっとりと降る雨のことをいうようです。
最近の雨は、「しっとり」とはかけ離れて雹が降ったり、窓に吹き付けるような雨だったりで、情緒もありません。
実際は、4季というよりか、2季になりつつあるようで、冬から夏へと、いきなり暑くなりました。
ワイシャツ姿、半袖姿が目立つ、今日この頃。冬物はタンスじまい。肌掛け1枚で済むような東京地方の夜です。
我が家の猫たちも、開いた窓から外を眺めるように。
(「向島百花園」にて)
「七十二侯」によって「3期」に分かつと、
・初侯 4月20日〜4月24日頃
葭始生 あしはじめてしょうず
水辺の葭が芽吹き始め、山の植物、野の植物が緑一色に輝き始める頃。葭は、最終的にすだれや屋根などに形を変え、人々の生活を手助けしてくれます。
霜止出苗 しもやんでなえいづる
暖かくなり、霜も降らなくなり、苗がすくすくと育つ頃。田植えの準備が始まり、活気にあふれている農家の様子が連想できる言葉です。
・末侯 4月30日〜5月4日頃
牡丹華 ぼたんはなさく
百花の王である牡丹が開花し始める頃。美しく、存在感があり堂々としている牡丹。中国では、国の代表花として牡丹があげられ、数え切れないほどの逸話や美術に登場します。
(この項、「暦生活」HPより)
(「同」にて)
※「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」の例えがあるように、芍薬は枝分かれせずまっすぐ伸びるのに対し、牡丹は枝分かれして横に広がります。
芍薬。
旬の野菜としては、筍(たけのこ)。
「筍」という漢字は、「旬」に「竹かんむり」を載せた形ですが、竹が10日間(一旬)で成長する(旬は「10日間」を表す)」ということに由来しているようです。
タケノコの成長の速さは次第に増し、地表に顔を出す頃は1日当たり数センチメートル程度だったものが、10日目頃には数十センチメートルから、時には1メートルを超える。タケノコにうっかり帽子を掛けたまま1日経つと(手が届かない高さまで持ち上げられて)取ることができなくなる場合があるとも言われる。この様に昼夜を問わず伸びるのがとても速いことから、漢字の「筍」は10日間を意味する「旬」から来ている、などと言われることもある。ただ、2 - 3カ月程度でその成長は止まる。長さ数十センチまで成長を続けたタケノコには養分不足のため成長を終える「止まりタケノコ」と呼ばれる現象があり、全体の30%から70%にこのような現象がみられる。(「Wikipedia」参照)
(「同」にて)
さて、穀雨の終わりごろ(「立夏」直前)が「八十八夜」(立春から数えて88日目)。今年は5月1日(水)。
「夏も近づく八十八夜」という歌い出しで始まる『茶摘(ちゃつみ)』は、1912年(明治45年)刊行の唱歌集「尋常少学唱歌」に掲載され、後には「文部省唱歌」として歌い継がれています。
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは
茶摘じゃないか
茜襷(あかねだすき)に菅(すげ)の笠
日和つづきの今日此の頃を、
心のどかに摘みつつ歌ふ
摘めよ 摘め摘め
摘まねばならぬ
摘まにや日本の茶にならぬ
(「YouTube」より)
このまま、本格的な夏を迎えそうな今日この頃です。
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