おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

『第二回あかね噺の会』・柳家喬太郎「擬宝珠」。(「落語鑑賞教室」その3。)

2024-08-12 14:11:39 | 落語の世界

「キョンキョン」の登場。

膝を悪くしたようで、上方のように「見台」を置き、

「けっして笑点の司会をねらっているわけではありませんから」。

それでもお元気。

演目は、「擬宝珠」。あまりやらないお噺のようですが。

まくらで「緑青がふいた10円玉は最近見かけませんね」とさりげなく。

若旦那は原因不明の神経病にかかってしまう。年老いた両親は大変心配する。息子の悪友・熊さんに「倅は何か心に思い続けていることがあるに違いない。なんとか倅に聞き出してほしい」と。

「煮干しが食べたい」と勘違い。「煮干しじゃ無くて、擬宝珠だよ」

若旦那は金属をなめるのが趣味。カレーライスよりもスプーンをなめるのだ、と。

隅田川(おおかわ)に架かるの橋の欄干の擬宝珠をなめつくした、と。

若旦那は「実は私は観音様の五重塔のてっぺんにある擬宝珠がなめたいんだ」という。

「倅もやっぱり擬宝珠が好きだったのか。ばあさんとあちこちなめ歩いたものだ」と。

「橋の欄干のは、擬宝珠。五重塔のてっぺんにあるのは、宝珠だ」と。

そこで、たくさんお布施を包み、頼み込んで、足場を組んでもらう。

若旦那はトントン上がって、

宝珠をペロペロとなめた。


「五重の塔は、うまかったか」
「沢庵の味がしました。よほど塩がきいておりました」
「塩は三升か、四升か、五升か」
「なあに、六升(緑青)の味がしました」。

「10円玉」が、ここで活きてくる。

恭太郎師匠は、さすがです。

※ 屋根の頂上や刹柱先端のものは〈宝珠〉で,高欄のものを〈擬宝珠〉という。

(「Wikipedia」より)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『第一回あかね噺の会』・林... | トップ | 『第一回あかね噺の会』・春... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

落語の世界」カテゴリの最新記事