JR東日本大人の休日倶楽部会報2020年3月号で特集されていた織田氏の城下町「小幡」(群馬県甘楽町)を訪れました。徳川時代に織田家が存続した経緯と群馬県甘楽にその所領(5万石のうちの2万石)があり、庭園などが残っていることは今回初めて知りました。
国指定名勝の庭園「楽山園」や雄川堰の流れに、しばし古を偲びました。楽山園内にある休憩所「凌雲亭」でお茶をいただきましたが、広い和室に一人きりで、しばし殿様気分を味わいました。
「ようこそ 城下町小幡」と記された歓迎の看板。前を流れるのは雄川堰。
まずは楽山園へ。中門。
中門を入り、右手にある「拾九間長屋」へ。藩邸の使用人が暮らしていた長屋で、現在は展示スペースになっています。
拾九間長屋の内部。ジオラマや藩主の残した書状などの展示に加え、小幡藩の成り立ちや町の様子などをビデオでみることができます。
展示してある「織田信雄公自筆書状」。小牧・長久手の戦いの最中、家臣に宛てた手紙。「秀吉に気を付けるように」などと書かれているようです。
藩邸の跡。
庭門。藩邸から庭に入る門ですが、立派で驚きます。
池は「昆明池」と名付けられています。右の高台に二つの茶屋があります。
梅の木が植えてあります。
梅の茶屋。屋根が茅葺、庇がコケラ葺。藩主が休憩した場所だそうです。
僕も上がりこみ、高台から庭園の景色を楽しみました。
梅の茶屋から見る庭園。真ん中に見える腰掛茶屋は、全国でも珍しい五角形の形です。
庭園に下りて、橋をわたり中島まで行ってみました。
中島から見える腰掛茶屋(手前)と梅の茶屋。
右手からちょっと歩き、南東庭園の方に行ってみます。
しだれ梅。
梅の花が咲いています。
築山から南東庭園を見たところ。右に休憩所があるので、そちらへ行きます。江戸時代には西側に塀があり、昆明池(大きな池の方)のある庭園とは区別されていたとのことです。庭園内に池が二つあります。
ぐるっと回り、凌雲亭の前まできました。そこからの南東庭園景色。
休憩所の「凌雲亭」。
室内に入ってお茶をいただくことにしました。反対側の玄関から入ります。
貸切状態です。
大きな窓からは庭がよく見えます。
抹茶とお菓子。
抹茶。味もいいのですが、静かな広い部屋に一人というシチュエーションもよくて、ひときわ美味しく感じました。
お菓子。左は和三盆で、蝶々の形にくりぬいたもの。右は、もちもちしたものでした。(教えてもらいましたが、失念)
凌雲亭から南東庭園。床几に腰かけて、お茶をいただく人も多いようです。
スタート地点に戻ります。左手に昆明池(大きな池)を見ながら歩いています。
(2)へ続きます。(2)では、雄川堰や町の様子について記します。引き続き、ご覧いただければ幸いです。