JR東日本の「大人の休日倶楽部」会報2020年3月号の特集の一つは、群馬県甘楽町小幡の城下町です。小幡は、織田信長の次男・信雄に始まる織田家八代が築いた城下町で、国指定名勝の庭園や当時の水路が残っています。この織田家ですが、大名に返り咲いて明治まで存続したのが奇跡のように思われます。カムバック後の素晴らしい作品。
ART PEPPER (アート・ペッパー)
GOIN' HOME (Galaxy 1982年録音)
アート・ペッパー(as, cl 1925~82年)の最終作として知られているアルバム。内容が結構よいと密かに思っています。最近のジャズライブは、ソロやデュエットの編成で演奏が行われることも多く、いいと思うことはほとんどありませんが、さすがにペッパーは違います。
メンバーは、アート・ペッパー(as,cl)とジョージ・ケイブルズ(p)。ペッパーの突然の死(1982年6月15日)のほぼ一月前の録音(1982年5月11~12日)ですが、デュエットという形で録音したのは初めてのことと、クラリネットで4曲(うち1曲ではアルトサックスも吹いています。)を演奏していることが特徴です。
曲は、1曲を除きスタンダードです。「Goin' Home」、「Samba Mom Mom」、「In A Mellow Tone」、「Don't Let The Sun Catch You Cryin'」、「Isn't She Lovely」、「Billie's Bounce」、「Lover Man」、「The Sweetest Sounds」の8曲。「Samba Mom Mom」はアート・ペッパーの自作。「Goin' Home」はドヴォルザーク作曲の「家路」ですが、ジョージ・ケイブルズが編曲しています。
アート・ペッパーが、バラード中心に力のこもった演奏を行っています。クラリネットによるものがなかなかよく、ピアノトリオの伴奏で聴いてみたいとも思いました。ジョージ・ケイブルズ(p)ですが、時にしつこい感はありますが、綺麗なタッチで伴奏、ソロに活躍しています。クラリネットで奏される「Goin' Home」や「Lover Man」は味わい深く、アルトサックスによる「Billie's Bounce」や「The Sweetest Sounds」は全盛期とはいえないまでもスリルを感じさせます。
【大人の休日倶楽部会報2020年3月号】
表紙
小説家の浅田次郎さんの特別講演会が仙台で開催されるようです。
小幡藩の特集。
織田信雄は、大坂夏の陣で徳川方につき家康から5万石を拝領し大名に復活。うち2万石が小幡。
新たな陣屋や「雄川堰」と呼ばれる水路が築造され、水路は現在も残っています。
小幡陣屋に付属して池泉回遊式の庭園「楽山園」があり、国指定名勝になっています。二万石の大名とは思えない規模のもののようです。
東京駅からのバスツアーが計画されています。甘楽町なら長野市から近いので、早速行きたいと思います。