安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

シルヴィア・テリス「THE FACE I LOVE」と「古き良き未来地図」というリノべーション事例集の話題

2020-03-19 20:02:26 | ヴォーカル(S~Z他)

本屋さんで、「(続)古き良き未来地図」という冊子を買いました。長野市内の古い建物を改築・改装して新たに利用しているところ80か所を紹介したものです。建物のイラスト、用途の変遷、オープン日、築年数などが掲載されています。一言でいうとリノベーションの事例集ですが、お店選びの参考にもなります。リマスターCDも出ているアルバム。

SYLVIA TELLES (シルヴィア・テリス)
THE FACE I LOVE (Kapp 1966年録音)

   

シルヴィア・テリス(vo, 1934~66年)は、1950年代~60年代前半に活躍したブラジルの歌手で、ボサ・ノヴァ草創期を担った一人です。アントニオ・C・ジョビン、カルロス・リラ、ロベルト・メネスカルらのボッサ曲を録音していますが、他方、アメリカのスタンダード曲も多数録音しています。

シルヴィア・テリス(vo)は間違いないのですが、伴奏のミュージシャンはよくわかりません。編曲は、ギターや各種打楽器を使い、軽やかさが出ているボサ・ノヴァです。このアルバムは、米国Kapp社の依頼で、ブラジルのエレンコレーベルが制作したもので、大部分が英語で歌われています。同様な経緯で、前年には「Sings The Wonderful Songs of A. C. Jobin」も制作されています。

曲は、スタンダードとボサ・ノヴァです。スタンダード曲が3曲で、「It Might as Well Be Spring」、「But Not foe Me」、「Baubles, Bangles and Beads」。ボサ・ノヴァ曲が、マルコス・ヴァーリ作が3曲で「If You Went Away」、「The Face I Love」と「Surfin' In Rio」、メネスカル=ボスコリ作の「Voce」と「TeTe」、A.C. ジョビン作の「Pardon My English」、他に「Rain」、「Image」、「Balanco Zona Sul」で、12曲。

A. C. ジョビンの「Dindi」、さらに、このアルバム収録のロベルト・メネスカルの「TeTe」は、シルヴィア・テリスに贈られた曲です。そのことだけとってみても、彼女はボサノヴァの女神(ミューズ)だったのですが、66年12月に自動車事故で亡くなったことも、伝説の歌手とされる要因になりました。囁く様な歌い方ではなくて声量があり、リズムにも乗りますが、哀愁曲ではアンニュイさも漂います。「It Might as Well Be Spring」、「If You Went Away」、「Pardon My English」、「TeTe」、「Sufrin' In Rio」など、どの曲も表情豊か。

(内容は同じですが、ブラジル国内で作られたCD。2004年発売)

   

original analog マスターテープから24bit digital Remasteringされています。

【続 古き良き未来地図】

   

表紙。

1ページに3つの建物が紹介されています。

ch.books。築100年の建物。

「つぼみ」花屋さんです。

実際に写真を撮ってみました。真ん中にch.books。その右につぼみ(花屋)。

旅館「五明館」の帳場が郵便局になっています。五明館は作家の池波正太郎が使ったことでも知られています。

善光寺郵便局を写真に撮りました。

旅館の看板が残っています。

こちらも代表的な建物です。旅館からレストラン・結婚式場となりました。ここで行われた結婚式に3回出席したことがあります。

THE FUJIYA GOHONJIN。

入口。ランチもやっていて、気軽に入れます。

他にも気になる建物、レストランや喫茶店などのお店があるので別に記事を作るつもりです。役に立つ小冊子です。