安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

群馬交響楽団と広島交響楽団の演奏会が中止されたので、演奏予定曲目をCDで聴きました。

2020-03-14 20:21:07 | クラシック

新型コロナウィルスの影響で、クラシックの演奏会の中止が相次いでいます。チケットを入手し楽しみにしていた3公演も中止になりましたが、せっかくなので、そこで演奏される予定の曲目を手持ちのCDで聴いてみました。感想などを記します。

2月29日 群馬交響楽団第555回定期演奏会

   

マーラー / 交響曲 第2番 ハ短調 「復活」

クリスティアン・アルミンクの指揮、天羽明恵のソプラノが聴けると期待していただけに残念でした。マーラーの交響曲の中でもポピュラーで人気のある第2番ですが、僕は初めて実演を聴く予定でした。

CDで聴いたのは、

レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィル (1963年録音)

   

バーンスタインのマーラー全集の中の一つのものです。バーンスタイン初期の録音ですが、第5楽章の盛り上がりをはじめ、名曲だと思わせてくれる演奏のように思います。

3月15日 広島交響楽団上田公演

   

ブラームス/大学祝典序曲 ハ短調
ヴィエニャフスキ/ヴァイオリン協奏曲 第2番 ニ短調
ブラームス/交響曲 第1番 ハ短調

広島交響楽団が、長野県上田市で演奏会を行うというのも画期的ですが、加えて、指揮者が同楽団の首席客演指揮者のクリスティアン・アルミンクで、曲目もかなり魅力的だったので、中止が本当に残念でした。

CDで聴いたのは、まずヴィエニャフスキのヴァイオリン協奏曲第2番

イツァーク・パールマン(vn)、小澤征爾指揮ロンドン・フィル (1971年録音)

   

第1楽章から美しい旋律が流れるヴァイオリン協奏曲の名曲の一つですが、技巧を要する曲としても知られています。パールマンの若い頃の録音ですが、第3楽章でも余裕をもって弾いている感じです。

続いては、ブラームスの交響曲第1番。

シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団 (1968年録音)

   

冒頭からの白熱した演奏は、この曲の演奏のトップに挙げられることもあります。愛聴しているアルバムで、幻想交響曲とカップリングのSACDも購入しました。

3月21日 群馬交響楽団第556回定期演奏会

     

シベリウス/ ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47 
エルガー / 交響曲 第2番 変ホ長調 作品63

指揮は群馬交響楽団前音楽監督の大友直人さんで、ヴァイオリン独奏は荒井里桜さん。21日(土)の演奏会は、観客なしですが演奏は行われて、FM群馬で19時から放送予定です。

CDは、まずシベリウスのヴァイオリン協奏曲

ヘンニング・クラッゲルード(vn)、ビャーテ・エンゲセット指揮 ボーンマス交響楽団 (2003年録音)

   

クラッゲルードのヴァイオリン演奏はよく歌って力強く、管弦楽も重厚で、第3楽章のリズミックでオスティナート風の進行などかっこよいです。曲もよいですが、演奏も充実しています。

次に エルガーの交響曲第2番

ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管弦楽団 (1987年録音)

   

エルガーの代表曲を網羅した廉価盤CD(2枚組)です。シノーポリの指揮は音量の幅を広くとり、メリハリをつけ、長い曲ですが締まっているように感じます。