飯田市への単身赴任時に購入して使っていた根羽杉(長野県の南端の根羽村で産出している杉)で作ったテーブルと椅子を、しまっておいた倉庫から運びだし、8畳ほどの部屋に先日設置しました。ワイルドな感じの椅子とテーブルですが、木目を見るとほっとします。ワイルドかと思ったら、意外にオーソドックな歌が聴けます。
ANASTASIA LYUTOVA (アナスタシア・リュトヴァ)
SOME LIKE IT JAZZ (VENUS 2018年録音)
ロシアのジャズについて書かれた本は持っているものの、特に関心を寄せなかったのですが、昨年ディスクユニオンから発行された雑誌「JAZZ PERSPECTIVE vo.18」がロシアのジャズを特集していて最近の状況を知ることができました。その表紙にアナスタシア・リュトヴァ(vo)のポートレートが使われていました。
彼女は、現在25歳位で、ハンティ・マンシースクという町で育ち、グネーシン音楽大学を卒業、今回録音したこのグループを結成し、ジャズフェスティヴァルやジャズクラブへ出演しています。伴奏メンバーは、セルゲイ・バウリン(ts)、アレクセイ・ボディムキン(p)、ウラジミール・コルツォフ(b)、アレクセイ・ベッカー(ds)、ロマン・ソコロフ(fl, a flower is a lovesome thingのみ)。モスクワにおける録音。
曲目は「Some Like It Hot」(お熱いのがお好き)、「It ain't neccessarily So」、「Out of The Past」、「A Flower is A Lovesome Thing」、「Fascinating Rhythm」、「Love You Madly」、「Harlem Nocturne」、「I Concentrate on You」、「Satin Doll」、「Lush Life」、「I can't Believe that You're in Love with Me」、「Sunny」、「Why don't You Do Right」の13曲。ベニー・ゴルソン作曲の「Out of The Past」を除きほぼスタンダード曲です。
アナスタシア・リュトヴァ(vo)は、アニタ・オデイ、メル・トーメ、エラ・フッツジェラルドなどを敬愛するヴォーカリストとして挙げており、4ビートを基本に伝統を踏まえた歌唱を行っています。スキャットも交えて明るく歌う「Fascinating Rhythm」、ラテンリズムに乗った「I Concentrate on You」、バラードでうっとりさせてくれる「A Flower is A Lovesome Thing」などが印象に残り、これから楽しみな歌手です。少々残念なのは伴奏陣のソロが長過ぎるところで、リュトヴァの歌を中心にすっきりとした編曲で録音に臨んでほしかった。
【アナスタシア・リュトヴァ・フェイスブック】
歌っている映像や最新の情報が掲載されています。
【JAZZ PERSPECTIVE vol.18】
表紙
「表紙の人」。山本隆さん(本誌の編集者)によるリュトヴァの紹介。
目次。このポートレートはリュトヴァ本人提供のもののようです。
ロシアの三人娘として、ヴィーナスレーベルからCDを出しているアンナ・コルチナ、アレキサンドラ・シャキナ、アナスタシア・リュトヴァについて記された記事。上記写真はアンナ・コルチナ。
アレキサンドラ・シャキナ「All The Way」のジャケット
アナスタシア・リュトヴァ
【根羽杉のテーブルなど安曇野市の自宅】
運び入れた部屋は8畳くらいなので、テーブルがかなり大きく見えます。丸椅子は木からの切り出しで、釘や接着剤は使っていません。全部で4つありますが、一つだけもってきました。
長椅子も一つあります。
オペラでも見ようかと、DVDをスタートさせたところです。
あるものでとりあえずの遅い朝食(いわゆるブランチ)。テーブルは気に入っているのですが、お皿が今一つで、今後の課題。