安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

ベルント・ローゼングレン「I'M FLYING」と喫茶店「パウゼ安曇野」の話題

2021-09-12 19:30:00 | テナー・サックス

先日、久しぶりに安曇野のジャズが流れる喫茶店「パウゼ」に寄りました。パウゼは、珈琲も美味しく、マスターと会話が弾みます。安曇野インターに近い立地ですが、あたりは静かで寛いで音楽に耳を傾けるのに適した場所です。寛いでじっくり聴いたアルバム。

BERNT ROSENGREN (ベルント・ローゼングレン)
I'M FLYING (PB7 2009年録音)

   

スウェーデンのテナー・サックス奏者ベルント・ローゼングレン(1937年生)は、ソニー・ロリンズの影響を受けたミュージシャンですが、2009年録音の本作は、デクスター・ゴードンの影も見受けられて、王道ハードバップのアルバムになっています。

メンバーは、ベルント・ローゼングレン(ts)、Stefan Gustafson(p)、Hans Backenroth(b)、Bengt Stark(ds)。録音時、ローゼングレンは72歳ですが、全く年齢を感じさせません。さらに、これ以降も作品を発表していきます。

曲目は次のとおり。

1  I'm Flying (Bernt Rosengren)
2  Delilah (Victor Young)
3  Celius Mood (Bernt Rosengren)
4  Blues Waltz (Bernt Rosengren)
5  The Count (Bernt Rosengren)
6  Ever Blue (Bernt Rosengren)
7  Where or When (Richard Rodgers)
8  The Best Things For You (Irving Berlin)
9  Star Eyes (Gene DePaul)
10  Autumn (Bernt Rosengren)
11 Two Sleepy People (Hoagy Carmichael)
12  Hip Walk (Bernt Rosengren)
ベルント・ローゼングレンの自作が7曲に、スタンダード曲が5曲です。ローゼングレンの曲も親しみやすいものです。器楽ではあまり聴かれないホーギー・カーマイケルの「Two Sleepy People」を取り上げています。

ベルント・ローゼングレン(ts)中心に均整がとれたカルテットの演奏が楽しめます。リズム陣も良く、特にBengt Stark(ds)が繊細で細かやかな演奏をしていて感心しました。エキゾチックな雰囲気を漂わせ、クリフォード・ブラウン・グループのプレイを想起させた「Delilah」、改めて曲の良さに気づかせてくれた「Where or When」、ローゼングレン自作の「I'm Flying」や「Autumn」は直球ハードバップというプレイで楽しめ、ロマンティックなバラード「Two Sleepy People」もやってくれるなど嬉しい一枚。

CDのジャケットの内側には演奏している写真があります。

【パウゼ安曇野】

住所:長野県安曇野市豊科南穂高353−9
電話: 0263-31-6996
ホームページ:パウゼ安曇野(長野県安曇野市豊科南穂高/喫茶店) - Yahoo!ロコ (地図が掲載されています。)

   

看板。今年は高音と多い雨で、樹木の成長が早いように思います。

外観。庭の花を見ると、そろそろ秋の気配です。

店内。僕の座る席は決めていて、いつも同じポジションです。

   

スピーカーは、JBL4344M。

入店時には、インターネットラジオでしょうか、ハードバップ系のジャズが流れていました。

カウンター席も撮ってみました。

   

メニュー。自家焙煎で、珈琲豆は、キャラバン珈琲(アイシティ21内に店舗があります。)から仕入れているとのことです。いろいろあるので、順次飲んでいますが、僕の定番は、『カサブランカ』です。

珈琲。最初に「キリマンジャロ」をいただき、二杯目は「カサブランカ」をいただきました。