群馬交響楽団の第571回定期演奏会が開催されたので聴きに行ってきました。曲目が魅力的です。
(出 演)
指揮:ユベール・スダーン
ピアノ:児玉 桃
管弦楽:群馬交響楽団
ユベール・スダーンさんは、オランダ出身の指揮者。現在、オーケストラアンサンブル金沢の首席指揮者、東京交響楽団桂冠指揮者。ベルリン・フィルやロンドン響など主要オーケストラと共演。ピアノの児玉桃さんは、1991年ミュンヘン国際コンクールで最年少で最高位。ベルリン・フィルやボストン響と共演するなど活躍、CD多数。詳しくは、下記のプロフィールをご覧下さい。
(曲 目)
ウェーバー / 歌劇「オベロン」序曲
シューマン / ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
シューマン / トロイメライ (ソリストアンコール)
〈休憩〉
シューベルト / 交響曲第8番 ハ長調 D.994 「グレート」
(感 想)
ロマン派の名曲が取り上げられた嬉しい選曲でした。特に僕はシューマンのピアノ協奏曲を実演で聴いたことがなかったので、それを聴けただけで満足しました。また、木管楽器による主題部分のハーモニーが美しく感銘を受けました。
児玉桃さんについては、メシアンを初めとした現代音楽のスペシャリストという印象が強く、意外でしたが、演奏の方はオーソドックスだったと思います。第一楽章のカデンツァでトリルが続く部分がありますが、それがとても綺麗でした。
シューベルトの「グレート」ですが、ユベール・スダーンさんが最後まで力を入れた熱演でした。オベロン序曲でもそうでしたが、群響のホルン陣が頑張り、良い響きを出していました。増強したコントラバスやチェロなど低弦の演奏に迫力がありました。
(出演者のプロフィール)
【あらかじ聴いたCD】
ウェーバーのオベロン序曲。カール・シューリヒトの指揮。
シューマンのピアノ協奏曲はマルタ・アルゲリッチ(p)の演奏で。とにかくフレーズの運びが速くてすごい。爽快感あります。
シューベルトの「グレート」もカール・シューリヒト指揮で。